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=== 開発経緯 ===
ウォークマン登場前の1970年代当時、ステレオ型のテープレコーダーが家庭や自動車内で親しまれていたが、持ち運べるタイプはまだ内蔵スピーカー型やイヤホンを使用するモノラル型のものに限られていた{{Sfn|ソニー広報|1998|p=272}}。1978年にソニーは肩かけ型の録音機である[[デンスケ (録音機)|デンスケ]]シリーズとして小型ステレオ録音機の「TC-D5」を発売、生録{{Refnest|group="†"|直接現場の音や状況を録音・録画すること<ref>{{Cite kotobank|word=生録|encyclopedia=日本国語大辞典|access-date=2023-07-26}}</ref>。}}愛好者に人気となったが、重量があることから携帯用とは呼び難かった{{Sfn|ソニー広報|1998|pp=272-273}}。井深も「TC-D5」を愛用しており、海外出張の際に持参して飛行機内でステレオ音楽を楽しんでいたが、「重くてかなわない」と嘆いていた{{Sfn|ソニー広報|1998|p=273}}。
 
ある日井深は[[大賀典雄]]{{Refnest|group="†"|当時ソニー副社長}}に「プレスマンに再生だけでいいからステレオ回路を入れたものを作れないか。」と持ち掛ける{{Sfn|ソニー広報|1998|p=273}}。これを受け、大賀は大曾根に頼んだところ、大曾根は2つ返事で承諾した{{Sfn|ソニー広報|1998|p=273}}{{R|wm}}。大曾根は周りにあった「プレスマン」から録音機能を取り除き、それにあり合わせのヘッドホンを付けたプロトタイプを井深に渡した{{Sfn|ソニー広報|1998|p=273}}。その性能に井深は1952年に初めて聴いた[[バイノーラル録音]]の記憶が蘇り、出張へ持参、帰国後も井深のお気に入りとなった{{Sfn|ソニー広報|1998|p=273}}。そうして盛田のところへ持っていき聴かせると、盛田も気に入り、盛田はこれにビジネスチャンスがあると考えた{{Sfn|ソニー広報|1998|pp=274-275}}。