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: 合宿2日目、卒業生である講師・'''四宮小次郎'''の課題で、恵が退学を言い渡されてしまう。その理由は、レシピ通りに作るという課題で恵が不測の事態に対処しようと、提示されたレシピに手を加えたためだった。正論ではあるが高圧的な四宮の姿勢に異を唱えた創真は、彼に「食戟」を挑む。卒業生たちのリーダー格・'''堂島銀'''の計らいで、恵・創真ペアと四宮は非公式の「食戟」を行うことになる。創真がサポートに回り恵がメインとなった2人の料理は審査員の卒業生たちを唸らせるが、結果は四宮の勝利に終わる。しかし、堂島の勧めで恵の料理を食した四宮が考えを改めたことにより、恵の退学処分は取り消される。
: 合宿4日目、卵を使った朝食の新メニュー作りという課題はビュッフェ形式で審査が行われ、制限時間2時間で200食以上の提供を課される。えりな・タクミ・恵らは順調に課題の200食に合格していく。しかし、ビュッフェに不向きな「ミニスフレオムレツ」をメニューに選んだ創真は、制限時間残り30分でわずか8食という窮地に陥る。城一郎からの教えを思い出した創真は、状況を整理して現状打破の対策を練り、客の目の前で調理を行う「ライブクッキング」を披露することで客の関心を集め、制限時間残り3秒で合格する。そして、合格者の中にはえりなの秘書である'''新戸緋沙子'''と、えりなの従妹'''薙切アリス'''とその側近である'''黒木場リョウ'''の姿もあった。
: 合宿終了後、連休を利用して実家に帰省した創真は、駅の商業施設のリニューアルと大手唐揚げ専門店「もず屋」に押され、寂れていた地元商店街を、商店街のメンバーと創真の仲間たちで作り上げた「すみれ印の唐揚げロール」で立て直す。その結果、もず屋のフードコンサルティングを担当していた遠月十傑第九席・'''叡山枝津也'''から、自身の経歴を傷つけたとして宣戦布告を受ける。
; 秋の選抜(第6巻 - 第13巻)
: 1学期が終わり、1年生の優秀な生徒のみが出場できる「秋の選抜」に、創真をはじめ極星寮のメンバーやライバルたちも順当に出場を果たしたころ、城一郎が極星寮を訪れる。翌朝、城一郎との料理勝負に負けた創真は、「秋の選抜」の予選テーマ「カレー料理」の参考として、スパイスの専門家・'''汐見潤'''を紹介される。肝心の汐見の協力は得られなかったものの、彼女の助手でスパイスを活用した料理を得意とする'''葉山アキラ'''のカレーを食べた創真は、選抜に備えて自己流のカレー作りを始める。
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: スタジエールから数日後、秋の選抜で本選に進出した8名と現遠月十傑のメンバーが一堂に会する「紅葉狩り会」が開かれる。創真はそこで十傑メンバーに「食戟」を挑むも相手にされなかったが、第八席・'''久我照紀'''から「何か1つでも料理で勝てる物があれば食戟を受ける」との条件を取り付ける。
: 学園祭「月饗祭」の準備期間に入り、各々が模擬店の準備に取りかかる。中華料理研究会を牛耳る久我の激辛[[麻婆豆腐]]に衝撃を受けた創真は、同じ中華料理で久我の店に対抗することを決め、台湾の定番屋台料理[[胡椒餅]]で出店。しかし、豪華な四川料理を揃える久我の店に客足を奪われ、初日の売上で中央エリアの最下位かつ赤字を出してしまう。その後も中華研がトップを維持していたが、4日目に創真は胡椒餅と麻婆豆腐の素材を流用した「時限式麻婆カレー麺」で久我に挑む。美作・郁魅・アルディーニ兄弟らの協力を得て、4日目単独の売り上げで中華研を超え、久我に一矢報いる。
: 創真が中華研に勝利した翌日、創真を気に入った第二席・'''小林竜胆'''は、創真と恵を第一席・'''司瑛士'''の店に招待する。2人は気弱な態度とは裏腹に自分の料理に絶対の自信を持つ司の圧倒的な実力を知る。
: 同時刻、えりなの店へ彼女の父・'''薙切薊'''が現れる。えりなは過去の記憶が甦り薊の支配に屈しかけるが、店を訪れた創真によって事無きを得る。しかし、薊は十傑メンバーの過半数を手中に収め、仙左衛門を総帥の座から引きずり下ろし、新総帥の座に就く。
; 薊政権誕生 中枢美食機関発足(第16巻 - 第18巻)
: 薊政権誕生後、創真のもとに仙左衛門が現れ、自分が城一郎を通して創真の遠月学園編入を勧めたことや、薊がえりなに対して異常な教育をした過去や、その危険性を伝えた上でえりなを救ってほしいと懇願する。その頃、えりなは薊によって幼少期と同様に行動の自由を奪われ追い詰められていたが、付き人を解任された緋沙子から事情を聞いたアリスと黒木場によって屋敷から脱出し、逃亡の末に極星寮に辿りつき匿われる。
: えりなが極星寮に身を寄せて数日後、薊は遠月大改革の幕開けとして学園におけるゼミ・同好会・愛好会など、すべての自治勢力を解散し'''中枢美食機関(セントラル)'''の設立を宣言する。
: 学園に存在する自治勢力にセントラルから解散が通達される中、極星寮には叡山が手下を引き連れ、解散および退去を勧告。創真たちは食戟で勝利することで決定を覆そうとするが、反抗勢力の一人である甲山鉄次が、審査員を買収し八百長を仕掛けた叡山に敗北。叡山は創真たちに、薊政権による食戟の無力化を宣告する。寮の解散・退去が迫る中、創真は自分や寮生たちが料理を極める場である極星寮を守るため、圧倒的不利な状況を承知の上で叡山に食戟を申し込む。叡山が仕組んだ妨害を受けつつも、創真はこれまでに培った料理で八百長を打ち破り見事勝利する。
: 数日後、薊は第三席'''女木島冬輔'''・第七席一色・第八席久我の三名を十傑評議会から追放。同時に学園に残る自治勢力を淘汰するべく、セントラルによる残党狩りが行われようとしていた。
; 残党狩り(第18巻 - 第20巻)
: 薊がえりなの様子を見に極星寮を訪れた翌日、創真たちは「残党狩り」が行われる各会場に3人1組で偵察に赴く。各会場でセントラルの勝利が告げられる中、創真・恵・タクミが向かったD会場では、十傑第四席・'''茜ヶ久保もも'''と第九席・叡山を先頭に、十傑予備軍の楠連太郎らによって学園の強豪である各研究会・同好会が次々と敗北し、解体を余儀なくされていた。そしてD会場最後の試合では、最先端料理研究会の主将となっていたアリスの代役である黒木場と楠による、テーマ食材「鮭」の食戟が執り行われる。両者の品の出来はほぼ互角だったが、秋の選抜からの成長を見せつけた黒木場に軍配が上がった。
: 翌日、創真は第一席・司が講師を務めた講義で彼のサポートに回り、その働き振りを評価されセントラルに勧誘される。最初は断った創真だが、自身のセントラル入りと司の第一席の地位をかけた食戟を挑まれ、鹿肉をメインとしたフレンチ料理で勝負する。隠れて様子をうかがっていたえりな・緋沙子・恵が審査員となり、満場一致で司の勝利となるが、様々な理由から勝負は無効となる。
; 進級試験(第20巻 - 第23巻)
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: 1週間後、えりなによるスパルタ講義を乗り切った創真たちは進級試験の舞台である北海道に到着する。一次試験・二次試験では共にセントラル派の試験官による露骨な妨害を受けるも、講義で仕込まれた北海道の食材の知識を活かして、仲間たち全員が欠けることなく突破を果たす。しかし、三次試験は「十傑との料理対決」というかつてない難所となり、さらに創真の対戦相手に選ばれた刺客は、セントラルに恭順し十傑に加わった葉山だった。堂島の立会いの下、「熊肉」をテーマとした揚げ物対決はほぼ互角だったが、皿に込められた「情熱」の差で創真に軍配が上がった。敗北と同時に葉山の退学が決定し、別ルートで試験を受けていた仲間たちも十傑に敗北。残ったのは創真とえりなのほか、対戦相手である竜胆の翻意で通過した恵とタクミの4人だけだった。仲間たちの理不尽な退学を撤回する策として「十傑席次を賭けた食戟」を薊に申し込み却下される中、城一郎・仙左衛門・堂島が現れ、城一郎が自分自身を担保とした「'''連隊食戟'''」を提案したことで薊の了承を取り付けることに成功する。
; 連隊食戟(第23巻 - 30巻)
: 堂島が恵とタクミに、城一郎が創真に、遠月学園在籍時の同期であった2人の過去を話す。チームワーク強化のため、幸平親子&えりなVS堂島&恵&タクミの紅白戦が、仙左衛門の提案により会話禁止というルールの元で行われ、互いの実力を認め合った。後日、連隊食戟のルール決めのため、創真たちは薊率いる現十傑と対峙、そこでえりなは十傑の座を返上し反逆者チームにつくことを宣言。1か月後、決戦の地である礼文島にて、創真・えりな・恵・タクミ、元十傑の女木島・一色・久我、さらに美作を加えた8人がセントラルに挑む。
: 反逆者チームのリーダーを務めるえりなの提案で3対3の対決が決まり、1st BOUTではセントラルから第六席・'''紀ノ国寧々'''と新十傑に加わった白津・鏑木の3人、反逆者チームから創真・一色・女木島の3人が出場する。創真の相手は紀ノ国だが、テーマ食材を決めるくじ引きで彼女の得意料理である「そば」を引いてしまうも、逆境を跳ね返し見事勝利を収める。一色は白津に、女木島は鏑木に、それぞれ勝利し1戦目は反逆者チームが全勝する。
: 続けて行われた2nd BOUTは、司VS久我・竜胆VS女木島・斎藤VS美作の対決となる。それぞれ健闘したものの、結果はセントラルの全勝。残り5対5のタイになってしまうが、主力である司と竜胆の体力を大きく消耗させる。
: 翌日の3rd BOUTは創真と斎藤が「バター」、恵と茜ヶ久保が「りんご」、タクミと叡山が「牛肉」をテーマに、それぞれ対決する。恵は惜しくも敗れるも創真とタクミが勝利し、再び反逆者チームが勝ち越す。
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: 翌日のFINAL BOUTでは創真が前菜を担当しえりながメインを担当。司と竜胆を破り反逆者チームが勝利する。薊は総帥を辞任しセントラルは解体。新たな総帥の座にえりなが就任し、創真が十傑第一席となり、十傑のメンバーと席次も大きく入れ替わる。
; BLUE(第31巻 - 36巻)
: 連隊食戟から4か月後、創真たちは2年生に進級。総帥となったえりなは持ち前のカリスマ性で重鎮たちをも黙らせ、第一席の創真も、全校生徒に自身の座を賭けた対価無しの食戟を挑み、彼を中心として自由に料理を楽しめる環境が生まれた。
: しかしえりなは、裏世界の料理人集団'''真夜中の料理人(ノワール)'''が、日本侵略を目論んでいることに気づき、各地に十傑を派遣。ノワールたちを確保した十傑、そして城一郎によると、彼のもう一人の息子である'''才波朝陽'''がノワールを唆したことが判明する。
: 朝陽は城一郎を下し、本当の息子である創真をも下すため、そしてえりなを妻として娶るため、「鈴木」と名乗り遠月の講師として潜伏。創真に近づいて食戟を挑み彼に圧勝。
: 後日えりなを拉致し、今年のBLUEはノワールの参加が認められていることを彼女に伝える。そしてBLUEの舞台でえりなと挙式することを宣言する。
