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[[ファイル:Sukiya in Kagawa Mar 2014.jpg|thumb|160px|2014年3月、丸亀市内]]
[[ファイル:Sukiya in Kyoto Apr 2014.jpg|thumb|160px|2014年4月、京都市内]]
2014年3月下旬から、すき家の一部店舗において、公式[[ウェブサイト|サイト]]に記載がないにもかかわらず、店舗を一時的に閉鎖(店頭では'''パワーアップ工事中'''と表記)しており、その原因が「店舗の人員不足」である、と一部のネットニュースなどが報じた<ref>{{Cite news|url=http://www.j-cast.com/2014/03/20199811.html|title=牛丼「すき家」店舗が次々と『人手不足閉店』 新メニュー「鍋定食」に従業員が憤慨? ネットに「やってられん!」の声|newspaper=[[J-CASTニュース]]|date=2014-03-20|accessdate=2014-04-01}}</ref><ref>{{Cite news|url=http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2014-03-28/2014032801_04_1.html|title=すき家閉店続出 人員不足のため、18時に閉めます1人勤務、新メニューで過重負担青年ユニオンが指摘「賃上げ・増員を」|newspaper=[[しんぶん赤旗]]|date=2014-03-28|accessdate=2014-04-01}}</ref>。これらのメディアではその要因として、すき家は店舗にぎりぎりの人数しか配置せず、夜は1人で営業するいわゆる「ワンマンオペレーション」(ワンオペ)の店舗があり、これに加えて、同年2月14日より発売を開始した牛すき鍋定食が店舗での仕込みに非常に時間がかかり、厨房が回らなくなっているのが理由だと報じた。一部メディアはこの事態を『鍋の乱』と呼んだ<ref>[{{cite news | url = http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20140516/264787/?rt | title =nocnt 『すき家「鍋の乱」で大量閉店の真相 バイトが明かす衝撃の勤務実態』](2014年5月19日 | newspaper = [[日経ビジネス]] | publisher = [[日経BP]] | date = 2014-05-19 | accessdate = 2017-07-29 }}</ref>。
 
これらの報道に対し、ゼンショーの広報室では[[ITmedia]]の取材に対し、一時的な閉店は2014年3月24日より行われている、厨房の強化を中心としたリニューアルに伴う改装作業<ref>{{Cite press release|url=http://www.sukiya.jp/news/2014/03/20140324.html|title=「すき家」のリニューアル開始|publisher=ゼンショーホールディングス|date=2014-03-24|accessdate=2014-04-01}}</ref>によるものが基本であり、人員不足による一時的な閉店は「今回(=牛すき鍋定食の提供開始)に限らず常時抱えている問題」と認識した上で、牛すき鍋定食の提供開始に関連したものではとの指摘には「ファストフード店として手短に仕込み・提供できるような商品を開発している上に、1月に実験店舗でちゃんと回せるかどうか確認した後に展開している」「現場からは、牛すき鍋定食は鍋の皿1つにご飯と小皿しか付けないため、提供するのは比較的楽な方だという声が届いている」と回答しており、一連の報道を一部否定している<ref>{{Cite news|url=http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1403/24/news114.html|title=「すき家」相次ぐ閉店は「牛すき鍋定食導入で人員不足」のせい? 運営元のゼンショー「考えられない」|newspaper=ねとらぼ|publisher=[[ITmedia]]|date=2014-03-24|accessdate=2014-04-01}}</ref>。なお、牛すき鍋定食は2014年4月1日9時をもって「一時終売」となった<ref>{{Cite press release|url=http://www.sukiya.jp/news/2014/03/20140328_2.html|title=すき家の牛すき鍋定食 一時終売のお知らせ|publisher=ゼンショーホールディングス|date=2014-03-28|accessdate=2014-04-01}}</ref>。
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ゼンショーHDは2014年4月17日で「『すき家』の職場環境改善に向けた施策について」と題したニュースリリースを発表<ref>[http://www.sukiya.jp/news/2014/04/20140417.html “「すき家」の職場環境改善に向けた施策について”]</ref>、すき家を全国7地域に地域分社化することを軸とした労働環境の改善策を発表した<ref>{{Cite web|url=http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140417/biz14041714470021-n1.htm|title=「すき家」人手不足、対策で7地域分社化 バイト賃金、配置など改善へ|publisher=[[産経新聞]]|date=2014-04-17|accessdate=2014-04-26}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://news.mynavi.jp/news/2014/04/17/303/|title=「すき家」、全国7地域に分社化--従業員の負担増深刻化、労働環境改善図る|publisher=[[マイナビ]]|date=2014-04-17|accessdate=2014-04-26}}</ref>。このリリースの中で、ゼンショーHDは「一部の誇張された流言や報道によって、お客様をはじめ関係者の皆様にはたいへんご心配をおかけしました」と一連の報道を暗に批判しつつ、「殊に本年2月から3月にかけて、流通産業全体に及ぶ折からの人手不足と、仕込みにこれまで以上の手間を要する新商品の導入にともない、『すき家』従業員の負担増が深刻化した」と、牛すき鍋定食の提供開始が従業員の負担増となり、店舗の一時閉店の遠因になったことを認めている。24時間営業から、深夜営業を休止して営業再開した店舗もある。
 
ゼンショーHDは2014年9月30日で「すき家」の労働環境改善に向けた改革の進捗について」と題したニュースリリースを発表<ref name="zensyo20140930" />。2014年9月30日現在で24時間営業を実施している1843店舗の内、589店舗は複数の従業員を配置して深夜における勤務体制を確立した上で同年10月1日以降も24時間営業を継続する。ワンオペが完全に解消できない店舗の内、87店舗は同年10月1日以降は曜日によって深夜営業休止となる。残る1167店は同年10月1日以降は全曜日深夜営業休止となる。深夜営業休止となる店舗は大半が当日の午前0時から午前5時まで営業を休止するが、店舗によっては深夜営業休止時間が異なる店舗もある<ref>[{{cite news | url = http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ3003H_Q4A930C1TI0000/ | title = ゼンショー苦境一段と 「すき家」1100店深夜営業休止 複数店員、人手不足が壁 | newspaper = [[日本経済新聞]] | publisher = [[日本経済新聞社]] | date = 2014-10月1日-01 | accessdate = 2017-07-29 }}</ref>。
 
=== 第三者委員会による調査結果と提言 ===