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'''高松自動車道'''(たかまつじどうしゃどう、TAKAMATSU EXPRESSWAY)は、[[徳島県]][[鳴門市]]から[[香川県]]を[[経由]]して[[愛媛県]][[四国中央市]]へ至る[[日本の高速道路|高速道路]]([[高速自動車国道]] + [[高速自動車国道に並行する一般国道自動車専用道路|一般国道自動車専用道路(A')]])である。略称は'''高松道'''(たかまつどう、TAKAMATSU EXPWY)。[[国土開発幹線自動車道]]の路線名は、[[高知自動車道]]・[[松山自動車道]]の一部と併せて[[四国横断自動車道]]である。
 
この高松道が[[神戸淡路鳴門自動車道]]([[大鳴門橋]]・[[明石海峡大橋]])と直結したことで[[京阪神]]方面への流れが大きく変わり、当路線を通過する高松-京阪神方面の[[高速バス]]は屈指の[[ドル箱#ドル箱路線|ドル箱路線]]にまで成長している。
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=== 都市計画道路指定 ===
[[高松西インターチェンジ|高松西IC]]-[[さぬき三木インターチェンジ|さぬき三木IC]]は[[2002年]][[3月12日]]に[[高松市]][[都市計画道路]]指定を受け、都市計画道路三木高松線(路線番号 : 1・4・101)となった。
 
== 概要 ==
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鳴門ICから入ると、まずは[[大代古墳]]トンネルを通過する。このトンネルは[[古墳]]が見つかった関係で切通し案から変更された。
 
鳴門ICから獅子の里三木BS付近までは[[対面通行]]の[[暫定2車線]]路であり、途中にアップダウンと高松道で最長の大坂トンネルがあるため、交通量が多いと[[渋滞]]が起こりやすい箇所でもある。ETCの休日特別割引により、高速料金の上限が1000円に抑えられた[[2009年]][[3月28日]]以後、初めての[[ゴールデンウィーク]]となった[[5月3日]]には上り(高松から鳴門方向)の大坂トンネル付近で30kmもの渋滞が発生した。
 
板野ICからは山間を走るようになり、大坂トンネルを通過した後香川県に入る。香川県に入ると[[瀬戸内海]]が見えるようになる。
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三木トンネルを抜け、4車線になり高松市に入るとそれまでとは一変し、[[都市高速道路]]のように高架を走るようになる。高松檀紙IC-高松西ICの[[クランク (道路)|クランク]]を抜けると高架区間は高松西で終わり、そこからは再び山間を走り、坂出JCTで[[坂出市|坂出]]・[[岡山市|岡山]]方面と分岐する。
 
坂出JCTからは再び[[平野|平地]]を走るようになり、豊浜SAに達する。豊浜SAを過ぎると再び山間を走るようになりトンネルが連続した後、愛媛県に入り川之江JCTで終点となる。本線は松山自動車道となり、高知自動車道・徳島自動車道方面は左へ分岐する。
 
4車線道路としては交通密度が比較的低く、昼夜の交通量の差も激しい高松自動車道は逆走が多い路線でもあり、特に坂出ICでは2011年から2013年までの3年間で全国最多である5件の逆走が確認されている他、2件以上の逆走が確認されたインターチェンジが津田東IC(2件)、大野原IC(同)、豊浜SA(3件)の3施設存在している<ref>{{Cite press release |title= 高速道路における逆走の発生状況と今後の対策について |url= http://www.e-nexco.co.jp/pressroom/press_release/head_office/h26/0910/pdfs/pdf.pdf|publisher= 西日本高速道路|date=2014-09-10|accessdate= 2014-12-08|format= PDF}}</ref><ref>{{Cite news |title= 高速の逆走 香川がワーストに|newspaper= RNC西日本放送|date= 2014-10-03|url= http://www.rnc.co.jp/news/index.asp?mode=1&nwnbr=2014100311|accessdate=2014-12-08}}</ref>。
 