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: スタジエールでは、最初の研修先「洋食の三田村」で緋沙子と共に店の対応に追われる。持ち前の要領の良さでその日を乗り切ることに成功するも、このままでは事態の解決にはつながらないと考え、店長の三田村に完全予約制の導入を提案し、第一の研修に合格する。第二の研修では、合宿で知り合った四宮の新店舗「SHINO'S TOKYO」に赴く。当初は慣れないコース料理の仕事量の多さに苦戦し厨房の動きについていけなかったが、徐々に技術を吸収していく。プレオープン最終日の新作コンペではフレンチの技術を駆使した「フレンチ風親子丼」を披露し、四宮からはクオリティが低いと評されたが、四宮のアドバイスを取り入れることで新作メニュー「うずらの詰め物 リゾットと卵〜生意気小僧風〜」として採用され、合格した。その後も順調に全ての研修に合格した。
: スタジエール後に開かれた「紅葉狩り会」で現遠月十傑と対面し打倒十傑の決意をさらに高めた。遠月学園の学園祭「月饗祭」では中華料理を得意とする第八席久我と同じく中華で勝負を挑む。初日は台湾の屋台料理「胡椒餅」を販売するも、激辛四川料理で客を魅了する久我の店に圧倒され赤字を出してしまう。2・3日目も全く届かなかったが、冷静に客層を分析し、4日目に、肉団子を使った中国の鍋料理[[獅子頭 (料理)|獅子頭]]の要素を盛り込み、胡椒餅と麻婆豆腐の材料を流用した「時限式麻婆カレー麺」で久我に対抗。さらに、美作たちの協力を得て4日目の売上は久我を上回った。
: セントラル発足後、極星寮を潰すと宣告しに来た叡山に対し、自分たちの料理を究めるための城を守るため八百長が行われているとわかった上で食戟を申し込む。始めは叡山の八百長策に乗った審査員からはまるで相手にされなかったが、口八丁で叡山や審査員たちを説き伏せテーマ食材「[[薩摩地鶏|さつま地鶏]]」に対し、パルメザンチーズを使用した羽根つき餃子にトマトケチャップベースの甘酢あんかけを使用した「ゆきひら流羽根チーズ付き手羽先餃子」で勝利を勝ち取り、セントラルに対し改めて宣戦布告した。
: 数日後、恵・タクミと共にセントラルの残党狩りを視察するため食戟の会場に潜入し、黒木場とセントラル代表・楠との食戟を見届けた。翌日の講義で臨時講師を務めた第一席の司から自分の助手としてセントラルに誘われ、第一席の地位をかけた司からの食戟に受けて立つ。鹿肉をテーマに、「鹿もも肉の炭火焼き〜栗のソース〜」を披露したが司に敗北する。しかし司は、創真の独創的過ぎる料理から自分では制御できないという理由でセントラル入りを取り下げ、創真にとっては不本意ながら勝負はなしになった。
: 進級試験開始前、えりなから相談を持ちかけられ、冷凍卵を使った「鶏卵の天ぷら丼」を振る舞い、本人は無自覚だが編入試験のリベンジを果たした。1次試験・2次試験ではセントラル側からの露骨な妨害を受けるも、えりなから学んだ知識を元に乗り切り、3次試験では新たに十傑となった葉山と対決することになる。助っ人として現れた久我や中華研の協力を得て、テーマの「[[熊肉]]」に対し、旨みと臭みが強い骨に近い部位をふんだんに使った「メンチカツ」を披露。揚げ物単体では葉山の「フライドベア」に劣ったが、キハダ蜂蜜とバルサミコ酢を[[キャラメル化|キャラメリゼ]]させたソースとの組み合わせで葉山に追いつき、料理に込める情熱の差で葉山へのリベンジを達成した。他の仲間のほとんどが十傑に敗れ退学となってしまったことで、自分たちが十傑の席を奪い退学を撤回させるため十傑に全面対決を挑む。
: 連隊食戟では1st BOUTに出場し第六席の紀ノ国との勝負となり、偶然にも彼女が最も得意とする「そば」をテーマとした対決となる。気温の低さによるそば粉の状態の変化に気づき{{Efn2|創真は変化には気づいていたが原因が気温の低さということは分かっていなかった。}}、香りが強い三番粉を使ったそばを、カップ焼きそばをヒントに油で焼いた「ゆきひら流・焦がし蕎麦」で勝利する。翌日の3rd BOUTでは斎藤と「バター」をテーマとした勝負となり、恵やタクミと互いの作業をサポートしながら調理を行う。斎藤が繰り出す料理に気圧されるも、恵のりんごバターやタクミのチーズ、さらに多くのライバルとの研鑽の証を取り込んだ「ゆきひら流香ばしバターピラフ稲荷寿司」で斉藤に勝利する。FINAL BOUTではじゃんけんで負け不本意ながら前菜を務める。調理中に何度もえりなに味見を頼むことで徐々に完成度を高めていき、前菜の「[[パテ・ド・カンパーニュ]]」を[[マンガ肉]]風に表現した必殺料理「時限式・生意気小僧風原始肉」を披露。料理単体の出来は薊も認めたが、前菜としては0点と評される。えりなからも咎められたが、司に対抗するには互いの皿がぶつかり合うようなコース料理にし、自分の料理を超えられなければこの勝負には勝てないとえりなに檄を入れ、勝利を勝ち取った。そしてえりなから空位となった十傑第一席に指名された。
: BLUEでは本丸準決勝で朝陽に勝利し、決勝戦でえりなと対決することに。薙切家のプレッシャーに押されるえりなに「女王のためのエッグベネディクト丼」を作り、彼女を立ち直らせるも、えりなに敗北。
: 2年生の終わり頃に海外へ修行の旅に出た。学業は疎かになりはしたが、遠月卒業後、不定期にゆきひらを営業しつつも世界各国に招かれるようになり、彼の料理を食べることは世界中の美食家のステータスとなるほどである。
; {{Anchors|薙切えりな}}薙切 えりな(なきり えりな)
: 声 - [[種田梨沙]](第1期・第2期)→ [[金元寿子]](第2期OVA~)OVA - )<ref>{{Cite web|和書|publisher=日刊スポーツ |url=https://www.nikkansports.com/entertainment/news/1868541.html |title=種田梨沙、仕事復帰も食戟のソーマはキャスト変更 |date=2017-08-07 |accessdate=2017-08-30}}</ref> / [[中原麻衣]](VOMIC){{R|natalie}}
: 本作のメインヒロイン。遠月学園高等部1年生→2年生の女子生徒。'''遠月学園総帥'''。
: 身長162 cm。3月23日生まれ。3サイズはB88-W56-H87。血液型はAB型。好きな歌はアマリリス。好きな遊びはトランプ(特に七並べ)。
: 長い金髪に豊満なプロポーションを持つ美少女。'''神の舌'''(ゴッドタン)とまで呼ばれる絶対的な味覚を持つ。恵まれた境遇や才能から、極度なまでのプライドの高さやエリート意識を持っている{{R|c3}}。高飛車かつわがままな性格だが、子供っぽい一面もあり、母親の真凪と同じく味の評価の仕方がかなり独特。その性格は幼少時からのもので、従姉妹のアリスからも、わがままをされたことからあまり快く思われていない。そのため、付き人の緋沙子以外に親しい友人はいなかった模様。
: 料理には高級な食材による美食を追及した徹底的なセレブ志向の品のみ求めており、大衆食堂に出てくる庶民的な料理や食材などは頑なに否定している。これは幼少期に父・薊から「自分が認めた料理以外は屑だ」と刷り込み教育を施されたことに起因している。それ以前は比較的明るい性格だったが、薊の教育によって現在のような性格となり、仙左衛門によって薊が追放されてからは、アリスや緋沙子といった周囲の人間の尽力で少しずつ感情を取り戻していった。以前は薊を前にすると萎縮し震え上がるなど、その精神的な支配からは長らく逃れられていなかったが、極星寮での影響や仙左衛門の助言で真っ向から反抗するなど、その支配から逃れることができた。また極星寮の面々との付き合いを通じ、それまで疑わなかった自分の料理観にも変化が生じており、連帯食戟では仲間が作っていた料理を「神の舌」により、至高の領域に達した料理へと変えて次々と披露している。
: その恵まれた才能から幼児でありながら日本中の有名店に味見役を任され、下した評価が料理界での運命を決定づけるほどである{{R|c2}}。その才能は幼児のころから人間離れしており、「目隠しして利き塩を行い、名称を全て言い当てた」「離乳食は学園の主任講師を総動員して作らせたものしか口にしなかった」など、数々の逸話を持つ。また調理の実力もずば抜けており、卒業生の堂島からも「遠月学園開闢以来最高傑作の化け物になれる素材」と評されるほどで、その実力は学外にも広く知れ渡っている。幼少時から余りに正確な舌を持つが故に多くの料理の味見をしてきたが、中には質の悪い料理もあった。その繰り返しによる疲弊で以前は楽しかった料理への情熱もなくなり、アリスにすら料理への情熱を失ったことを打ち明けなかった。その時期に城一郎と出会い、彼の料理と「答えが分かっていたら楽しくない」という彼の言葉に感銘を受ける。以来「才波様」と呼んで一方的な憧れを抱き、一緒に撮った写真を今も肌身離さず持ち歩いているが、彼のプライベートまでは知らず、後に創真の父であることを知った際には深いショックを受けていた。
: 中等部を首席で卒業し{{R|c2}}、さらに史上最年少で「十傑評議会」'''第十席'''の地位を手にする。学園では強い影響力を持つ派閥を束ねている。学内では、自分の嗜好に合わない料理の研究会を「活動実績が乏しい」などを建前に「食戟」によって次々と潰して勢力を広げているが{{R|c10}}、恵のように自分と対立する恐れのない者に対しては好意的に接する場合もある。
: 自らが試験監督を務めた高等部の編入試験で、大衆食堂の息子として見下していた創真の実力を知りプライドを傷付けられる。以後、創真を目の敵にするようになり、会うたびに嫌味を飛ばすが、マイペースな創真からはほとんど意に介されておらず、よく空回りしていた。一方で創真の料理には抗いがたい魅力を感じており、創真自身に対しても強い関心を抱いている。進級試験前に創真の料理を味わったことで、彼に対しての態度は大きく変化し、一緒に2年生になることを望むほどに心の距離が近づいている。
: 宿泊研修では課題をことごとく余裕でクリアしていく。ビュッフェ課題の「卵料理」では[[カラスミ]]パウダーを[[マフィン]]にまぶした「女王の[[エッグベネディクト]]」を提供し、407食と参加学生唯一の400食超えで課題達成した。
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: 薊が新総帥に就任すると再びえりなを孤立させようとする薊から様々な教育を押し付けられると同時に緋沙子と引き離され、屋敷からも自由に出られなくなるが、事情を知ったアリスにより屋敷から連れ出されると、偶然極星寮に辿り着き一時身を寄せることになる。緋沙子が恵たちにえりなの過去を話したことですぐに受け入れられ、徐々に吉野たちと親交を深めていく。
