「マッドマックス 怒りのデス・ロード」の版間の差分

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[[2003年]][[ジョージ・ミラー (プロデューサー)|ジョージ・ミラー]]が、マッドマックス4のスクリプト(脚本)がすでに書かれ、マッドマックスシリーズの4作目を制作する事を発表した。[[オーストラリア]]で[[ワーナー・ブラザーズ]]から撮影におよそ1億ドルの予算の許可が与えられたが、5月にアフリカのナミビアにある[[ナミブ砂漠]]にて撮影し、[[2005年]]頃に公開予定を目指していた。準備はすでに出来ていたが、しかし[[イラク戦争]]による世界情勢の不安により、映画で使われる多くの巨大な乗り物や撮影機材などを運ぶのに、[[アメリカ]]や各国が出荷制限の強化などを行った為、撮影延長を余儀なくされた<ref>[http://eiga.com/news/20030304/4/ 「マッドマックス4」、イラク危機のため撮影延期]</ref>。またオーストラリアドルの価格の上昇によるオーストラリア経済の不安定も増し、映画の製作費の調達が困難になっていた。その結果、撮影延長のみならず、映画制作が出来にくくなってしまった。
 
またマッドマックスシリーズの主人公マックスを演じる[[メル・ギブソン]]も当初は出演に興味を持っていたが、長引く撮影延長により次第に出演にほとんど興味を示さなくなった。またマッドマックス4初期の企画段階では、[[ヒース・レジャー]]や友人のメル・ギブソンの出演を条件にしていた[[ロバート・ダウニー・Jr]]などもマッドマックス4に出演の話が持ち上がっていた。
 
またミラーは[[2001年]]に[[イギリス]]のコミック作家で数々の映画の脚本やデザインも手がける[[ブレンダン・マッカーシー]]に共同でマッドマックス4のデザイン設計などをしたいと依頼しており、ミラーとマッカーシーは2003年までの約2年の歳月をかけて、マッドマックス4の為の多くの乗り物などのデザインを共同で設計している<ref>[http://spinoff.comicbookresources.com/2011/12/01/waterworld-freakwave-brendan-mccarthys-road-to-mad-max-4/ Waterworld, Freakwave & Brendan McCarthy’s Road to Mad Max 4]</ref>。
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[[2011年]]11月10日に、撮影地のブロークンヒルの荒野が天候の大雨による影響で緑化し花畑になってしまい撮影出来なくなった為、撮影は初期製作計画で予定していた事もあるアフリカのナミビアで再び撮影すると言う事となった<ref>[http://if.com.au/2011/10/11/article/Mad-Max-Fury-Road-prepares-for-Namibia-shoot/ZSERXVSGHG.html Mad Max Fury Road prepares for Namibia shoot]</ref>。[[2012年]]7月から12月上旬まで撮影され、無事クランクアップとなった。脚本は以前、ミラーがブレンダン・マッカーシーと[[:en:Nico Lathouris|ニコ・ラサウリス]]と共に書いたものである。2013年公開予定であったが撮影の遅れなどもあって、2014年公開予定となった。
 
ナミビアでの撮影は無事終了したが、追加出演要素など加えた撮り直しの為、11月からの3週間に渡ってオーストラリアで再撮影されることが決定した。2014年公開予定とされていたが、これらの遅れから2015年5月15日に公開予定となった<ref>[http://www.deadline.com/2013/11/mad-max-fury-road-release-date-may-15-2015/ 'Mad Max Fury Road' Set For Summer 2015 - Deadline.com]</ref>。
 
日本では邦題を『マッドマックス 怒りのデス・ロード』とし、<ref>[http://www.cinematoday.jp/page/N0065886 『マッドマックス』30年ぶり新作『怒りのデス・ロード』日本公開決定!]</ref>2015年6月20日に公開予定。
 
