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==システム==
[[2000年]]に赤ちゃん本舗は、[[FAX]]を併用した[[EDI]]([[電子データ交換]])を導入して、1500社になる取引先を[[連結]]し、受発注、[[在庫管理]]、[[納期]]回答、出荷・[[納品]]、決済などを[[システム]]化することで、[[不良在庫]]の発生を防止している。EDIの[[データ処理]]業務は[[1999年]]10月にアウトソーシングセンターを開設した[[情報処理]][[サービス]]会社の[[さくらケーシーエス]]に全て[[アウトソーシング]]している。EDIシステムは2000年[[GW]]の[[連休]]明けから関西の7店舗で何十万アイテムにおよぶ全商品による[[試験]][[運用]]が行われ全国の店舗に拡大している。赤ちゃん本舗は各店舗での仕入れを基本とし、[[キャンペーン]]商品や[[シーズン]]商品などは本部で仕入れる形態となっている。[[コンピュータ]][[間]][[ファイル (コンピュータ)|ファイル]][[転送]]、[[ホームページ]][[アクセス]]、[[ファックス]][[送信]]の3種類の方法で送られる[[情報]]は、さくらケーシーエスのEDI[[ハブ]]センターに集約されて[[データ]][[変換]]や加工後に、さくらケーシーエスから取引先に送られる仕組みとなっている。
 
[[2005年]][[12月15日]]から[[2006年]][[1月19日]]の間に電話で受け付けた[[通信販売]]の受注データのうち電話注文時に在庫がなかった受注[[履歴]]データの一部を運用委託先[[ベンダー]]の担当[[エンジニア]]が誤って消してしまっている。赤ちゃん本舗はデータが消去された経緯、[[ミス]]を犯した担当エンジニアの[[スキル]]・[[レベル]]や勤怠、運用ベンダーの[[経営]][[方針]]に至るまで徹底的な調査に乗り出すことになる。調査の結果、単なるミスで事故が起きたのではなく、担当エンジニアのスキル・レベルやベンダーの意識の低さが原因で[[トラブル]]を引き起こしたことが判明している。担当エンジニアの勝手な判断によって毎日自動実行するバックアップ処理の[[ジョブ]]を止めた後、設定を元に戻さず、この事故が起きるまで1ヶ月以上の期間気が付かなかったのである。赤ちゃん本舗はこの期間に約500件の電話注文を受けている。消去した受注履歴データの一部は[[バックアップ]]を取ってあったり紙に[[記録]]していたので復旧できたが最終的には10件前後のデータが消失してしまっている。在庫がなかった受注データについてはシステムに登録して在庫が入り次第顧客に電話連絡をするか注文した品物を発送して対応していた。完全に消失した10件のデータについては利用者の連絡先も発注した商品もわからないまま連絡が取れない受注が残ってしまったため過去に通信販売を利用した電話注文の履歴がある全ての顧客約1万5000人に詫び状を郵送している。