削除された内容 追加された内容
Addbot (会話 | 投稿記録)
m ボット: 言語間リンク 23 件をウィキデータ上の d:q722285 に転記
本文加筆・改筆 構成の変更
1行目:
{{Infobox Weapon
| name= Landkreuzer P. 1000
| image= [[Image画像:P1000.png]]
| caption=ラーテ - の想像図</br>[[マウス (戦車)|マウス]]超重戦車]及び[[タイティーガー戦車I]]重戦車との寸法比較
 
[http://strangevehicles.greyfalcon.us/mauspic/ratte100.jpg Other picture]
| caption=ラーテ - [[マウス (戦車)|マウス]]と[[タイガー戦車]]との寸法比較
|origin={{flag|Nazi Germany}}
|type=試作超重戦車
23 ⟶ 21行目:
|vehicle_range= Approximately {{convert|120|mi|km}}
}}
'''ラーテ'''([[ドイツ語|独]]:Ratte)は、[[第二次世界大戦]]中に[[ドイツ]]で計画された超巨大[[戦車]]、Landkreuzer P1000 のあだP1000(陸上巡洋艦 P1000)に与えられた秘匿である。ドイツ語読みは'''ラッテ'''である。
 
渾名より言語発音に近いであろうカタカナ表記では'''ラッテ'''となる。ラッテとはドイツ語で[[ハツカネズミ]](マウス)よりも大型のネズミである[[ドブネズミ#.E3.83.A9.E3.83.83.E3.83.88|ダイコクネズミ]]([[ドブネズミ]]の飼育変種)を意味する<ref>このようにドイツ軍は超重戦車を「ネズミ」に喩え、[[ゴリアテ (兵器)|小型の無人無線操縦戦車]]聖書神話の巨人の「[[ゴリアテ]]」の名を与えていた。これは実際は逆のイメージを与える単語を選ぶことにより、実際の存在を秘匿することが目的でだ名しとされている。</ref>
 
== 概要 ==
巨大ドイツの開発・製造した超重戦車としては重量188 t の[[マウス (戦車)|マウス]]や140 tの[[E-100]]が知られているが、ラーテの規模はこれらのモックアップが作られた巨大超重戦車桁違いでありるかに凌ぐ、重量約1,000トン、全長35m、全幅14m、高さ11mという桁違いのもので、「陸上戦艦」の異名を持ち、[[シャルンホルスト級巡洋戦艦]]の主砲に相当す塔であ 28cm 3連装砲から中砲を抜い廃止し2連装砲塔を搭載する予定であった(<ref>中砲を抜い廃したのは重量軽減の意図があったと言われている</ref>2連装砲塔を搭載する予定であった
 
このように「妄想」としか表現しようのない存在が計画された要因としては、ドイツ陸軍は実際に[[80cm列車砲]]「ドーラ」という口径80センチの巨大[[列車砲]]を実用化しており、その自走砲化計画の延長線上で計画されたものであろうと考えられている。ドイツでは本車を更に凌ぐ重量1500t級の超巨大戦車、“Landkreuzer P1500 Monster(陸上巡洋艦 P1500 モンスター)”すら構想されていた。
 
 
当然のことであるが、50トン程度の重戦車ですらその自重のために橋が渡れないことを想定して、防水・シュノーケルの配による潜水渡河考慮していたことを考えれば、1000トン・1500トン級の超巨大戦車が完成したとしても道路や橋がその重量を支えられるはずもなく、更にその大きさからすれば巨体は航空機の爆撃の格好の目標になるだけであろう当兵器は構想のみで終わったと考えられる
 
[[ティーガーII]]重戦車や[[ヤークトティーガー]]駆逐戦車、及び超重戦車マウスの開発過程から上記のような問題が現実の事項として認識されるようになり、軍需大臣[[アルベルト・シュペーア]]により1944年にはラーテ(P1000)はP1500と共に計画中止とされ、構想のみで終わった。
 
== 脚注 ==
巨大戦車としては188 t の[[マウス (戦車)|マウス]]が知られているが、ラーテの規模はこれらのモックアップが作られた巨大戦車とは桁違いであり、重量約1,000トン、全長35m、全幅14m、高さ11m。「陸上戦艦」の異名を持ち、[[シャルンホルスト級巡洋戦艦]]の主砲に相当する 28cm 3連装砲から中砲を抜いた2連装砲塔を搭載する予定であった(中砲を抜いたのは重量軽減の意図があったと言われている)。
<references />
{{Reflist}}
 
== 関連項目 ==
ドイツ陸軍は[[80cm列車砲]]「ドーラ」という口径80センチの巨大[[列車砲]]を実用化しており、その自走砲化計画の延長線上で計画されたものであろう。
*[[重戦車]]
 
*[[マウス_(戦車)|マウス]]
当然のことであるが、50トン程度の重戦車ですら橋が渡れないことを想定して、防水・シュノーケルの配備をしていたことを考えれば、1000トン級の戦車が完成したとしても道路や橋が支えられるはずもなく、その大きさからすれば爆撃の格好の目標になるであろう当兵器は構想のみで終わった。
*[[E-100]]
*[[P1500_モンスター|P1500]]
 
== 外部リンク ==
渾名のラッテとはドイツ語で[[ハツカネズミ]](マウス)よりも大型のネズミである[[ドブネズミ]]を意味する。このようにドイツ軍は超重戦車を「ネズミ」に喩え、[[ゴリアテ (兵器)|小型の無人無線操縦戦車]]を聖書神話の巨人の「[[ゴリアテ]]」とあだ名した。
*ラーテの想像図[http://strangevehicles.greyfalcon.us/mauspic/ratte100.jpg Other picture]
 
{{第二次大戦のドイツ装甲戦闘車両}}