==あらすじ==
砂漠化し、人類が生活必需品を求めて狂ったように争う、遥か未来の荒廃した世界。火と血のこの世界の中で、秩序を回復することが出来るかもしれない鍵を握るマックスとインペラトル・フュリオサの2人の反乱者を中心に展開する。一匹狼の旅人マックスは妻子を失ったことに続いている心の平和を捜していた。謎の凶悪な武装集団「ウォーボーイズ」に捕まったマックスは鎖で繋がれ彼らの砦の要塞「シタデル(CITADEL)」に囚人として連れてかれ、マックスは核放射能による土地の環境による病気の影響で、常に体が弱って、長く生きることが出来ない、彼らが必要な新鮮な血液採取の為に無理やり、血液バッグとして血を抜かれる。スカル([[頭蓋骨]])がシンボルのステアリング・ホイールを崇拝し、荒地と化した「ウェイストランド」の世界を支配する組織の司令官であるイモータン・ジョーから、逃亡したフュリオサ達の追跡を命じられたニュークスは、車両にマックスの体を縛り付けて荒地へ運んだ時、マックスはインペラトル・フュリオサと言う女性と出会うこととなる。フュリオサはイモータン・ジョーを裏切り、ジョーが保有していた5人の妻らを救い、ウォー・リグ(War Rig)と言う[[牽引自動車|タンカートレーラー]]に乗り、逃げながら砂漠横断していた。フュリオサは彼女の幼い頃の祖国へ行くことを望み、マックスはフリオサと彼女を信じる、生き残り達の一団を手助けする為に、ジョー率いる武装集団に追われながらフュリオサの故郷「グリーン・プレイス(The Green Place)」へと共に目指し危険な砂漠横断をすることとなる。
 
