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元々は[[ペルシア語]]。平たく楕円形で、大きな[[草履]]のような独特の形をしていて、所々ぽこぽこ膨れている。インドのものは他国と異なり、[[二等辺三角形]]あるいはへら型をしている。パキスタンや[[新疆ウイグル自治区|ウイグル]]のナンは丸いものが多い。ウイグルのギルデ・ナン({{lang|ug|girde nan}})は中央に穴があいており、[[ベーグル]]とよく似ているが、焼く前に茹でない点がベーグルと異なる。
 
[[小麦粉]][[]]、水、[[酵母]]の主材料の他に[[ヨーグルト]]が入ることが多く、また[[牛乳]]、油脂、時には[[]]、(少量の)[[砂糖]][[香辛料|スパイス]]類も入ることがある<ref>井上好文『パンの辞典』旭屋出版 2007,p143、144、145</ref>。
 
== インドのナン ==
[[画像:Indian_naan_bread.jpg|right|200px|thumb|インドのナン]]
自然種([[コムギ|小麦]]などに含まれる野生[[酵母菌]]を自然[[発酵]]させた種)で発酵させた生地を、へら型にのばして[[タンドゥール]]と呼ばれる[[窯]]の内壁に貼り付けて焼いたもの<ref>長野 (2010)、pp.264, 270</ref>。精製した[[小麦粉]]を使う。
 
 
[[日本]]ではインド料理店などで[[カレー]]を食べる際に提供される事が多い。最近では[[ファミリーレストラン]]や[[学校給食]]、カレー専門店の中にもナンを提供する店が多くなった。このため、インド風のナンを焼くために小麦粉などを調整したナンミックスや業務用の[[冷凍食品]]も流通している。[[スーパーマーケット]]でも家庭用に焼いたものや、冷凍食品が売られている場合も多い。
 
日本ではカレーなどのインド料理に付くパンとしてはナンが良く知られている。ナンは生地をタンドールの内側に張り付けて焼くが、大きなタンドールを持つ家庭は少ないため、高級とされている。少しの燃料とタワーがあれば焼ける丸い[[パンケーキ]]のような[[チャパティ]]の方が一般的である。また、ナンの生地を空中で回転させながら薄く丸い形に伸ばして焼く[[ロティ]]もある。
 
== パキスタンのナン==
[[File:Peshawari Roti, Pakistan.jpg|thumb|right|200px|パキスタンの[[ペシャーワル|ペシャワール]]のナン]]
[[ウルドゥー語]]で「ナン {{lang|ur|نان}}」という。[[ロティ]]の一種。インドのナンと同じようにタンドールの中で焼き、焼きたてはふんわりしているが、形は丸いものが多く、草履型のものもある。カレーを付けたり、すくったりしながら手で食べることが多い。
 
== イランのナン ==
[[画像:Sangaky baker.jpg|right|200px|thumb|ナーネ・サンギャクを焼く男性、[[テヘラン]]にて]]
[[Image:Pan armenio en el mercado de Yerevan.JPG|right|200px|thumb|ナーネ・ラヴァーシュ、[[エレバン]]にて]]
ペルシア語では、「ナーン」(口語では「ヌーン」と発音する事もある)とはパン類の他、[[クッキー]]などの[[菓子]]類をも指す単語である。例えば、揚げ菓子の一種[[ハトゥン パンジェレ|ハトゥン・パンジェレ]]はナーン・パンジェレとも呼ばれる<ref>ペルシア語版ウィキペディア―項目「{{interlang|fa|نان}}」(ナーン)</ref>。
 
主な種類は次のとおり。
; ナーネ・バルバリー({{lang|fa|نان بربری}})
: インドのナンと似ているが、[[ヨーグルト]]や[[乳]]、[[]]は入らない。
; ナーネ・シールマール({{lang|fa|نان شیرمال}})
: ナーネ・バルバリーと似ているが、乳と砂糖が入る。
; ナーネ・ラヴァーシュ({{lang|fa|نان لواش}})
: ごく薄くのばして焼き、保存するためのナン。[[アルメニア]]でも作られている。
; ナーネ・サンギャク({{lang|fa|نان سنگک}})
: 小麦粉の[[全粒粉]]で作ったナン。