: 進級試験開始前、薊から教えられた料理観が正しいのか迷っていることを創真に打ち明け、その際に出された創真の料理のおかげで自分のやりたかったことを思い出し吹っ切れる。翌朝には進級試験に怯える極星寮生を中心とした反逆者勢に檄を飛ばし、試験会場となる北海道の食材の知識をスパルタ教育で授けた。試験本番ではセントラルの贔屓で創真らと引き離されるも、特別レッスンが功を奏し2次試験まで全員を突破させる。3次試験で緋沙子たちが十傑に敗れてしまい、彼女たちの退学撤回のための連隊食戟を挑む際には、再会した城一郎や仙左衛門の後押しもあって、薊の呪縛を振り払う意味を込め席次を返上し、改めて反逆者チームの一員として戦うことを表明した。
: 連隊食戟では反逆者チームの事実上のリーダーを務め、出場者のメンバー決めを担っていた。4th BOUTにて茜ヶ久保と「黒糖」をテーマに対決する。[[ギリシャヨーグルト]]を仕込んだ生地に黒糖餡を挟んだどら焼き風パンケーキ「スフレ・レジェ・ドゥ・グラース{{Efn2|スフレ・レジェは軽いスフレ、グラースはフランス語で「恵」を意味する。}}」で勝利した。FINAL BOUTではメインを務める。前菜としてはあまりにも常識外れの料理を作った創真から挑戦状を叩きつけられ、当初の予定を大幅に変更し、創真のゲテモノ料理「ゲソのピーナッツバター」を味のつなぎに取り入れた特製親子丼「楽園から飛び立つ真の美食(ル・ブラ・ヴェリタブル) 不良娘風」で薊を唸らせ連隊食戟に勝利した。
: 空位となった十傑第一席に創真を指名し、創真からは薊に代わる遠月学園新総帥に指名された。一部からは不満の声が上がるも持ち前のカリスマ性でまとめ上げている。
: 2年生に進級後、日本各地で起きる裏社会の料理人「ノワール」が起こした騒動に対し、創真ら十傑メンバーを派遣した。
: BLUEでは主催者である母親の真凪を見返すべく、母の組んだ逆シードを乗り越え本丸決勝戦まで勝ち上がり、創真と対決。母の求める「地球上に無かった一皿」を作ろうとする余り、プレッシャーに押しつぶされそうになるも、創真がえりなのために作った料理を食べたことで解放され、見事優勝を収める。
: その後は総帥の職務を果たしつつ、遠月を余裕の首席で卒業し、遠月学園のブランドをさらに高め続けるほどに成長。また、母から自身の料理を期待されるようになり、数年後は創真の作る料理を心待ちにするようになっていた。
; {{Anchors|田所恵}}田所 恵(たどころ めぐみ)
: 声 - [[高橋未奈美]]
: 遠月学園高等部1年生→2年生の女子生徒。「遠月十傑評議会」の'''第十席'''。極星寮302号室の寮生。
: 身長154 cm。12月19日生まれ。3サイズはB79-W55-H81。血液型はO型。好きな本は[[ルドルフとイッパイアッテナ]]。好きなスポーツは卓球。
: 本作のもうひとりのヒロイン。三つ編みのおさげ髪が特徴の少女。[[あがり症]]に悩む気弱な性格で、パニックに陥ると、出身の[[方言]]が出ることがある。あがり症が原因で授業ではなかなか本来の実力を発揮できずにいるが、料理の腕前は決して悪くなく、後に堂島を含む卒業生たちには料理を食べた者の心を癒す'''心遣い'''([[ホスピタリティ]])の才能を高く評価されている。自分の腕に自信を持てるようになって以降、'''[[郷土料理]]'''をベースにした料理を披露していく。作中では元々高い実力を持つ創真たちとは対照的に、料理人としても人としても、成長が最も顕著に描かれている(実際に、退学寸前の落ちこぼれから十傑入りしている)。敗北した際にもその健闘を讃えられ、その経験もすべて糧にして成長してゆく。
: 学園では郷土料理研究会に所属している。
: 特技は[[卓球]]で、ラケットを持つと目付きや口調が別人のようにアグレッシブになり、動きも素早くなる。榊によると、小学生時代には数々の大会で優勝し、「東北の跳び兎」の異名を持つ天才卓球少女として名を馳せていたという。また、スポーツの名門校である青森玉田付属中学校からもスカウトされたことがあり、地元で知らぬ者はいなかったという。卓球のスタイルは[[前陣速攻型]]。小学生の頃から少女漫画を愛読しており、あるスポ根卓球少女漫画にはまったことが趣味として卓球を始めたきっかけ。このことはあまり知られていない。
: 東北地方の小さな港町の出身で、実家は小さな料理旅館「荘恵園」を営んでいる。7歳の頃に旅館の板前が腰痛を悪化させたことにより、余興として行っていた[[アンコウ|鮟鱇]]の吊るし切りができなくなるという話を聞き、旅館を助けるために町の漁師たちに吊るし切りを教わった過去を持つ。それを境に料理の腕を上達させて村の大人たちも敵わないほどになり、地元の漁師たちにも可愛がられている。12歳の時に母親の勧めで単身上京し、遠月学園中等部に入学する。高等部への進級試験の成績が最下位で退学処分寸前だったが、成り行きで創真とペアを組んで参加した調理演習の授業でA評価を得て、危機を脱する。それ以来、創真を信頼するようになり、同じ寮生ということもあり、行動を共にすることが多くなる。当初は敵を作りやすい創真に苦手意識を持っていたが、退学危機から救われてからは彼の実力と人柄に信頼を置くようになり、積極的に創真に協力するようになる{{Efn2|父親である城一郎や上級生の一色以外で唯一、創真を名前で呼んでいる。}}。
: 宿泊研修2日目の四宮の課題では、不測の事態に対処するためにやむを得ず提示されたレシピに手を加えるが、これを良しとしない四宮に退学処分を言い渡されてしまう。これに創真が異を唱え、堂島の計らいで創真と共に四宮と非公式の食戟を行い、7種の野菜にオールスパイスを練り込み消化促進作用を加えた「虹の[[テリーヌ]]」で勝負する。食戟には敗北したものの、堂島の配慮により四宮が考えを改めたことで退学を免れた。堂島からホスピタリティを高く評価されたことで自信を持ち始め、その後は自らの力のみで合宿の課題を切り抜ける。
: 宿泊研修4日目のビュッフェ課題「卵料理」では、野菜などの他の具材をうずら卵のサイズに揃えた「一口サイズの朝食[[おでん]]」を提供する。その心遣いが徳蔵たちに好印象を与え、「ナチュラルチーズの久作」からは孫に嫁いでくれとまで言われていた。卒業生たちの人気も高く、最も多くの卒業生から自分の店への勧誘を受けていた。
: これらの経験を通して料理人としての真の才能が開花してからは普段の授業の成績も急激に上昇し、1学期末には「秋の選抜」への出場権を与えられた。Bブロック予選では、あん肝とカレー味噌をベースに、地元の野菜を使った「鮟鱇の[[どぶ汁]]カレー」で88点を獲得し、Bブロック4位で予選通過した。本戦一回戦第二試合の「ラーメン」対決では、黒木場のスープ・ド・ポワソンをベースにした濃厚系ラーメンに対して、[[こづゆ]]をベースにした淡麗系の「こづゆ鶏醤油ラーメン」で勝負し、敗れはしたが観客たちから健闘を称えられた。
: スタジエールでは1軒目でえりなと同じフランス料理店に研修し、最初は皿洗いを任されていたが、客によってソースや野菜が残っていることに着目し、ソースを別皿に移して自由にかけられる方式を提案する。えりなからも同意を得られたことで、研修に合格した。その後も順調に全ての研修に合格した。
: 月饗祭では一色や郷土料理研究会の誘いを断り、久我に挑戦状を叩きつけた創真に協力した。薊の総帥就任後、薙切邸から家出してきたえりなを極星寮にかくまう。叡山による極星寮取り壊しには断固拒否し、吉野らと協力し叡山が差し向けた刺客に抵抗した。残党狩りでは郷土研代表としてセントラル代表の熊井を破り郷土研存続を勝ち取った。
: 進級試験では3次試験でタクミと同様第二席の竜胆との勝負になったが、彼女の翻意により無事に合格する。そして、退学処分になった仲間たちを救うために、連隊食戟では反逆者側の一員として挑むことを決意する。連帯食戟の数週間前の特訓にて、宿泊研修で一悶着あった四宮と再会。退学を言い渡されたトラウマが蘇るも四宮の檄で立ち直り、野菜を活かす調理法を伝授された。2日目の3rd BOUTに参戦し茜ヶ久保と「りんご」をテーマにした勝負となる。四宮から伝授されたフランス料理の技法「モンテ・オ・ブール」でりんごバターを仕上げ、さらにタクミが作った針生姜を仕込んだりんごの[[コンフィチュール]]を組み合わせたどら焼きを披露。敗れはしたものの、審査員長のアンは恵の料理に可能性を感じて一票を投じ、恵の予想外の健闘は茜ヶ久保に動揺を与えた。
: 連隊食戟後のえりな体制では十傑第十席になり、十傑の権限を使い数か月海外を回り自身の料理を磨いた。この経験により、温泉街を襲撃したノワールのモナールカに彼の故郷の味であるガンボを振る舞い、改心させた。
: BLUEでは城郭本丸まで勝ち上がり、1回戦でノワールの煌に勝利したが、2回戦で朝陽のクロスナイブズの前に敗れ去る。
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: 残党狩りではセントラルを視察するために創真と恵に同行し、黒木場と楠の食戟に立ち会った。
: 進級試験では3次試験で恵と同様第二席の竜胆との勝負になったが、彼女の翻意により無事に合格する。そして、退学処分になったイサミたちを救うために、連隊食戟では反逆者側の一員として挑む。2日目の3rd BOUTに参戦し叡山と「牛肉」をテーマにした勝負となる。叡山の動向を観察しアーティチョークで自分の料理を妨害してくることを見抜き、逆にその策を利用し、牛肉の時雨煮とクアトロ・フロマッジ(4種のチーズ)を半面ずつ組み合わせた「双つの月が輝くピッツァ」で叡山に完全勝利した。4th BOUTでは「ヤリイカ」をテーマに竜胆と対決。南イタリアのヤリイカの詰め焼き「カラマリ・リピエーニ」を披露し、薊からも出来を評価されたが、竜胆には及ばず敗北。
: 連隊食戟後のえりな体制では十傑第七席になっている。BLUEでは城郭本丸で1回戦にノワールのドン・カーマと団体戦で対決。イサミをドン・カーマの仲間に拉致されてしまうも、代役の創真との連携で見事勝利。しかし2回戦でえりなに敗北する。
: 遠月卒業から数年後、イタリアに戻り弟と共に店の柱として活躍している。年に数回ポップアップレストラン開催のため来日している。
 
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: 遠月学園高等部2年生→3年生の男子生徒。「遠月十傑評議会」の'''第七席→第二席'''。極星寮206号室の寮生でもあり、現寮生たちのリーダー的存在。
: 身長180 cm。5月2日生まれ。血液型はAB型。好きな日課は畑いじり。好きな合唱曲は旅立ちの日に。
: 後輩思いの穏やかな性格{{R|c28}}だが、羞恥心がなくやたらと服を脱ぐ癖があり、寮内では[[ふんどし|褌]]一丁の姿で農作業をしたり、裸エプロン姿で料理を作ったり、全裸で寝るなどかなりの変わり者。ただし、十傑の会議や秋の選抜など公式の場においてはきちんと制服を着用しており、寮での姿を知る者からはまるで別人のように見える。宴会好きで、毎日寮の屋根裏を伝って寮生に声をかけている(ただし、女子には気を使ってパイプ管を使用している)。卓球の腕前は恵と互角に渡り合うほどであり、スタイルは[[カット主戦型]]。