==スタッフ==
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==登場人物・キャスト==
; マックス・ロカタンスキー ''Max Rockatansky''([[トム・ハーディ]])
: 妻子を失ったことを未だに引きずって心の平和を求めて、旅をしていた。イモータン・ジョーの武装集団ウォーボーイズに襲われ、捕らえらて、彼らの砦に連れてかれる。核放射能による病気の影響で長く生きることが出来ない、ウォーボーイズの若者の為に無理やり、血液バッグとして血を抜かれニュークスに輸血された。後に逃亡者を追跡するニュークスにより荒地に運ばれ、インペラトル・フュリオサと言う女性と出会い、頼まれて彼女達一団の砂漠横断の手助けをすることとなる。
; インペラトル・フュリオサ ''Imperator Furiosa '' ([[シャーリーズ・セロン]])
: イモータン・ジョーの武装集団から逃げる一団の中心的な女性戦士。子供の時、故郷の「グリーン・プレイス」で、女性の一団「鉄馬の女たち(Vuvalini)」の1人だった母親と共に、ジョーに誘拐され、母親の死後、長らく砦に捕らえられ、ジョーの下でやむを得ず働いていた。しかしジョーからウォー・リグ(War Rig)と言う[[牽引自動車|タンカートレーラー]]で、ガス・タウンからガソリンを運べと命令され、ガス・タウンへ出発するが裏切り、ジョーが奴隷状態で保有していた5人の妻をついでに解放して安住の地へ運ぶ。左腕を失っており、義手をしている。彼女は故郷の「グリーン・プレイス」を目指すが、「鉄馬の女たち」の生き残りの女性達と再会した時、「グリーン・プレイス」は、すでに存在しないことを知り、マックスと出会ってから、別の方法で安住の地を目指す為、危険な砂漠を横断する手助けをマックスに頼む。
; ニュークス ''Nux''([[ニコラス・ホルト]])
: イモータン・ジョーの謎の武装集団「ウォーボーイズ(War Boys)」だった若者。両親が世界の終末による混沌と病気の影響で死んだ後、「ウォーププス(War Pups)」として少年時代に砦にある「ブラック・サム(Black Thumb)」でメカニックとしてジョーに育てられ、彼は熱狂的にV8と機械による礼拝式を信じ、その信仰心から自分を機械に近づこうとしていた。スカル(頭蓋骨)崇拝の為に、頭蓋骨を真似たスキンヘッドに体をペンキで白塗りにし、胸に彼が信仰する機械を模様した傷跡も付けたりている。他のウォーボーイズの若者達も同類の姿をしている。ウォーボーイズとして大人になるとジョーのドライバーになり、ジョーから逃亡者達を追跡する為のメンバーとして荒地に行かせられ、捕虜のマックスを自分の車両(ウォーモンガー・モービル(Warmonger-Mobile))に縛りつけ連れた。後にマックスやフュリオサ達の重要な協力者となる。環境による病気の影響で健康的に生きることが出来ない為、新鮮な血液を必要とし、マックスが捕らえられた時、砦でマックスから輸血された。首元に2つの癌性の腫瘍があり、彼はその2つの腫瘍に愛情を込めて「ラリー&バリー」と名前を付けていた。5人の妻の1人ケイパブルにも心を通わせ、好意を寄せる。
; スプレンディド ''Splendid''([[ロージー・ハンティントン=ホワイトリー]])
: 奴隷状態でイモータン・ジョーの5人の妻の1人だった女性。妊娠しており、お腹がふくらんでいる。フュリオサに助けられた後、武装集団に狙われながら危険な砂漠横断の旅に出る。
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: 奴隷状態でイモータン・ジョーの5人の妻の1人だった女性。フュリオサに助けられた後、ジョーの武装集団に狙われながら危険な砂漠横断の旅に出る。
; イモータン・ジョー ''Immortan Joe''([[ヒュー・キース・バーン]]<ref>第1作目に暴走族のリーダー・トーカッター役で出演。</ref>)
: 「シタデル(CITADEL)」と言う砦を構え、荒地となった「ウェイストランド」を支配する謎の武装集団の司令官。かつて'''ジョー・ムーア大佐'''と言う名の石油戦争の際のベテランの軍人で、水戦争での英雄でもあった。世界の崩壊後に、仲間の元軍人達を集め凶悪な暴走族集団「ディープドッグ」を結成し、勢力を拡大して行き、水源がある岩山にたどり着いた後、根城となる砦を構えると後に「イモータン・ジョー」と呼ばれるようになった。体を白塗りにしている。有毒の空気を避け、彼が呼吸する手助けの為の生命維持のスカル(頭蓋骨)を模様した特殊マスクを装着している。2丁のリボルバー銃を持ち、杖を持つ。ギガホース(Gigahorse)と言う1959年型[[キャディラック]]の車体を使って改造した車両に乗っている。彼に仕える若者や子供達は彼に養子にされた息子達でもあり、大人達は「ウォーボーイズ」と呼ばれ、子供達は「ウォーププス(War Pups)」と呼ぶ。スカル(頭蓋骨)を崇拝し、自分を神化させ死んだら生まれ変わることを彼の息子達に幼児期から教化させる、カルト宗教的な価値観を持つ組織を結成し、荒地で人々を捕らえて彼が根城にしている砦に連れては人々を騙して利用している。自分が死ぬ前に健康的な子供を産ませて子孫を残す為、性奴隷として若い5人の妻を始めとする多数の妻を保有していたが、フュリオサが5人の妻を逃がして逃亡した為追跡する。
; リクタス・エレクタス ''Rictus Erectus''([[ネイサン・ジョーンズ]])
: イモータン・ジョーの息子。大男で[[チェーンガン]]で武装している。父親のジョーや兄弟達と共に、逃亡者のフュリオサ達を追跡する。父や他の兄弟のウォー・ボーイズ達と違って体を白塗りにしていない。父親のジョーと同様に呼吸困難な為か、鼻に付けたチューブを通して背中に背負った呼吸装置から呼吸している。
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: マックスが乗るフォード・ファルコンをベースにした黒色の車体とV8エンジンを搭載したカスタム車。イモータン・ジョーの武装集団に襲われ破壊される。その後、彼らの砦の地下の整備に運ばれ、銀色の車体と後部に機関銃搭載でオフロードタイヤ装着と修理と改造された。
;タトラT815(ウォー・リグ)
: イモータン・ジョーの武装集団から逃げる為、フュリオサが5人の妻らを乗せて運転した、改造[[牽引自動車|タンカートレーラー]]。ガス・タウンと呼ばれるジョー支配の町で製造され、ジョー達の車両だったが、フュリオサが逃亡の為、奪った。ウォー・リグとも呼ばれている。[[チェコ]]の[[タトラ (自動車)|タトラ]]製の軍用トラックを元に改造されており、車体は[[シボレー]]フリートラインを使っている。1999年にトニー・ライトが車両のコンセプト・アートを描き、2001年にピーター・パウンドが描いたコンセプトアートをほぼのまま使っている。
;ギガホース
: イモータン・ジョーが乗る1959年型[[キャディラック]]の車体を使った四輪駆動の改造車両。コントロールボックスが装備されている。2001年にピーター・パウンドが描いたコンセプトアートを元にしている。
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;クランキー・フランク
:[[w:en:Holden 48-215|ホールデン50-2106]]クーペユーティリティを使ったラットロッド。
:4作目に登場する車両としてV8インターセプターと共にABCテレビで公開され、紹介された。元はオーストラリアの農場主により遊びでラットロッドとして改造したのを、ジョージ・ミラーが映画で使う為に買い取り、のまま映画で使われた。
;プリマス・ロック(バザード)
: ロシア系の盗賊「バザード(The Buzzards)」が乗っていた、1932年型プリマスのセダンを使った、車体全体にトゲがあるバギーカー。2001年にピーター・パウンドが描いたコンセプトアートを元にしている。
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== コミック ==
2015年5月〜7月に[[DCコミック]]から映画本作に基づいた前編の全3冊からなる物語内容のコミックが発売されることが決まった。ジョージ・ミラー、ニコ・ラサウリス、[[マーク・セクストン]]の共同により描かれ、今後制作されるであろう続編へ意識したものになっていると言う。まず、5月16日に65人の有名なアーティスト達による本作品をテーマに描いたハードカバーブック 『'''Mad Max : Fury Road : Inspired Artists'''』が発売され、5月20日にコミックが発売される<ref>[http://sciencefiction.com/2015/02/13/check-cover-images-upcoming-mad-max-fury-road-art-book-comic-prequel/ Check Out Cover Images For The Upcoming 'Mad Max Fury Road' Art Book And Comic Prequel]</ref>。コミックは映画の前編と言う位置付けで、イモータン・ジョー(ヒュー・キース・バーンが演じた)とニュークス(ニコラス・ホルトが演じた)の物語、『Mad Max: Fury Road: Nux and Immortan Joe』(1冊)。フュリオサ(シャーリーズ・セロンが演じた)の物語、『Mad Max: Fury Road: Furiosa』(1冊)。マックスの物語『Mad Max: Fury Road: Mad Max』(1、2冊)の全4冊である。
 
