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第2類医薬品「百草」について記載
 
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#REDIRECT [[百草丸]]
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'''百草'''(ひゃくそう)は、[[ミカン科]]の落葉高木「[[キハダ]]」の内皮から抽出される[[オウバク]]エキスを主成分とした[[胃腸薬]]である。[[第2類医薬品]]。
 
== 概要 ==
 [[長野県]]西部で主に製造されている黒色板状の[[胃腸薬]]・[[苦味]]健胃薬で、現在の[[医薬品]]の[[リスク区分]]では[[第2類医薬品]]に分類される。
 
 古来から(200年以上といわれている)製造されている、[[キハダ]]樹皮から抽出された[[オウバクエキス]]のみを配合した黒色[[板状]]の[[苦味]][[健胃薬]]([[胃腸薬]])。この[[百草]]を、より飲みやすくするために丸状にしたものが[[百草丸]]である。また[[百草]](板)は[[オウバク]]エキスのみで出来ているが、[[百草丸]]にはほかの生薬が[[処方]]・[[配合]]されている。
 
== 性質 ==
効能、効果は以下のとおり。
 
== 成分 ==
成分は以下のとおり。
 
== 歴史 ==
 「[[百草]]」の主成分は[[ミカン科]]の落葉高木「[[キハダ]]」の内皮[[オウバク]]である。この[[オウバク]]を煮詰めて作る[[オウバク]]エキス薬は、[[木曽]]地方では「[[百草]]」と呼ばれ、[[島崎藤村]]の童話「[[ふるさと]]」にも記載がある。このように、[[胃腸薬]]として広く民間に普及していた。
 
;[[島崎藤村]]の童話「[[ふるさと]]([[1920年]])より
 「[[御岳山]]のほうから帰る人達は、お[[百草]]といふ薬をよく土産に持ってきました。お[[百草]]は、あの高い山の中で採れるいろいろな草の根から製した練り薬で、それを竹の皮の上に延べてあるのです。苦い苦い薬でしたが、お腹の痛いときなどにそれを飲むとすぐになほりました。お薬はあんな高い山の中にもしまってあるのですね。」
 
 [[オウバク]]エキス、[[オウバク]]を主成分とした[[胃腸薬]]は全国各地で古くから製造されており、[[百草]]もその一つ。現在では、これらの古くから作られている[[医薬品]]を、[[伝統薬]]とも分類している。
 
 なお、[[オウバク]]を主成分とする主な製品名は下記のとおり。
;・[[長野県]]([[御嶽山]])
; 御岳[[百草丸]]、御嶽[[百草]]
;・[[奈良県]]([[大峰山]]、[[吉野山]])
; [[陀羅尼助丸]]、フジイ[[陀羅尼助丸]]
;・[[愛媛県]]([[石鎚山]])
; 石鎚山[[陀羅尼丸]]
;・[[鳥取県]]([[大山]])
; 大山[[煉熊丸]]
 
 上記からもわかるように、[[オウバク]]を使用した[[オウバク]]エキス薬・[[伝統薬]]は、[[山岳信仰]]と[[山岳修験者]](俗にいう山伏)との関わりから、全国へ広まっていったのではないかと推察される。
 
[[利用者:Likearollingapples|Likearollingapples]] 2010年6月11日 (金) 00:36 (UTC)