: 創真の入寮を心から歓迎しており、その才能に期待をかけている{{R|c9}}。頭脳明晰で創真をはじめ極星寮の後輩たちの能力や技術を客観的に分析し、的確に解説する役回りでもある。寮の裏にある「極星畑」の管理に自らが中心となって精を出しているが、そのため授業にはあまり出ていない{{R|c14}}。また、畑で育てた野菜を利用してビジネスを行っており、婦人向けの料理教室を開いている。
: 実家は[[京都府|京都]][[祇園]]にて室町時代から代々続く[[割烹]]店を営む和食の名門「一色家」であり、その跡取りでもある{{Efn2|白津からは「一色家の落ちこぼれ者」と言われ、本人も否定していない。}}。物心ついた頃から料理修行をはじめ、教わったことはすぐに身につけたが、周囲からは出来できて当たり前だと賞賛されず、当時は料理への情熱を持てずにいた。一色家では将来跡継ぎになる者が4歳になると故郷から離れて修行するというしきたりがあり、一時は東の名門「紀ノ国家」で料理や稽古に励んでいた。紀ノ国寧々とはその頃からの顔なじみ。自分ほど器用ではなかったが必死に料理に取り組む紀ノ国の姿を見るうちに料理の楽しさを実感するようになっていった。紀ノ国に対しては料理を続けるきっかけを与えてくれたことを感謝しているが、現在の型にはまった紀ノ国の料理は否定している。
: 得意ジャンルは和食だが、そこに様々なジャンルの調理技術を詰め込んだ創作料理が真髄{{Efn2|和食にフランス料理の古典的なソースを混ぜる、フォアグラ・トリュフに低温・真空調理、熟成した魚に柑橘類や新鮮なフルーツを合わせるなど。}}。白津からは「まるで厨房で遊んでいるかのように料理を作る」、ある美食家からは「'''超攻撃的和食'''」と称されている。高度な調理技術とその習得に長期の修行が必要とされるうなぎを「捌かれた」認識が遅れるほどの速度で正確に捌く凄まじい技量を持つ。入寮直後の創真との勝負では「鰆」をテーマに「鰆の山椒焼き[[ピューレ]]添え」を披露し、定番料理で創真を驚愕させるが、手の内は全て見せていなかった。このように掴みどころのない面があり、紀ノ国をはじめ、他の十傑からは実力を高く評価されている一方、本気を見せず余力を残していると見られている。
: 月饗祭では創真と恵以外の極星寮メンバーと共に山の手エリアに自家製の野菜を使った[[芋煮会]]を出店した{{Efn2|内容は一色を含む男子が給仕として赴くホストクラブ風になっているが、客層のニーズをしっかり掴んでいる点に榊と吉野は若干引いていた。しかも売り上げはダントツの黒字であった。}}。セントラル発足後は立場上表立って動けなかったが、叡山の八百長を創真が打ち破ることを予測していた。叡山の敗北後に薊によって女木島・久我と共に十傑の権限を剥奪されるが、権限が行使できる間に審査に関する公平性を完璧にするために「一色ルール」と称される決まりを定めていた。
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: 身長178 cm。9月26日生まれ。血液型はB型。好きな物は金。好きな犬種は柴犬。
: インテリヤクザに近い外見が特徴。眼鏡をかけている。プライドが高く、自分に刃向かう者には容赦しない性格。徹底的な拝金主義者で、料理人ではなく「全ての料理人を従える者」と自負している{{Efn2|自分で潰した店に笑顔で手を差し伸べ、別のプロデュースを誘ったことがある。}}。学園に入学した理由も「金になるから」とのこと。中等部の頃から武闘派として名を馳せており、負かした相手を従わせては次々に手下を増やし続け、高等部に進級する頃には一大勢力を築き上げていたという。
: 入学初年度から様々な[[フードコーディネーター|フードコンサルティング]]を務め、その年に稼いだ総額はその学年全生徒の入学金をあっさりと超え、これまで手掛けた案件の数は500を超えていることから{{R|c39}}{{Efn2|もず屋以外では、経営難にあった老舗旅館の経営の立て直しや高級料亭の新メニュー開発などを手掛けている{{R|c39}}。}}、「'''錬金術士(アルキミスタ)'''」の異名を持つ。自ら食戟の場に出ることはほとんど無いにもかかわらず満場一致で十傑に選出された。調理を行うイメージはあまりないが、そのコンサルティングの実績はあらゆる料理に精通している裏返しであり、竜胆から「コンサル業にのめり込まなかったら、現十傑メンバーの何人かは食われていたかもしれない」と評されるほど、料理の実力は高い。特に相手の料理の持ち味を潰すことを得意としている{{Efn2|あるスイーツのプロデュースでは、酸味や苦味を感じさせやすくする[[ミラクリン]]を多く含んだ特製ジュースを客に振舞い、無添加スイーツを提供するライバル店の味を狂わせた。}}。タクミが調査したところ、食戟で真っ向勝負を挑むことはほとんどなく、相手の長所を妨害料理で潰す、相手の苦手ジャンルでの勝負に持ち込み勝利した、審査員を買収して勝利したケースが大半である。
: 唐揚げ専門店「もず屋」の東京進出を手掛けていたが、創真が商店街を立て直したことで、もず屋の売上が下落する。創真の才能に興味を示し、自分の傘下に入るよう圧力をかけるが、拒否されると一変して創真を「自らのキャリアを汚した存在」と見なし、潰すことを宣言する{{R|c39}}。
: 「秋の選抜」ではテーマや開催概要などの草案の製作を担当し、予選の審査員に「ハウビー食品」の千俵姉妹を招く。本選では創真への刺客として傘下の美作を送り込むが、計画は失敗に終わった。月饗祭では直接は出店せず他の模擬店を買収し売上を稼いでいた。
: セントラル発足後、極星寮を取り壊すため行動を起こし、八百長により食戟を無力化し全学生に絶望を突きつける。創真から食戟を挑まれても正面からは相手にせず、手下を極星寮に差し向け強制退去を強行しようとする。しかし、恵らの抵抗にあい数々の脅しにも全く怯まない創真の挑戦を受け、初めて彼の前で料理を披露する。「さつま地鶏」をテーマに、特に仕込みや下準備をすることなく即興で、3種のソースで味わう「[[海南鶏飯]]」を提供し、審査員を歓喜させるも、創真の「ゆきひら流羽根チーズ付き手羽先餃子」を食べた審査員たちが、公平な判定をしたことにより敗北する。創真に敗れたことで薊に自身の退学処分を進言するが、薊からは策の失敗を指摘された上で残留。楠らセントラルのメンバーからは馬鹿にされるなどの屈辱を味わうこととなり、創真に対して更なる復讐心を抱くようになる。
: 連帯食戟では2日目の3rd BOUTに参戦しタクミと「牛肉」をテーマに対決。タクミが牛肉の時雨煮を作ることを知ると、苦味成分[[シナリン]]を多く含む野菜[[アーティチョーク]]をふんだんに使った「魅惑の牛ロースト~Etsuya〜Etsuya・E・Edition~Edition〜」でタクミの品の出来を妨害する策を仕掛ける。しかし、叡山の食戟の戦績を細かく調査し、調理中の叡山の動向を監視していたタクミに策を完全に見破られた挙句、タクミの品をより高める前座に利用され完敗した。
: 連隊食戟後のえりな体制では十傑第八席になっている。創真との交流は比較的良好らしく、悪態を付くことはあるものの、普段の会話は落ち着いている。
; 紀ノ国 寧々(きのくに ねね)
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: リボンで結んだ長い黒髪が特徴のアイドル風美少女。食戟の司会進行を担当しており、創真と郁魅の食戟の際にも担当した。可愛らしい仕草や台詞の言い回しによって男子生徒からの人気を集めているが、自己顕示欲が強く内心では自分以上に目立つ女子生徒を敵視するなど実際はかなり腹黒いため、女子生徒たちの反感を買うことも少なくない。
: 秋の選抜予選では、Bブロックの司会進行を担当した。アニメ版では本選の司会も担当した。
: OVAでは普段はメイド喫茶でアルバイトしていることが明らかになり、そこでタクミにオムライスを振る舞っており、2期アニメのスタジエールでもタクミが店員となりオムライスに2人でケチャップをかける場面が追加されている。
: セントラル設立後はその思想に洗脳され、連隊食戟の司会進行を務めた際、あからさまにセントラル寄りの発言をしている。
; 佐々木 由愛(ささき ゆあ)
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; 榎本 円(えのもと まどか)
: 声 - 大西沙織
: 遠月学園高等部1年生→2年生の女子生徒。丸井と同じく宮里ゼミ所属
: 丸井と同じく宮里ゼミ所属。
: 丸井とよく似た丸眼鏡をかけているボブカットの少女で、宮里ゼミのエースである丸井を敬愛している。名前は単行本7巻で判明。
 
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: ボサボサの長髪と無精髭を生やした風貌が特徴。性格は非常にマイペースで、創真らを振り回すことが多々あるが、料理の腕前は創真を遥かに上回り、[[マンハッタン]]にある高級ホテルのVIP専用ルームで料理人を務めるほどである。創真にとっては超えるべき高き壁であり、彼が幼稚園児の頃から自身の料理技術や料理人としての心構えを徹底的に叩き込んでいる{{Efn2|ただし、あくまで料理技術は定食屋としての技術のみであり、フランス料理のある製法も創真は一色に指摘されるまでそれが定食屋の技術だと思っていた。}}。世界中を渡り歩いた経験に基づく創作料理を得意としている。
: かつては遠月学園の極星寮に所属し、同期の堂島と共に極星寮の黄金期を築いた。出身は不明だが、名門出身者が言いがかりをつつけていることからそれほど高い家柄ではない模様。料理の腕前は堂島より上(121戦101勝)であり、第69期生最強の料理人だったが、初めて試す料理やゲテモノ料理を食戟の場で平然と出すなど、生真面目な優等生の堂島とは対照的に気まぐれでマイペースな性格で、問題行動が多かったため、十傑評議会では堂島に次いで第二席であった。後輩の薊や学外の食通からは類まれな料理センスを持つ天才と称えられていた。しかし、高等部2年生になった頃からゲテモノ料理を作るようになり{{Efn2|堂島は高いステージを要求され続ける現実からの一時の逃避でいわばガス抜きと称している。}}、自分を天才と決めつけ勝負する前からあきらめる相手を容赦なく屈服させる姿から'''[[修羅]]'''と呼ばれるようになった。高等部3年生になってからも様々な学外のコンクールで優勝し、世界若手料理人選手権コンクール「BLUE」でも金賞候補に挙げられていたが、周囲の期待と自分の理想との間で苦悩し続けた結果、ついにゲテモノを作る余裕すらなくなるほど疲弊し、BLUEを放棄してしまった。そこへ仙左衛門に「料理から離れ自分を見つめ直すこと」を勧められ、遠月を中退した。
