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前作『[[ネコジャラ市の11人]]』(人形劇コメディ)、前々作『[[空中都市008]]』(近未来[[サイエンス・フィクション|SF]])の相次ぐ不振を受け、[[時代劇]]という新ジャンルを導入することで、NHKテレビ人形劇の立て直しを図った作品。15分番組(週5日放送)でありながら、平均[[視聴率]]20%を記録した番組となった。アクション要素を加味した大胆な脚色や、[[辻村寿三郎|辻村ジュサブロー]]による人形美術が人気を博した<ref name = "画報">{{Cite book |和書 |editor=竹書房/イオン編 |date=1995-11-30 |title=超人画報 国産架空ヒーロー40年の歩み |publisher=[[竹書房]] |pages=161 |chapter=BonusColumn マリオネーション作品の系譜|id=C0076 |isbn=4-88475-874-9}}</ref>。
 
「仁」「義」「礼」「智」「忠」「信」「孝」「悌」という文字が浮き出る8つの[[珠]]をそれぞれ持つ、伏姫ゆかりの'''八犬士'''が、[[悪代官]]・[[悪党]]・[[怨霊]]<ref group="注">原作には、でも玉梓は里見家を恨み、怨霊は登場となって富山の狸に取り憑き、さらに八百比丘尼・妙椿に変化て、蟇田素藤を操って八犬士に仇い(玉梓は登場る)が、人形劇ほどには出番は多くない。</ref>らによってもたらされる困難・妨害を乗り越えて活躍する。また、八犬士同士の出会いや、お互いの素性を知る前の行き違いなども見所で、特に犬塚信乃と犬飼現八が対決する「[[芳流閣]]の決闘」は劇場版の見せ場になっている。
 
物語だけでなく、[[黒子]]姿で語りを担当した'''九ちゃん'''<ref group="注">面には○に九の字が書かれ、'''マル九'''とも呼ばれた。</ref>も人気があった<ref name = "画報" />。黒子の九ちゃんは、[[坂本九]]本人が顔出しした場面もあるが、スケジュール多忙で、別人が扮していた回もある<ref group="注">後述の『NHKライブラリー選集』で、坂本九が述懐。</ref>。九ちゃんの名調子による[[口上]]、「因果は巡る糸車、巡り巡って風車」や、番組終了時の「本日、これまで!」は好評で、視聴者の間で流行した。口上の人気にあやかり、挿入歌『仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌』も作られた。<!--主題曲シングルには「夕やけの空」と併録(つまり全3曲収録)されていたようですが、初期シングルには「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」は入っていなかったということでしょうか?-->