「ガンビーノ一家」の版間の差分

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'''ガンビーノ一家'''(ガンビーノいっか、Gambino crime family)family)はニューヨーク・マフィアの[[5大ファミリー]]の一つ。[[ラッキー・ルチアーノ]]によってニューヨーク・マフィアが5大ファミリーに再編されたときに旧アル・ミネオのファミリーを母体として誕生した。当初のボスは[[ヴィンセント・マンガーノ]]、副ボスは[[アルバート・アナスタシア]]であった。
 
[[1951年]]4月、マンガーノは恐らくはアナスタシアの仕業と思われる謎の失踪をとげ、アナスタシアが後継ボスの座についた。この事件の背景としては、[[ヴィト・ジェノヴェーゼ]]に対抗するため[[フランク・コステロ]]が盟友アナスタシアに暗黙の了解を与えたという説がある。
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だがガンビーノはジェノヴェーゼの傀儡にはおさまらず、子供同士が結婚して血縁関係にある[[トーマス・ルッケーゼ]]と組んで徐々にニューヨーク・マフィアの実権を握っていった。まず最大のライバル・ジェノヴェーゼを[[マイヤー・ランスキー]]、[[フランク・コステロ]]らと組んで[[麻薬]]取引の罪で逮捕収監させる陰謀に成功し、さらにプロファチ一家のボスには傀儡の[[ジョセフ・コロンボ]]を据え、[[ボナンノ一家]]の古くからのボス、[[ジョセフ・ボナンノ]]を引退に追い込んだ。そして[[1976年]]の彼の死までには、彼のファミリーは[[ジェノヴェーゼ一家]]に代わってニューヨーク最強のファミリーとなっていた。
 
だが、ガンビーノが後継に副ボスの実力者[[アニエロ・デラクローチェ]]ではなく、いとこの[[ポール・カステラーノ]]を指名したことから、ファミリーの運命には翳がさすようになる。カステラーノはファミリーの合法ビジネスの進出に力を注いだが、デラクローチェを頂点とする武闘派グループと対立するようになり、[[1985年]][[12月2日]]のデラクローチェの死を契機に粛清を恐れた武闘派グループの筆頭格の[[ジョン・ゴッティ]]はカステラーノを暗殺し(同年[[12月16日]])、ボスの位に就いた。
 
その後ゴッティはもっとも有名なマフィアのボスとしてメディアを賑わせたが、[[1990年]]に逮捕・収監され([[2002年]]に獄死)、副ボスのサルヴァトーレ・"サミー・ザ・ブル"・グラヴァーノなどの官憲への内通者も出すに至ってファミリーの統制は地に堕ちた。現在では再び[[ジェノヴェーゼ一家]]に最強のファミリーとしての地位を譲っていると思われる。
 
ちなみに現在のボスは、[[2004年]]に就任したニコラス・コロッツォ (Nicholas Corozzo) である。
 
[[Category:マフィア|かんびーのいっか]]