: 中退後は世界中を回り、各国の名店で腕を振るう「流浪の料理人」と呼ばれ、当時の料理雑誌には必ず名前が載るほどの存在になった。この頃、施設に引き取られた朝陽とも交流を持っている。それでも情熱は戻ってこず、ある時を境に忽然と料理業界の第一線から姿を消し{{R|c41}}、偶然「ゆきひら」を訪れたことで珠子との交際が始まり、子宝に恵まれる。創真が物心つくころには「ゆきひら」の店主になっていた{{Efn2|当初、創真との親子関係は、現極星寮の寮生、同期の堂島や総帥の仙左衛門などの一部の人物にしか知られていなかったが、後にえりな、薊、緋沙子、アルディーニ兄弟、新体制の十傑である久我、叡山や紀ノ国までもが知ることになる。}}。一方で仙左衛門とは遠月を去った後も個人的なコネを持ち、秘密裏に招かれては彼に料理を振舞っていた。
: 10年ほど前、薙切邸を訪れ仙左衛門に料理を振舞っていたときに幼少期のえりなと出会う。「どうして奇抜なのに美味しい料理を作れるのか」というえりなの問いに対し「行き着く先がわかっていたら楽しくないだろ」と答え、えりなに大きな影響を与えた。この考えは創真にも受け継がれている。
: 創真の中学卒業後、「『ゆきひら』を数年休業する」と宣言して失踪し、知り合いのツテをたどって海外で仕事を始める。1学期終了後(アニメでは地獄の合宿後)、極星寮に顔を出した翌朝、「秋の選抜」に出場する創真を料理勝負で激励し、予選のお題「カレー料理」に関わるスパイスに詳しい後輩の汐見を紹介して去って行った。その後仙左衛門の元を訪れ、自分が掴んだ薊の不穏な動向を報告した。
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: 宿泊研修での恵と四宮の騒動に対し、恵・創真ペアと四宮による非公式の食戟を取り仕切る。これによって、料理人としての恵の真の才能を開花させて彼女の退学危機を救ったうえ、四宮が停滞を脱するように導いた。また、研修中の創真の雰囲気から、彼が城一郎の息子であることにも気付いた{{Efn2|卒業して数年後に城一郎からの電話で子供ができたことを教えられたが、電波が悪くさらに城一郎がすぐに切ってしまったため「ゆきひら」の名をはっきり聞き取れなかった。}}。
: 秋の選抜本選準決勝では審査委員長を務め、葉山と黒木場の第二試合で判定が拮抗してしまった際には、両者を決勝戦進出とし、決勝戦を創真との三つ巴で行うことを提案。決勝戦でも引き続き審査員を務めた。その後、四宮の新しい店にスタジエールの研修生として創真を推薦した。
: 月饗祭の期間中は海外に出張しており、ある異国の地で偶然城一郎と再会。その時日本からの電話で薊が新総帥に就任したことを知る。その後彼自身はあくまで中立の立場を宣言し、創真の進級試験で葉山との勝負の立会人を務める。その裏で薊政権を覆すために仙左衛門と城一郎を手引きし、秘密裏に計画を練っていた。薊との交渉が成立した後、タクミと恵に自分たちの過去を話し、食戟当日まで城一郎らと共に創真たちに特訓を課した。
; 四宮 小次郎(しのみや こじろう)
: 声 - [[中村悠一]]、[[小林由美子]](幼少期)
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: 城一郎の過去編のみ登場。
 
===== '''第90期卒業生''' =====
; 司 瑛士(つかさ えいし)
: 声 - [[石田彰]]{{R|natalie20170626}}
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: 第一席になってからは遠月の代表として世界中の来賓に料理を振舞うことが多くなったが、肩書きだけで自分の料理を絶賛されることに苛立ちを覚えるようになる。そこへ薊が現れ、その後何度も互いの料理観を話し合うにつれ薊の考えに共感するようになった。
: セントラル発足後、自らが講師を務めた講義で、自分のサポートに回った創真の能力の高さを気に入り、自分の助手としてセントラルに誘う。創真からは断られたが、第一席の地位を条件に創真に食戟を申し込む。2種類のソースで鹿肉を彩った「ふたつの表情を見せる鹿のロースト」で創真に勝利したが、奇抜な料理を作る創真の破天荒さを自分では制御できないと判断し、創真のセントラル入りを取り下げた。
: 連帯食戟では2nd BOUTに参戦し、「緑茶」をテーマに久我と対決。4種の茶葉と4つのピューレを組み合わせた「4つの緑茶によるグラデーションビュレ・スープ」で久我を破るも大きく体力を消耗し、しばらくは休養をとらざるを得なくなった。4th BOUTでは「野ウサギ」をテーマに一色と対決。フランスの代表的ジビエ料理「野ウサギの王室風仕立て(リエーブル・ア・ラ・ロワイヤル)」で一色に勝利した。FINAL BOUTではメインを務める。鹿肉を塩釜にした必殺料理「白き鎧の皿 ソース・シュヴルイユ」で薊を絶賛させたが、創真とえりなの予想を超えるハーモニーに敗れた。
: 連帯食戟後遠月を卒業し、竜胆と共にジャングルで動物採取をしていたが、特注の大型[[グレーター]]を引っさげてBLUEに参加し本丸まで勝ち進む。しかし1回戦で朝陽に破れ、グレーターを奪われてしまう。
: それから数年後、同期と共に自分の店を持つオーナーシェフとなり、WGOの星を獲得しただけでなく、宿泊研修の審査を依頼されるようになった。
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: 遠月の歴史でも稀に見る[[ワニ]]などの'''希少食材マスター'''。部位に応じて最も効率的なナイフを使い分け瞬時に解体するナイフテクニックに加え、希少食材の解体法・捌き方を含めた食材に対する膨大な知識に、未知なる味への強い好奇心を持つ。十傑入りした当初からその権限で海外を飛び回り{{Efn2|中国の高山、砂漠地帯・北極圏、アマゾンの奥地など。}}、元々日本国内の希少食材に精通していた才覚は、現地でしか味わえない素材に触れることでさらに成長を遂げた。現地スタッフとの共同プロジェクトによって発見された新種も多数存在し、生態系に影響が出ないと判断された全ての生物を調理し食べ尽くしてきた。これらにより財と権力で己の食欲を満たす「美食家」、未知なる食材を探求する「調査者(フィールドワーカー)」、あらゆる食材を食らい尽くす「蛮族(バーバリアン)」の3つの顔を持つ。
: 月饗祭で久我に一矢報いた創真を気に入り、創真と恵を司の模擬店に招待した。セントラル設立後、創真と叡山が食戟を行うと聞きつけ、面倒な事務処理を司に押しつけて見学に訪れ、創真の「ゆきひら特製羽根チーズ付き手羽先餃子」を試食し絶賛した。
: 進級試験では反逆者を潰すセントラル側の刺客として派遣されるが、試験官たちのような卑劣な手は使わないと公言する。また、十傑を追放された女木島・一色・久我が進級試験で反逆者に加勢するのも黙認しているなど、水面下で不穏な動きを見せる。薊の命により3次試験で恵・タクミと対戦することになったが、料理勝負ではなく「あたしに美味いと言わせる料理を出す」という形式にし、条件をクリアした2人を合格にした。
: 連帯食戟では2nd BOUTに参戦し、「唐辛子」をテーマに女木島と対決。捌きたてのワニ肉と大量の唐辛子を使った料理で女木島を破るも大きく体力を消耗し、しばらくは休養をとらざるを得なくなった。4th BOUTでは「ヤリイカ」をテーマにタクミと対決。[[ピラルクー]]を使ったペルー料理のマッシュポテト「カウサ」で完勝した。FINAL BOUTでは前菜を務める。しいたけをメイン食材とし蟻酸を使った「きのこのミルフューユ [[デュクセル]]を挟んで」でメインの司にうまくつなげるも、予想外のコース料理を出してきた創真たちに敗北した。
: 連帯食戟後遠月を卒業し、司と共にジャングルで動物採取をしている。
; 女木島 冬輔(めぎしま とうすけ)
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: 得意料理は'''[[ラーメン]]'''で「'''ラーメンマスター'''」の異名を持つ。調理時には創真と同様頭に手ぬぐいを巻く。ラーメン道を追及するため、日本全国で屋台を引きながら修行の日々を重ね、行く先々で経営難に陥った店を助けたり、店同士のいざこざなどを解決してきた。やがて女木島の名は全国に広がり、いつしか日本中のラーメン店主から絶大な信頼を受け、若旦那や組長などと呼ばれ、ラーメン界の若き王となった。
: 同期の十傑では唯一薊の方針に反対していたため、後輩の一色・久我と共に十傑の権限を剥奪された。創真たちが進級試験を受けている間はラーメン文化を守るために北海道入りし、薊政権の圧力で食材の仕入れに苦しむ店のため、自身の人脈を総動員して流通ルートの確保に努めていた。連帯食戟のメンバーを集める創真の要請を、ラーメン業界のことだけで手一杯として拒否し、それでも食い下がる創真を「上級生としての躾」との名目によるラーメン対決で完膚なきまでに叩き伏せるが、何度負けても這い上がる執念と「全ての皿が自由である環境を守りたい」という信念を認め、連隊食戟への参加を決意する。
: 1st BOUTで暫定第五席の鏑木を下し、2nd BOUTにも引き続き参戦。「唐辛子」をテーマに竜胆と対決。竜胆の豪快な性格を先読みし、アフリカの香辛料「[[ハリッサ]]」を大量投入し「チキンムアンバ(鶏肉のアフリカ風シチュー)」をベースとした「アフリカンラーメン」でパワープレイに応じる。敗れはしたが、竜胆の体力を大きく消耗させた。
: 連帯食戟後遠月を卒業し、パリでラーメンの屋台を開いている。その味は現地で絶賛され、ラーメン文化の第一人者となっている。
; 茜ヶ久保 もも(あかねがくぼ もも)
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: 身長140 cm。8月21日生まれ。血液型はB型。好きな匂いはバニラエッセンス。好きな部分は肉球。
: 十傑で最も小柄な女子生徒で、[[ツーサイドアップ]]のような髪型をしており、常に'''ブッチー'''と呼ばれるネコのようなぬいぐるみ{{Efn2|腕の部分はミトンになっており、熱い物を持つときに使用している。}}を抱いている。ブッチーをぬいぐるみ扱いされると怒る。一人称は「もも」。口数は少ないが結構な毒舌家でもある。人見知りが激しく、梁井によると目を合わせて会話が成立するまで軽く1か月はかかるという。ただし慣れてくるとかなり口数が増える。気に入った相手に様々なあだ名をつけるが{{Efn2|創真は「幸ひゃん」、タクミは「たくみゃん」、恵は「めぐちゃん」、斎藤は「綜みゃん」、久我は「照にゃん」、叡山は「枝津にゃん」など。}}、一色によると可愛いと愛でるのは下に見ているからで、あだ名で呼ぶのは自分より格下だと思っている人間だけだと分析している。飛行機が苦手で、進級試験で北海道に向かうときは必死に抵抗していた。
: 当代きっての[[パティシエ]](菓子職人)と呼ばれており、洋菓子・和菓子問わず'''[[スイーツ]]作り'''を得意としており、その繊細な技術と華やかな美的センスを生かした菓子作りで十傑入りを果たした。茜ヶ久保をトレースした美作は「'''かわいいのカリスマ'''」と称している。作った料理を自撮りしてその写真を[[ソーシャル・ネットワーキング・サービス|SNS]]に投稿しており、同世代の女子から絶大な支持を集めている。