津田東ICから木田郡三木町・高松市境までの区間は通常の[[高速道路]]([[高速自動車国道]])ではなく、「[[国道11号]][[高松東道路]]」という[[一般国道]]の[[バイパス道路]]([[高速自動車国道に並行する一般国道自動車専用道路]])として建設されている。そのため、高速道路部分との境界には「ここから高速道路」「ここから一般有料道路」の標識が設置され、この区間の[[最高速度]]は4車線化後も100km/hにはならず80km/hに設定される。また、建設費に[[租税|税金]](国2/3、香川県1/3)を充当する[[国土交通省]]の[[直轄事業]]と、[[日本道路公団]](現[[西日本高速道路]])が負担する[[有料道路]]事業が合併施行されているため、前後の高速道路部分とは連続しているにも関わらず(本線中には国道11号の[[路線番号案内標識]]や[[本線料金所]]なども一切無く、[[距離標|キロポスト]]も連続している)開通時から個別採算制が適用されており、高速道路部分と比較して割高な料金体系になっている。ただし、この区間は4車線化後に通常の高速道路である高速自動車国道に編入され高松自動車道と一体化する<ref name="高速自動車国道編入">{{Cite web |url= http://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-council/pdf/37pref.pdf|title= 今後の国土の幹線となる道路に関する制度等のあり方について 自治体名 香川県|format=PDF |publisher= 国土交通省|accessdate=2015-02-07}}</ref>。
 
== 全線4車線化 ==
高松市以西の区間については、1987年(昭和62年)及び1992年(平成4年)の開通当初から4車線で供用されていたが、後に開通した高松市以東の区間については暫定2車線([[対面通行]])による開通となった。そして、[[1998年]](平成10年)[[4)4月5日]]に[[明石海峡大橋]]が開通したことによって、香川県東部から京阪神方面への交通が、それまでの[[瀬戸大橋]]経由から明石大橋経由に大きくシフトし、また2002年(平成14年)7月21日に鳴門IC-板野ICが開通したことにより高松自動車道が[[神戸淡路鳴門自動車道]]に直接接続すると、香川県と京阪神を結ぶ高速バスも明石大橋経由に経路変更されるなど、高松自動車道の高松市以東は京阪神方面へのメインルートとしての性格を強めていった。ところが、高松市以東の区間は開通当初から暫定2車線供用であったため、対面通行が原因となった重大事故(正面衝突)が多発、また帰省ラッシュが発生するお盆や年末年始などの集中期には著しい渋滞が発生し、高速バスも定時性が確保できないなど、メインルートとしてその需要に応えきれない状態が続いた。また、4車線化の目安となる一日当たりの交通量1万台も全線で超えており、香川県など地元自治体は早期の4車線化を要望していた。
 
そのような中、[[2009年]](平成21年)[[4)4月27日]]に開催された第4回[[国土開発幹線自動車道建設会議]]で鳴門IC - 三木町・高松市境間の4車線化が盛り込まれた<ref>国土交通省 {{PDFlink|[http://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-council/kansen/20090427/1.pdf 第4回国幹会議 説明資料]}}より21、28ページ参照</ref><ref>高速道路機構 {{PDFlink|[http://www.jehdra.go.jp/pdf/kyoutei/k176.pdf 高速自動車国道中央自動車道西宮線等に関する協定の一部を変更する協定(平成21年8月10日付け)]}}より44、55ページなど参照</ref>。しかし、その直後の同年[[8月30日]]、[[第45回衆議院議員総選挙]]により[[与党]]である[[自由民主党 (日本)|自由民主党]]が敗れ、[[民主党 (日本 1998-2016)|民主党]]へ政権交代したことにより、「コンクリートから人へ」というマニフェストに則る形で、建設費約680億円が見込まれる高松道の全線4車線化は凍結された。この時、香川県はすでに地方負担分を計上した補正予算を議決済みだった<ref>{{cite news |title= 検証 民主党政権3年(下)政治主導|author= |newspaper= 四国新聞|date= 2012-11-26|url= http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/administration/20121126000100|accessdate=2013-03-28}}</ref>。その後、政府による検証の結果、高速道路料金の割引財源を転用して4車線化を整備する方針が示され、関連法案が国会に提出されたものの結局廃案となり、予算が確保できなくなった4車線化は再び不透明な状態となった。そして[[2012年]](平成24年)[[4)4月6日]]、「渋滞は経済的損失が大きく、東日本大震災の教訓もある」という[[前田武志]]国土交通大臣の説明によってようやく凍結は解除され、施工と凍結で二転三転し、政治に振り回された形となった高松道4車線化はようやく決定された<ref>{{cite news |title= 高松自動車道の4車線化決定/高松東―鳴門間|author= |newspaper= 四国新聞|date= 2012-04-07|url= http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/administration/20120407000089|accessdate=2013-03-28}}</ref>。凍結解除時点で4車線化事業を行う全線の用地取得はすべて完了しており、総事業費650億円、[[2019年]]3月末の完成を目指して全線4車線化の工事を進めている<ref>[http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/social/20120421000112 高松道の4車線化、18年度に完成へ] [[四国新聞]]2012年4月21日</ref>。
 
