「フレーム形式 (自動車)」の版間の差分

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=== マルチチューブラーフレーム ===
スペースフレーム([[空間]][[骨格]] = 3[[次元]]の骨組み。建築におけるスペースフレーム〈[[:en:Space frame|英語版]]〉も参照)、[[スケルトン]](骸骨)、バードケージ(鳥かご)などの別称もあり、単にチューブラーフレームとも呼ばれるほか、[[ジャングルジム]]とたとえられることもある。多数の小径[[鋼管]]を応力の発生に沿った配置に組み合わせ、溶接する方法で、[[CAD]]の[[ワイヤーフレーム]](線図、[[透視図]])を実体化したような見た目となる。古くは丸鋼管を用いていたが、規格品の種類が増えた現在では、角鋼管が使われることが多い。
 
なお、日本ではバード'''ケ'''ージをバード'''ゲ'''ージと表記する例が散見されるが、ケージ = Cageは「かご」、ゲージ = Gaugeは「規格、基準、計量器」等の意味であり、[[誤用]]である。
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大規模な生産設備が不要で、[[モノコック]]に勝る強度と剛性が簡単に得られ、軽量でスペースを取らない点や、改造や修復も容易なことなど、利点は非常に多い。その特徴から、[[レーシングカー]]や少量生産の[[スポーツカー]]に採用例が多く、自作も可能である。短所としては、構造上高剛性を確保しようとすると開口部が狭くなり横開き式のドアの設置が困難になること<ref>一例として初期の[[メルセデス・ベンツ・300SL]]ではガルウィング式のドアになっている。</ref>や、[[ロボット]]組み立てなどの[[ライン生産|大量生産]]に向かないことがある。
 
[[フェラーリ]]は[[スーパーカー|エキゾチックカー]]の中では生産台数が多い部類に入るため、コストと生産性のバランスから、キャビン部分のみがモノコック構造で、前後をマルチチューブラーフレームとした構成を長年にわたり踏襲している。
 
[[ヨーロッパ|欧州]]では[[バス (車両)|バス]]にも古くからこの工法を用いており、モノコックのように車体形状や開口部が強度や剛性に影響を与えることが無いため、エンジンやドアの位置、窓の形と大きさなどの自由度が大きく、[[2階建て車両|二階建て]]や[[連接バス|連接型]]をはじめ、多彩なバリエーションを生んできた。日本では[[1977年]](昭和52年)に[[日野車体工業]]によって初めて製品化され、「[[スケルトン]]ボディ」の名が広まった。
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同じ理由で、米国製の自走式[[キャンピングカー]]([[RV]]やモーターホームと呼ばれるもの)もほとんどがこの工法で製作されている。
 
車体外皮は応力を負担しない場合が多く、[[アルミニウム合金|アルミ合金]]や[[鉄]]の薄板、[[繊維強化プラスチック|FRP]]で済ませるものが多い。[[スーパーセブン|ロータス・7とケイターハム・スーパーセブン]]は軽量化とコストダウンのため管径を抑えており、一部の外板を応力部材として利用している。
 
=== スーパーレッジェーラ ===