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m Revert: ストラヴィンスキー池は池の名前です。誤植ではありません
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'''IRCAM'''(イルカム)は[[パリ]]の[[ポンピドゥー・センター]]が管轄する[[音響]][[音楽]]研究所である。正式には '''Institut de Recherche et Coordination Acoustique/Musique''' と称される。
 
IRCAMの組織は[[ポンピドゥー・センター]]が管轄するが、建物はポンピドゥー・センターの中ではなく、その南隣に位置する[[イーゴリ・ストラヴィンスキー|ストラヴィンスキー]]([[ジャン・ティンゲリー]]と[[ニキ・ド・サンファル]]夫妻の可動噴水彫刻がある)の地下に存在する。これは建物を切り離し地下に置くことで外部からのノイズを可能な限り遮蔽するためである。内部には、残響をコントロールする可動壁や多くの常設スピーカーを抱えたコンサートホールをはじめ、無響室や録音スタジオなど様々な音響実験のための施設、およびサーバーに接続されたコンピュータ端末によるマルチメディア図書館などを備えている。
 
1970年より計画が開始され、[[ピエール・ブーレーズ]]が初代総裁に就任した。音響技術の研究をはじめ、フランスの[[現代音楽]]シーンに絶大な影響を与えている。作曲家、特に若手に対し研究員制度を設けて学習研究の機会を提供しており、初期よりここで研鑽を積んだ作曲家は数多く、中でも[[スペクトル楽派]]と呼ばれる共通の作風を持つ一派は、フランスの現代音楽の主要な潮流を占めるほどの影響力を持っている。