; 『Mad Max Fury Road Nux and Immortan Joe』
: 映画の物語から、さらに遠い未来。フュリオサに導かれた一団の子孫が暮らす砦で、体中に過去の歴史情報の文字の入墨が彫られた、語り手の男が子供達に過去の歴史人物(ニュークス、イモータン・ジョー、フュリオサ、マックス)を伝える為、物語を語る。まず最初に語るのはイモータン・ジョーの武装集団「ウォー・ボーイズ」(War Boys)のニュークスの半生を描いた物語で、両親が世界の終末による混沌と病気の影響で死んだ後、ニュークスは「ウォーププス(War Pups)」として幼少期にジョーの砦にある「ブラック・サム(Black Thumb)」で、メカニックとしてジョーに育てられて行く。続いて石油戦争と水戦争の英雄だったジョー・ムーア大佐が、壊滅した世界で、カラシニコフ少佐(後の武器将軍)ら元軍人らを集め、凶悪な暴走族「ディープドッグ」を結成し、勢力を拡大しながら、後にアクア・コーラと呼ばれる新鮮な水源がある巨大な岩山に砦を築き、イモータン・ジョーと言う名の暴君的な司令官となって行く物語。
; 『Mad Max Fury Road Furiosa』
: イモータン・ジョーの砦にあるバイオドームと言う外の有毒と無秩序から保護され綺麗な空気と純水がある特殊な部屋。そこに閉じ込められているジョーの5人の妻達をフュリオサ(シャーリーズ・セロンが演じた)が解放して逃亡しようとする物語。
; 『Mad Max Fury Road Mad Max』
: マックスは彼の過去に取りつかれて、い自身を捜して危険な荒地をさ迷い、ガス・タウンと言う、ガソリンと自動車の部品が、人の命より価値があると言う要塞のような町にたどり着く。そこで最終的に強力な主要な351台のエンジンから、破壊したインターセプターを再び作り直せると分かり、伝説のV8を得ようと、マックスはガス・タウンにあるサンダードーム・プラスと呼ばれる闘技場で死闘の試合をすることになる物語。
: バザード(The Buzzards)と呼ばれる盗賊に盗まれた、死者とV8インターセプターを取り戻そうと、彼らが住むサンケン・シティ(The Sunken City)と呼ばれる場所の内部にまっすぐ進むマックス。マックスはサンケン・シティの内部でバザードに誘拐されたグローリー・ザ・チャイルドと言う少女と出会い一緒に連れ出そうと試みる物語。