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{{出典の明記|date=2012年9月14日 (金) 06:08 (UTC)}}
『'''そばの殿様'''』は、古典落語の演目の一つ。 そば打ちに凝った殿さまが、出来のわるい[[蕎麦]]をむりやり家来に食わせ、のきなみ病気にしてしまう。
 
== あらすじ ==
時は[[江戸時代]]。ある[[藩]]に、若い殿様がいた。殿さまはある日、親戚筋に呼ばれた饗応の席で、アトラクションに演じられた[[蕎麦]]打ちの実演に感銘を受け心し、自分もやってみたくなった。
 
殿さまはお城に帰ると、さっそく家来一同を集め、自ら打った蕎麦の試食会を開催する。しかしそもそも普段から料理の経験なんかない殿様が、見よう見まねで料理のうちでも難しい蕎麦打ちをして、上手くいくわけがない。できあがった蕎麦はぐっちゃりした、まるで[[ヘドロ]]のような物体であった。見ていた家来一同、食べる前から生きた心地がしない。さてこれをいざ食してみると案の定、仕上がりは最悪だった。殿さまの前でまずいとも言えず、無理やり腹につめこんだ家来衆はその晩のきなみ腹をこわし、ひと晩中トイレに通ったあげく、翌日青い顔をして出勤してきた。<br>
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嫌とは言えないのが勤めの身。一同は「はっ、ありがたき幸せに存じまする」と涙を流しながら食べ始めたが、とうとうたまりかねた一人が訴えた。
 
「これ以上、上様のそばを下されるなら、ひと思いに[[切腹]]申しつけ願いまする!」
 
「なに食えないと? そのような不届きものは、手打ちに致す!!」