: 幼い頃から可愛いものに対する感性が鋭く、気に入ったグッズが軒並み大ヒットを連発した。やがてその評判を聞きつけた様々な業界関係者が押し寄せ、意見を求められるようになった。多くの業界から勧誘されたがそれらを断り、お菓子を作っているときの自分が一番可愛いという理由で遠月学園への進学を決めた。
: 月饗祭では山の手エリアで売上総合1位を達成。初日の残党狩りでは叡山と同じくD会場に出場し各研究会に完勝した。
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: 声 - [[銀河万丈]]
: 元遠月学園総帥{{R|c4}}。えりなとアリスの祖父{{R|c4}}であり、真凪と宗衛の父。
: 日本の料理界を牛耳る首領{{R|c4}}。右目の辺りに大きな傷を持ち、長い髭を生やした威圧的な外見の老人。徹底的な少数精鋭主義者であり、学園内では「'''食の魔王'''」と呼ばれ恐れられているが{{R|c4}}、料理に対する審査は公正で、たとえ身内であっても決して贔屓はしない。しかし性格や素行に問題があっても美味い料理さえ出せれば高評価を与え、退学となった者への救済措置がないため、成績上位者が気に入らない相手や料理人としての成長スピードが遅い生徒を私情で潰すことを可能としているなど、多くの弊害が生じている{{Efn2|この点は後にクーデターを起こした薊からも指摘され、多くの生徒が薊の思想に賛同する要因となっている。}}。
: 日頃の鍛錬から老齢に見合わないほど筋肉質の体格であり、優れた料理を試食した際には上半身を露にする「おはだけ」を披露する。学園行事のチラシやパンフレットを飾るイラストは自身が描いている。
: 城一郎や堂島とは彼らが学生の頃からの付き合いで、周囲の期待から挫折してしまった城一郎と、彼の挫折に責任を感じ意気消沈してしまった堂島に道を示した。
: 実娘である真凪が料理に絶望して薙切家を去って以降、同じ神の舌を持つえりなのために薙切家の伝統や仕来りを捨て極秘裏に'''(ぎょく)の世代'''計画を実行する。その過程で葉山アキラに日本国籍を与えて遠月へと迎え入れたり、城一郎を通して創真の遠月学園編入を促し、高等部の編入試験を陰から見て創真の実力を知り、えりなが私情で下した不合格判定を取り消して創真を正式に編入させた。
: 秋の選抜では本戦一回戦と決勝戦の審査委員長を務め、創真・葉山・黒木場の三つ巴となった決勝では三者の料理の実力をほぼ互角と評価したうえで、最も独創性に溢れ料理人の顔が見える必殺料理(スペシャリテ)として葉山の作品に軍配を上げた。
: 月饗祭最終日に、突如として現れた薊によって十傑の過半数が寝返ったことにより、総帥の座を追われる。その後に創真の下を訪れ、彼の遠月編入を城一郎に勧めた事実や、えりなの過去や薊の危険性について教え、えりなを助けて欲しいと頭を下げて懇願した。
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: 遠月学園の[[フランス料理]]部門主任を務める講師{{R|c5}}。
:「A評価をつける気になれない料理は全てE評価にする」と豪語するなど、学園講師の中でも特に評価が厳しく{{Efn2|田所いわく、ある授業で、ひとクラス50人全員にEを出して、そのうち18人は退学になる暫定をしたことがある。}}「'''笑わない料理人'''」と呼ばれ{{R|c5}}、プロの業界で活躍中の卒業生たちからも恐れられている。10年ほど前に遠月に赴任し、当時在籍していた四宮たちとは彼らが卒業してからも親しい間柄。
: 調理演習では創真の実力を認めて笑顔を見せ、A評価を与えた{{Efn2|本人曰く、本当はA評価以上の点数をあげたかった(が権限がないので出来できなかった)。}}。新入生の宿泊研修には引率として同行し、秋の選抜では解説役もしている。「SHINO'S TOKYO」のプレオープン最終日には乾らと共に来店した。
: セントラル設立の際は、薊の思想を内心批判しているが、成果を出す彼に対し表立った翻意を示すことができずにいる。
; 大御堂 ふみ緒(だいみどう ふみお)
615 ⟶ 614行目:
: 極星寮の管理責任者{{R|c6}}。寮母を長年務めている老婆。
: 「極星の鬼婆」と呼ばれる一方、本人は「極星の聖母(マリア)」を自称する{{R|c6}}。入寮希望者には料理の試験を受けさせ、合格した者のみ入寮を許可する{{R|c6}}。創真は入寮試験で、あり合わせの食材で「鯖バーグ定食」を作り、1発で合格し即日入寮となった。
: 城一郎や堂島が在籍していた当時も寮母を務めており、2人とは現在でも親交がある。
; 汐見 潤(しおみ じゅん)
: 声 - [[高橋美佳子]]
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: 宗衛と共に創真と葉山の勝負の審査員を務めた。
 
==== 中枢美食機関(セントラル) ====
; 薙切 薊(なきり あざみ)
: 声 - [[速水奨]]
: えりなの父親。旧姓は'''中村'''。遠月学園第71期卒業生。極星寮OB。
: 色白の肌に白のメッシュと黒のスーツにコート、他人を畏怖させるほどの威圧感が特徴の人物。一見紳士的な人物に見え政治的なパフォーマンスにも優れているが、その発言は慇懃無礼で、自分の意にそぐわない者を容赦なく見下し、反論などは意にも介さない。美食を追及した料理を「芸術」と例えているが、それに値しないものは「餌」と断言し、「'''真の意味での美食は、限られた者だけの間で価値を共有すべきもの'''」としているなど、[[選民思想]]に近い思考を持っている。薙切家に婿入りしたことで、薙切家の者が美味なる料理を食すと周囲の者を強制的に「おはだけ」にする「おさずけ」を受け継いでいる。
: かつては遠月学園に在籍し、堂島と城一郎の2年後輩にあたる。当時高等部1年生ながら2人に次ぐ十傑第三席の地位におり、翌年には第一席へと昇格。卒業から数年後に薙切家の令嬢だった真凪と結婚、婿入りした。極星寮時代の頃を輝かしい思い出のように語っており、当時の極星寮には強い思い入れがある。中でも先輩にあたる城一郎を強く尊敬しているが、現在の極星寮についてはあまり評価しておらず、叡山の八百長による極星寮潰しも黙認しているなど、昔過ごした寮が潰れようとどうでもいいと考えている模様。また、現在のような改革を行う理由を「'''才波先輩を駄目にした腐った料理界への救済'''」と称している{{Efn2|城一郎が在学時代に挫折してしまったことが関係しているが、ふみ緒は「復讐と何ら変わらない」と批判している。}}。また、創真が城一郎の息子だと本人から聞かされた時には、思わず真顔になっていたが、城一郎の息子に改革を見せられることに喜びを感じてもいた。
: 10年ほど前、えりなの「神の舌」を完成形にするべく、彼女に対して「まずい料理」を容赦なく捨てさせるといった常軌を逸した英才教育という名の洗脳を行っていた{{Efn2|蝋燭一本を明かりにした閉鎖的空間で、「うまい料理」と「まずい料理」を比べさせ、まずい料理は屑篭の中に入れさせるというものだった。}}。その際はえりなの反論は一切認めず、威圧と笑顔を使い分けて徐々にえりなをコントロールしていき、彼女に現在のような料理観を植え込んだ。この件で仙左衛門の怒りを買って、遠月および薙切家を追放された。その後、遠月では彼の存在に関する記録が徹底的に抹消されており、アリスや緋沙子など薙切家に関係する一部の者には事情を伝えられるも、名前を含め彼の存在に触れることはタブーとなっていた。仙左衛門ですらも、孫娘のえりなの教育を彼に任せてしまったことを「最大の失敗」とまで評している。追放後は、主に海外で活動していたという{{Efn2|仙左衛門によると富裕層のみで構成された閉鎖的コミュニティの活動をはじめ、アメリカに本部を置いて南アジアや中近東に進出までしていたという。}}。
: 月饗祭の最終日に、突如えりなの店に姿を現す。現在の遠月の状況を憂いており、遠月を「あるべき姿」に正すべく、十傑の過半数{{Efn2|司、小林、茜ヶ久保、斎藤、紀ノ国、叡山の6名。}}を味方に付けて総帥の座に就き、改革を行うことを宣言する。改革として、「全てのゼミ・研究会の解体を行う」と「セントラルの設立」を言葉巧みに提唱し推し進める。叡山による八百長策が打ち砕かれると、研究会・ゼミの解体を懸けた食戟を中立の審査員を立てた状態で全て受けると声明を出した。
: えりなが家出した際には強制的に連れ戻すようなことはせずに様子を見る姿勢でおり、極星寮を訪れた際に対面した際には寮の面々にえりなを仲良くするように頼むなど、上述した冷酷な部分は表立たずに至って普通の父親のように接しつつ、「えりなは必ず僕のところに戻る」と確信して去っていった。
: 創真ら反逆者を潰すため進級試験の内容を変更し3次試験では十傑を差し向ける。創真から十傑の座を駆けた全面対決を提案され、まるで相手にしようとしなかったが、突如現れた城一郎から「負けたらお前の下につく」という条件を提示され創真たちとの連隊食戟に応じる。後日、ルール決めの打ち合わせでえりなに自分の元に戻るよう迫るが拒否され、負ければ一生セントラルのために尽くし2度と逆らわせないと宣言する。連隊食戟の4th BOUTの途中に突如WGOの執行官デコラとクラージュを引き連れ審査委員長となり、FINAL BOUTでも引き続き審査を務める。自身が見込んだ司の勝利を確信し、えりなの料理を不純物と称し頑なに認めようとしなかったが、本能には逆らえずに敗北を受け入れた。
: BLUE編では城一郎が遠月を去った直後の出来事が語られている。十傑と国内外の仕事に出向く時も空虚感を抱えていたが、真凪に心の内を見抜かれたことを機に彼女を見返そうと交際が始まる。しかし彼女が神の舌に絶望し倒れてしまったことで娘に同じ苦しみを味わわせまいと、真の美食計画を始めてしまった。さらに後日談では真凪と出会う前、海外で出会った女性と一晩の関係を持ったことで朝陽が誕生したことも、真凪がWGOに調査させたことで発覚。そのことをえりなに明かし、薙切家を去ろうとするが、えりなの計らいによって朝陽と共に本来の家庭を取り戻した。
; 相田 ショーン(あいだ ショーン)
: 声 - [[興津和幸]]
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: 声 - [[日笠陽子]]
: カレーメーカー「ハウビー食品」[[最高経営責任者|CEO]]。「秋の選抜」予選Aブロック審査委員長。
: 高飛車な雰囲気ので、年間2千億円と言われる日本のカレービジネス市場の頂点に君臨する通称「'''カレーの女王様'''」。右目の下の泣き黒子が特徴。双子の妹おりえと共にハウビー食品の創業者の孫として生まれ、同社の商品「カレーのプリンセス」のパッケージに出演したことでカレー業界へ足を踏み入れ、同社のトップまで登り詰めた。あらゆるカレーを知り尽くしており、国民食として完全に成熟した日本のカレー産業の現状に退屈を感じている。
: 叡山の誘いでカレー料理がお題となった秋の選抜審査員に招かれる。生徒によっては容赦なく0点評価を下すなど、他の審査員以上に厳しい評価を下していたが、創真を始めとする一部の実力者のカレー料理には圧倒されていた。
