削除された内容 追加された内容
m -言うまでも無く
編集の要約なし
1行目:
'''対日新思考'''(たいにちしんしこう)とは、[[中華人民共和国|中国]]における対日思想の1つ。
 
[[歴史教科書問題]]や[[靖国参拝問題]]といった過去の[[歴史認識]]をめぐり[[21世紀]]初頭の[[日本]]と中国とは[[経済]]面での関係深化とは裏腹に完全に冷え切っており、「政冷経熱」とも称されるこの対照的な2つの流れは、今後日中が共同で克服べき重要な課題の1つとなっている。
 
このような情勢の中、[[2002年]][[12月]]に[[人民日報]]の論説員(当時)であった[[馬立誠]]が、政策論議で知られる中国のオピニオン誌『戦略と管理』(2002年6号)の中で、「対日関係の新思考-中日民間の憂い」という[[論文]]を発表した。その内容は、“日本の戦争謝罪は十分であり、また、日本が再び[[軍国主義]]になる心配は無い。これからは[[経済]]・[[市場]]において日本と争うべき”という趣旨のもので、中国国内における[[ナショナリズム]]や狭隘な[[反日感情]]を非難した。この論文は中国国民から猛烈な批判を浴び「売国奴」とまでされたものの、中国の[[マスコミ]]は馬立誠の意見を擁護し、また日本でも、それまでは考えられなかった新しい思想の1つとして[[学者]]たちを驚かせ、各種[[新聞]]や『[[文藝春秋 (雑誌)|文藝春秋]]』『[[中央公論]]』などの月刊誌で紹介された。