'''鳴門IC-高松東ICにおける対面通行区間'''(開通時)
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現在の[[距離標|キロポスト]]は、鳴門-高松西が100+鳴門からの距離、高松西-川之江JCTが高松西からの距離となっている。坂出支線は500+坂出料金所からの距離である。
 
=== SA・PA ===
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== 歴史 ==
* [[1987年]][[昭和]]62年)[[12)12月16日]] - 善通寺IC-松山道三島川之江IC開通。
* [[1992年]][[平成]]4年)[[1)1月30日]] - 川之江JCT供用開始により高知自動車道と接続。
* 1992年(平成4年)[[4)4月19日]] - 高松西IC-善通寺IC及び坂出支線坂出JCT-坂出IC開通により坂出ICで瀬戸中央自動車道と接続。
* [[1998年]](平成10年)[[3)3月26日]] - 国道11号高松東道路の津田東IC-さぬき三木IC開通。
* [[2001年]](平成13年)[[3)3月29日]] - 板野IC-津田東IC、三木町・高松市境(現高松東IC付近)-高松中央IC開通。同時に国道11号高松東道路のさぬき三木IC-三木町・高松市境間が開通、津田の松原SAが供用開始。
* [[2002年]](平成14年)[[7)7月21日]] - 鳴門IC-板野IC開通により神戸淡路鳴門自動車道と接続。この区間は用地買収が難航したため開通が遅れた。
* [[2003年]](平成15年)[[3)3月30日]] - 高松中央IC-高松西IC開通により'''全線開通'''。同時に高松東IC供用開始。
* [[2006年]](平成18年)[[3)3月24日]] - 三豊鳥坂IC供用開始。<ref>{{Cite press release | title = 高松自動車道 三豊鳥坂(みとよとっさか)インターチェンジが平成18年3月24日(金)に完成します。 ~地域活性化インターチェンジとして、全国初の完成! | publisher = 西日本高速株式会社 | date = 2006-2-20 | url = http://corp.w-nexco.co.jp/corporate/release/hq/h18/0220/ | accessdate = 2013-08-20 }}</ref>
* [[2009年]](平成21年)[[4)4月27日]] - 第4回国幹会議で、残る高松東IC-鳴門ICの4車線化が盛り込まれる<ref name="shikoku-np-090428">[http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/social/article.aspx?id=20090428000092 高松道、全4車線化へ/高松東‐鳴門間52キロ了承]{{リンク切れ|date=2011年7月}} 四国新聞2009年04月28日</ref>。
* 2009年(平成21年)[[8)8月30日]] - [[民主党 (日本 1998-2016)|民主党]]の[[補正予算]]凍結で、高松東IC-鳴門ICの4車線化事業凍結<ref>[http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/social/article.aspx?id=20091008000085 県や自治体、広がる失望感/高松道4車線化凍結]{{リンク切れ|date=2011年5月}} 四国新聞2009年10月8日</ref><ref>[http://mainichi.jp/area/kagawa/news/20091010ddlk37010651000c.html 四国横断道:4車線化 知事、国交相に要望したが凍結 / 香川]{{リンク切れ|date=2011年5月}} 毎日jp(毎日新聞)2009年10月10日</ref>。
* [[2010年]](平成22年)[[4)4月9日]] - [[前原誠司]][[国土交通大臣]]が2009年10月の補正予算見直しで全面凍結していた4車線化6区間のうち、高松東IC-鳴門ICの4車線化事業など4区間を整備すると発表<ref>[http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/social/article.aspx?id=20100410000059 高松道全4車線化へ/割引原資を転用、整備]{{リンク切れ|date=2011年5月}} 四国新聞2010年4月10日</ref>。