; 千俵 おりえ(せんだわら おりえ)
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: 「ハウビー食品」[[最高執行責任者|COO]]。なつめの双子の妹。「秋の選抜」予選Bブロック審査委員長。
: 姉とは対照的に静かな性格。左目の下の泣き黒子が特徴。気に入った人材を引き抜こうとしており、一色にも目をかけている。
:; '''港坂 巻人(みなとざか まきと)'''
: 声 - [[家中宏]]
: 「秋の選抜」予選Aブロック審査委員。
: 人気TV番組「チューボーですか?」[[エグゼクティブプロデューサー]]。審査員として料理を評価する能力は確かであるが、自分の価値観に対し悦に入っている節がある。自身となつめを除く3人の審査員たちが葉山よりも創真の料理を評価した際は、逆上して暴言を吐きながら香田に掴み掛かるなど、礼節に欠けている醜態を見せ、香田からは審査員としてのあり方を問われる結果となった。
; 香田 茂之進(こうだ しげのしん)
: 声 - [[梅津秀行]]
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: 尊大かつ古風な口調で話す。
: えりなと同じく「神の舌」の持ち主で、料理の味表現も同様に独特。薙切家の者として幼い頃から味見役を勤め海外の大学に在籍しつつ世界中の味や料理について学んできた。ある時、薊と出会い彼の皿から心の内を見抜き、それをも美味に昇華しろと諭したことで彼との交際が始まり、結婚。
: しかし神の舌による鋭すぎる味覚故に現状の料理に絶望し、まともに食事を摂ることができなくなってしまった。栄養補給は点滴で行っているが、それが切れると倒れてしまうほど身体は衰弱してしまった。このことがきっかけで遠月を離れており、家族とも疎遠になっている。
: 現在は地球上に無かった一皿を求め、BLUEを開催し続けてきたが、表の料理人に期待が持てず、作中ではノワールをも出場させ、変則的なお題も出題。えりなに対しては彼女を敗退させようと逆シードを組むも、えりなは決勝まで勝ち上がり優勝を果たした。その後娘の料理を楽しみにするようになっていた。
; アン
: 声 - [[堀江由衣]]
: WGO一等執行官。
: 長髪の若い女性。教本に載っていない店に対しては哀れむような視線を送るが、載っていなければこれから載るように励めばいいと考えている。審査に星の有無は関係なくあくまで皿の上とし、創真を罵倒した生徒たちを一喝している。デコラとクラージュから指導を受ける以前は、今とはまるで別人の垢ぬけない女性だった{{Efn2|デコラ曰く恵と紀ノ国を足して2で割った野暮ったい感じ。}}。
: 審査のためにWGOの教本を大量に持ってきたが、内容は全て頭の中に入っているという。また日本の慣用句辞典など料理に関係ない本も多く混ざっている。酒に弱く一口含んだ程度で呂律が回らなくなるが、味覚と神経がより鋭くなり、深く味を見極め厳正な審査を行えるという特殊な性質を持つ。
: 連帯食戟の審査員長として招かれ、薊たちの途中参加に驚きつつも、中立の立場で審査を行った。BLUEでは真凪の世話と全体の進行を担当している。
790 ⟶ 789行目:
; トランシャン、マテュリテ、エソール
: 声 - [[飛田展男]](トランシャン)、[[仲村かおり]](マテュリテ)、[[Lynn]](エソール)
: WGO執行官。BLUE予選「第三の門」および本戦の審査員。
; ディナミス
: 声 - [[藤原夏海]]
: WGO執行官。イストワールの妹。
 
=== 真夜中の料理人(ノワール) ===
; 才波 朝陽(さいば あさひ)
: 声 - [[福山潤]]
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: 「神の舌」を我が物にするため、他のノワールに日本侵略を唆す。自身は城一郎を打ち負かした後、「鈴木」の偽名で遠月に講師として潜り込んでえりなと接触し、食戟で創真を負かして以降、えりなに執拗に結婚を迫っている。
: 異なる種類の調理器具を組み合わせ、元の使い手の調理技術をトレースする「クロスナイブズ」の使い手で、食戟で負かした料理人から調理器具を奪っては自らの料理に取り入れている。
: BLUEでは過去の実績によって城郭本丸から出場。本選1回戦で司を、2回戦で恵を破るも、準決勝の創真との対決では皿に載せるべき自分が居なかったことが仇となり、敗北した。
: 実はアメリカ北部の貧民街出身で、えりなが産まれる前に、薊がある女性と一晩の関係を持ったことで産まれたえりなの異母兄。物心ついた時には父はおらず、酒癖の悪い母から虐待を受け続け、やがて母が亡くなり7歳の頃に施設に拾われた(アニメでは断片的にしか描写されていない)。
: BLUE終了後、真凪が部下に調査させたことで薊が実の父であることを知るも、これまでの過ちから自身は受け入れてもらえないと思っていた。しかし事情を知ったえりなによって、薙切家へと迎え入れられた。以降は性を薙切に変え、遠月の中等部と高等部にて複数の調理演習を指導する人気講師として活動している。
; モナールカ
: 大柄な白人の青年で、片言の日本語で話す。日本の温泉街に旅行者を装って訪れ、「客は王様」という持論から、気に入らない料理を出す老舗旅館の板前に食戟を仕掛けて調理器具を巻き上げ休業に追い込んでいた。
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: 声 - [[櫻井浩美]]
: 軍服を着た女性で、「軍曹(サージェント)」の略でこう呼ばれている。調理専用に改良された武器や兵器を調理器具として使う「兵装料理(ディッシュ・アームド)」の使い手。過去に朝陽に敗北し、彼の懐に招き入れられた経緯を持つ。
: BLUEでは主催者の真凪によって第三の門番に任命され、城郭本丸では本選1回戦で創真とクリスマスケーキのお題で対決し、敗北。朝陽が創真に敗れ自分たちの好きにするように促された際は、カーマや煌と共に何処どこまでも付いてことを誓った。
: アニメ第5期の最終話ではカーマや煌と共に薙切家に仕えている様子が見られる。
; マルカンタ
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; ドン・カーマ
: 声 - [[津田健次郎]]
: 朝陽の部下の一人。眼鏡とカイゼル髭が特徴で、オネエ言葉を話す中年男性。自分の息のかかった多数のサポートメンバーであるオネエとの連携調理を得意とするが、勝利のためなら手段を選ばない。城郭本丸の本戦1回戦にて「連携によって完成する[[アミューズブーシュ|アミューズ]]」のお題で団体戦でタクミと対決。事前に弟のイサミを拉致するも、タクミと互いに腕を競い合ってきた創真との連携の前に敗北。
: 朝陽が創真に敗れた際はサージェや煌と共に彼に付いて行くことを誓った。
: アニメ第5期の最終話ではサージェや煌と共に薙切家に仕えている様子が見られており、朝陽が薙切家に迎えられたことに涙を流して喜んでいた。
; 煌 觜汪(こう しおう)
: 声 - [[小林親弘]]
: 朝陽の部下の一人。逆立った髪と仮面が特徴の男性。[[南北朝時代 (中国)|中国の南北朝時代]]から植物・魚介・昆虫などの有毒成分を用いた暗殺術によって暗躍し、時代の影で歴史を動かし続けた暗殺者家系の出身で、調理法に転用された膨大な暗殺知識や技術を正当に受け継いでいる。特に手指に1本ずつ装着した小さな鉤爪状の刃物「墨劉爪」の先端にはそれぞれ味の五大要素である調味料分が門外不出の絶妙な調合で染み込ませており、それらを駆使した「毒物料理(ディッシュ・ヴェノム)」の使い手。
: 城郭本丸の本戦1回戦で恵に一瞬で敗北。
: 朝陽が創真に敗れた際はサージェやカーマと共に彼に付いて行くことを誓った。
: アニメ第5期の最終話ではサージェやカーマと共に薙切家に仕えている様子が見られており、仮面を外している。
; 時山 兵五郎(ときやま へいごろう)
: 声 - [[土師孝也]]
: 元ノワールの老人。太平洋戦争を戦い抜き、戦後の闇市からノワールのキャリアを積み重ね、日本の裏社会における会食を長年取り仕切ってきた実績を持つ。
: 現在は老いと病により余命いくばくもない状態であり、自身の最後の晩餐となるに相応しい料理を味わうためにBLUE予選「第一の門」の審査員となり、最後の晩餐をお題とし、BLUEを最後に自害するつもりでいた。表の料理人には期待していなかったが、創真の料理を食べ、料理はできずとも立派な歯で味わうことはできると諭されたことで、生きる気力を取り戻す。
; 夕之介
: 朝陽の部下の一人。着物を羽織り、眼鏡をかけた男性。朝陽の命令で神の舌と薙切家についてを調べ上げ、えりなを拉致した。
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: '''遠月茶寮料理學園'''(とおつきさりょうりょうりがくえん)は、東京都内にある日本屈指の名門という設定の[[調理師養成施設|料理学校]]。通常は単に「'''遠月学園'''」と呼ばれる。中等部と高等部の各3年制。制服は男女共に[[ブレザー]]。
: 非常に厳しい少数精鋭教育で、高等部の1000人近い新1年生のうち2年生に進級できる者は全体の1割にも満たず、卒業者は、遠月十傑を除いてわずか数人から十数人しかいない徹底した実力主義の教育方針を採る{{R|c4}}。学園に在籍しているだけで料理関係者からは一目置かれ{{Efn2|ただし、古くからの仕来りを重視する部門の中には、同学園在籍者でも、学生という理由で調理場に入ることを良く思われないこともある。}}、たとえ中退しても学園に在籍していたというだけで料理人としての箔が付き、卒業まで至れば一生料理界のスターダムを歩めるという{{R|c4}}。
: 在校生の多くは一流料理店や食産業の子息・令嬢など家庭的に裕福な者で、自分の地位や実力に鼻をかけた自己中心的でエリート意識の強い生徒が多く、大衆料理など庶民文化を格下と見ていることに加え、創真やアルディーニ兄弟のような現場経験者や極星寮の面々のような特技を持つ生徒は少ない。そのため多くの生徒は虚栄心が非常に強く、同級生同士であっても敵視して足の引っ張り合いまでする生徒が多数いる。さらに料理人としての成長速度に関係なく現在の能力のみを評価対象としており、条件さえ整えば成績上位者側の私情で気に入らない相手を能力の有無にかかわらず追い込むことが可能など{{Efn2|この傾向は十傑メンバー(作中では主にえりな、叡山)の派閥に属するなど何らかの後ろ盾がある生徒に多くみられる。}}、料理の腕を重視するあまり、道徳的な教育が疎かになっているなど、教育機関としては杜撰な体制も多くみられる。この点はクーデターを起こした薊からも言及され、成績下位の生徒たちが彼の思想に賛同する原因となっていた。この風潮は城一郎や堂島が現役の頃からあり、城一郎も名家出身者たちに因縁を付けられていた。
