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対戦チームである巨人の中堅手[[ウォーレン・クロマティ]]は返球が緩慢であり、中継プレーに入る遊撃手[[川相昌弘]]には「二塁進塁を警戒して打者走者を見るために右回転し、結果先の走者を見ない」という癖があった。伊原は2人の癖を看破し、かつ巨人ベンチがこの癖に気付いていないと見抜き<ref>この試合の2回裏、俊足とは言えない二塁ランナー[[清原和博]]がセンターフライ(クロマティの捕球)によるタッチアップでホームインした。伊原は巨人ベンチで誰ひとりクロマティに注意しないのを見て、巨人ベンチが癖に気付いていないと確信した。</ref>、辻に突入を指示したのである。この走塁指示により、伊原の洞察力と走塁判断の確かさは全国に知れ渡ることになる。
 
伊原は著書の中で1987年はセ・リーグでは巨人が独走しており「間違いなく巨人が来るな」と家でも遠征先でも巨人の試合をマメに見ていたという<ref name="二流選手から一流指導者へ―三塁コーチの視点-誰も書かなかった「勝利の方程式」P62-P64">二流選手から一流指導者へ―三塁コーチの視点-誰も書かなかった「勝利の方程式」、P62-P64</ref>。中継を見ているとクロマティのところにフライが上がった時、ランナーがいなければクロマティは必ずホワーンとした投げ方で内野に返す<ref name="二流選手から一流指導者へ―三塁コーチの視点-誰も書かなかった「勝利の方程式」P62-P64" />。ランナーがいたらどうかというと、普通に投げる事は投げるんです<ref name="二流選手から一流指導者へ―三塁コーチの視点-誰も書かなかった「勝利の方程式」P62-P64" />。ただ、弱肩なのかクセなのか、ランナーなしの場面より素早く投げるものの、それでも私から見ればホワーンとしたボールを返してます<ref name="二流選手から一流指導者へ―三塁コーチの視点-誰も書かなかった「勝利の方程式」P62-P64" />。「これは生かせるな」とあの走塁が生まれたという<ref name="二流選手から一流指導者へ―三塁コーチの視点-誰も書かなかった「勝利の方程式」P62-P64" />。
 
もっとも、このプレーがあまりに有名だがそれに限らず、オリックス監督時代や巨人コーチ時代などに何度かシングルヒットでの1塁走者の本塁生還をサードコーチャーとして成功させている。