* 2010年(平成22年)[[12)12月4日]] - 4車線化整備の前提となる道路整備事業財政特別措置法改正案が、[[第176回国会]]閉会に伴い廃案。事実上の再凍結<ref>[http://web.archive.org/web/20110121064046/http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/social/article.aspx?id=20101225000048 高松道4車線化見送り/新たな財源のめど立たず] 四国新聞2010年12月25日</ref>。
* [[2011年]](平成23年)[[9)9月20日]] - [[平成23年台風第15号|台風15号]]の大雨によって下り線鳴門西PA東約2km付近で路面が変形したため、鳴門IC-板野IC間が上下線通行止め<ref>{{cite press release|title=台風15号による四国管内の高速道路の通行止め等について(第3報)|url=http://corp.w-nexco.co.jp/corporate/release/shikoku/h23/0921/|publisher=NEXCO西日本|date=2011-09-21|accessdate=2011-10-04}}</ref>。その後、上り線板野IC東約1km付近においても切土のり面の一部変形が発見された<ref>{{cite press release|title=台風15号による四国管内の高速道路の通行止め等について(第5報)|url=http://corp.w-nexco.co.jp/corporate/release/shikoku/h23/0928/|publisher=NEXCO西日本|date=2011-09-28|accessdate=2011-10-04}}</ref>。
* 2011年(平成23年)[[10)10月3日]] - 鳴門IC-板野IC間が暫定復旧<ref>{{cite press release|title=台風15号による四国管内の高速道路通行止め解除の予定について|url=http://corp.w-nexco.co.jp/corporate/release/shikoku/h23/1002/|publisher=NEXCO西日本|date=2011-10-02|accessdate=2011-10-04}}</ref>。
* 2012年(平成24年)1月21日 - 鳴門IC-板野IC間が本復旧<ref>{{cite press release|title=災害本復旧工事のため高松自動車道(鳴門IC~板野IC)の夜間通行止めについて|url=http://corp.w-nexco.co.jp/corporate/release/shikoku/h23/1213/|publisher=NEXCO西日本|date=2011-12-13|accessdate=2011-12-16}}</ref>。
* [[2013年]](平成25年)[[9)9月4日]] - この日、緊急工事のため午前7時27分より上下線通行止めとなっていた鳴門IC-板野IC間は、折から続いていた[[平成25年台風第17号|台風17号]]の大雨によって、鳴門西PAから約2km東付近で切土のり面の一部に変状が発生しているのが発見されたため、そのまま雨が弱まっても引き続き上下線とも通行止めとなった<ref>{{cite press release|title=台風17号による四国管内の高速道路の災害通行止めについて |url=http://corp.w-nexco.co.jp/corporate/release/shikoku/h25/0904/|publisher=NEXCO西日本|date=2013-09-04|accessdate=2013-09-12}}</ref>。
* 2013年(平成25年)[[9)9月11日]] - 災害通行止めとなっていた鳴門IC-板野IC間の応急復旧工事が完了したため、午前9時より同区間の上下線とも通行止めを解除<ref>{{cite press release|title=台風17号による四国管内の高速道路の災害通行止め解除の予定について |url=http://corp.w-nexco.co.jp/corporate/release/shikoku/h25/0910/|publisher=NEXCO西日本|date=2013-09-10|accessdate=2013-09-12}}</ref>。
* [[2015年]](平成27年)[[3)3月14日]] - 鳴門JCT供用開始により徳島自動車道と接続。
* 2019年度(平成31年度)- この年度までに全線4車線化予定。
 
457行目:
| 鳴門IC/TB-獅子の里三木BS付近
| 2=1+1<br />(暫定2車線)
| 70km/h
| 70[[キロメートル毎時|km/h]]
| ※
|-