: 広大な敷地面積を有し、学内にはさまざまな施設がある{{R|c6}}。学習内容は料理の基礎技術や食材の知識だけでなく、[[栄養学]]・[[公衆衛生学]]・[[栽培概論]]・[[経営学]]など多岐にわたる。料理学校としての歴史は長く、創真ら現高等部1年生は第92期生である。授業は一般の高校と違い、大学のように各生徒が授業ごとに教室を移動する「教科センター方式」を採用している。授業形式は食材やジャンルのテーマごとに料理を創作する授業と決められた料理を制限時間内に完成させる授業の2種類だが、「中枢美食機関」発足後は創作する授業が廃止される。
: 総帥を頂点とし、教育部門の「遠月学園」、食材の管理・流通を担う生産部門、観光部門の「遠月リゾート」、研究部門の「薙切インターナショナル」、他に海外部門・広報部門・総務部門といった組織で構成されている。食に関するあらゆる業界に強い影響力を持ち、食に携わる者で遠月の名を知らない者はいないといわれる。
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: 食戟に挑む者は自身の立場に見合った「対価」を差し出さねばならず、勝負に負けた者はその「対価」を取られて学園内の地位や権限を失う{{R|c9}}。
: 食戟を実施するには、「正式な勝負であることを証明する認定員」「奇数名の判定者」「対戦者両名の勝負条件に関する合意」が必要とされる{{R|c9}}。また、「素材の調達も料理人としての技量のうち」という理由から、使用する食材や調理器具などは全て対戦者本人が用意しなければならない{{R|c11}}。対決テーマは双方の得意ジャンルの中間地点に折り合いをつけて決めることが多いが、合意があればどちらかの得意ジャンルにすることができる。決着がつかない場合、後日に再試合を行う。なお、食戟の勝敗や日時、互いが賭けた条件は全て公式に記録され、食戟管理局に保存される。
: 遠月学園の事項の中でも重要視あるいは「聖域」のような扱いとなっており、薊政権下で改革が進んでも、学生たちが「私たちにはまだ食戟がある」と言われるほど希望を抱かれている。
:; 連隊食戟(レジマン・ド・キュイジーヌ)
:: 一騎打ちではなく集団対集団による変則的な食戟。
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; 月天の間(がってんのま)
: 十傑同士の食戟でのみ使用が許される大会場。天井が開閉式で、開いた空に写る月が「月天の間」の名の由来。
: 敬意を込めて歴代第一席獲得者の[[肖像画]]が飾られている{{Efn2|作中では堂島と四宮の肖像画が確認できる。}}。 「秋の選抜」本戦の会場でもある。決勝戦は月が写る日没後に行われる。
; 遠月スポーツ
: 学園黎明期から続く伝統ある校内新聞。通称「'''遠スポ'''」。ほぼ毎日発行される。学内とその周辺のあらゆる情報を網羅し、公式行事の特集、一流シェフへのインタビュー記事、トリビアな情報などを掲載する。
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: 遠月学園伝統行事の一つでスタジエール終了後に行われる、高等部1年生と上級生たちの顔合わせのための会。参加するのは、秋の選抜で本戦に進出した8名と遠月十傑評議会の現役メンバー10名の計18名。
; 月饗祭(げっきょうさい)
: 遠月学園の[[学園祭]]。5日間の開催で約50万人が訪れる大規模なフードイベント。毎日各地からツアー客が押し寄せ、学内には無料の巡回バスが回り、国内外から多数訪れる。VIPは学園内の宿泊施設や遠月リゾートがフル稼働で歓待している。それゆえ学園側は宿泊費だけで大黒字になると言われている。学生は許可を得れば個人・団体で模擬店を出店できる。出店場所は学園祭会場の3つのエリアで、より良い出店場所を巡り生徒間で食戟が頻発する。なお、模擬店で赤字を出せば退学となる。ただし中等部の生徒は学園の講師の監督・指導の下でクラスごとに出店し、純利益をだせる計画を立てるように指導される。そこで生徒たちは毎年月饗祭で経験やノウハウを得て、個人・研究会での出店に挑戦していくため、よほど無茶な商売をしない限り赤字が出ることはない。フードチケット購入制(松1万円、竹1000円、梅500円)で、その日の夕方にエリア毎の売上ランキングが発表される。
:; 目抜き通りエリア
:: 正面から道なりに続く大通り。仮設テントが数多く並び、学園祭全期を通じて最も人通りが多く賑わう。模擬店の出店場所としては1番人気のエリアとされる。
995 ⟶ 994行目:
; 中枢美食機関(セントラル)
: 薙切薊の教育メソッドの根幹を為す機関。薊が総帥に就任し創設される。
: 総帥と十傑評議会を頂点とする。メンバーは薊が選定した生徒たちで[[アザミ]]の花の紋章を身につける。人数は十傑6人を含め30人未満程度。
: 中枢美食機関メンバーは今まで通り料理の創造を許されるが、それ以外の学生は料理の自由な創造を許されない。薊は「誰もが十傑レベルの料理をすることが出来でき、退学者も出さない」と美食の「'''理想郷([[ユートピア]])'''」と謳い、成績下位の生徒や料理人としての成長が遅い者たちにとっては「従ってさえいれば誰でも十傑レベルのアイデア・技術・レシピが得られる」ため賛同者もいる。しかし成績上位の生徒や自身の料理スタイルを確立している者にとっては受け入れ難く、シャペルは「創造を許される者」と「模倣を強いられる者」とに分かれる「'''暗黒郷([[ディストピア]])'''」と称する。
: 「中枢美食機関」の目的は、日本の美食を前に進めるために不出来な品を出す店の殲滅で、学園内で行っている粛正や授業もその前段階だという。
: 連隊食戟で敗れ薊が退陣したことで機関も解散される。
; 残党狩り
: 薊政権の方針に異を唱える各ゼミ・研究会と「中枢美食機関」との食戟の通称。会場はABCDの4会場で数日に渡り行われる。食戟にあたり不正が行われないよう、一色が十傑として以下の'''薊政権に対する研究会・ゼミなどの解体撤回を賭けた食戟に関するルール'''(通称「'''一色ルール'''」 )を薊に認めさせる。一色は特に第四項を重要視する。
::* 第一項(食戟の開戦) - 解体撤回を望む研究会・ゼミなどは中枢美食機関に対し食戟を挑むことができる。中枢美食機関側は食戟を必ず受けなければならない。
::* 第二項(対決テーマ等) - 事前に研究会・ゼミ側と中枢美食機関側で協議。
::* 第三項(勝敗条件等) - 研究会・ゼミ側が勝利すればその団体は存続。逆に中枢美食機関側が勝利すれば団体は解体。薊政権に従うものとするが、この命令に従わない場合は退学となる。
::* 第四項(審査員の選定) - 審査員は研究会・ゼミ側・中枢美食機関側のどちらからも中立公正な遠月外部者とする。国内の調理協会やフード関連理事会などの会員からランダムに奇数名を選定。選定されてから食戟当日まで、審査員と研究会・ゼミ・中枢美食機関は接触してはならない。仮に接触があった場合、勝負は無効・再勝負となる。
:
; 進級試験
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=== 登場人物(読切版) ===
; 幸平 創真(ゆきひら そうま)
: 遠月学園1年生。16歳。編入して以来、えりなの調理演習に1度も出席していない。連載版とは、顔つきや調理着などが異なる。
; 薙切 えりな(なきり えりな)
: 遠月学園の生徒にして、料理指南の最高責任者。16歳。高飛車な性格をしている。自身の調理演習に出席していないことや自身に対して砕けた態度で接する創真を見下すが、創真からは自身の料理を「つまらない」と指摘される。
; ジュリオ・ロッシ・早乙女(ジュリオ・ロッシ・さおとめ)
: えりなの側近を務める男子生徒。学園のイタリアン部門首席で、各部門の首席たちからなる委員会「遠月十傑」の一人。読切版で開催された「食戟」における創真の対戦相手。
 
== ヴォイスコミック ==
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:[[ニンテンドー3DS]]向けに[[フリュー]]より2015年12月17日に発売。ジャンルは「味体験料理バトルアドベンチャー」。
:ヨーロッパに浮かぶ孤島で繰り広げられる完全オリジナルストーリーで、創真を主人公に様々なキャラクターと交流したり料理で対決する。
 
== コラボレーション ==
; [[神撃のバハムート]]
: 2018年5月31日から6月10日までコラボイベントが実施され、幸平創真、田所恵、新戸緋沙子の限定カードなどが登場した<ref>{{Cite web|和書|url=https://dengekionline.com/elem/000/001/737/1737116/|title=『神バハ』×『食戟のソーマ 餐ノ皿』ぷちキャラの幸平創真を仲間にできるイベントが開催|publisher=[[KADOKAWA Game Linkage|電撃オンライン]]|date=2018-06-03|accessdate=2024-07-19}}</ref>。
; [[中華一番!|真・中華一番!]]
: 2019年10月7日から10月31日まで[[大阪市|大阪]]・[[クックパッド|cookpad studio]] [[心斎橋]]でコラボイベント「cookpad studio 食神祭(しょくしんさい)」が開催され、本作と『真・中華一番!』のオリジナルメニューの提供やグッズ販売などが行われた<ref>{{Cite web|和書|url=https://natalie.mu/comic/news/348492|title=「食戟のソーマ」「真・中華一番!」劇中のメニューが食べられるコラボイベント|publisher=[[ナタリー (ニュースサイト)|コミックナタリー]]|date=2019-09-22|accessdate=2024-07-19}}</ref>。
; [[逆転オセロニア]]
: 2022年11月18日から11月30日までコラボイベントが実施され、本作のキャラクターが登場するコラボ記念ガチャや『食戟のソーマ』の世界を追体験できる大決戦イベントなどが開催された<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.4gamer.net/games/315/G031596/20221117041/|title=「逆転オセロニア」×TVアニメ「食戟のソーマ」コラボイベント開催中。ログインで「幸平創真(A+)」がもらえる|publisher=[[4Gamer.net]]|date=2022-11-17|accessdate=2024-07-19}}</ref>。
; [[キン肉マン]]
: 2024年7月4日発売の『キン肉マンジャンプ』Vol.5において、原作:[[ゆでたまご]]、ストーリー:附田祐斗、作画:佐伯俊、協力:森崎友紀によるコラボ漫画『食戟のソーマ×キン肉マン』が掲載された。
 
== 書誌情報 ==
全て[[集英社]]発行
 
=== 漫画本編 ===