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[[File:AIBO_ERS-7_following_pink_ball_held_by_child.jpg|thumb|250px|AIBO(ERS-7型)で遊ぶ子供]]
[[File:Aibo-DASA.JPG|thumb]]
'''aibo'''(アイボ、旧称: AIBO)は、[[ソニー]]が[[1999年]]より販売している[[ペット]][[ロボット]]([[エンターテイメントロボット|エンタテインメントロボット]])シリーズ。1999年から2006年に販売された物は全てが大文字の'''AIBO'''であったが、2018年から販売される物は全てが小文字の'''aibo'''となった<ref>[http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171101/k10011206981000.html ソニー 12年ぶり犬型ロボット「aibo」発売へ]</ref>。名称は '''A'''rtificial '''I'''ntelligence ro'''BO'''t の略で、''AI''([[人工知能]])、''EYE''([[目]]、[[視覚]])そして日本語の「[[相棒 (曖昧さ回避)|相棒]]」 (''({{lang-*-Latn|ja|aibou''), aibō}})にちなむ。別名、Sony Entertainment Robot。
 
姉妹機として、[[二足歩行ロボット|二足歩行]]ロボット・[[QRIO]] (Sony Dream Robot) も開発されていた。
 
== 概要 ==
===AIBO(1999 - 2006年)===
AIBOは、全長約30cmの動物型ロボットである。4足歩行ができ、子犬に似た動作をし、ユーザーとの[[コミュニケーション]]を介して成長するように設計されている。
専用の[[メモリースティック]]を介して、ユーザーが自ら[[プログラミング]]することも可能である。[[家事]]を分担させるためではなく、動作させてその挙動を楽しむために供される[[ロボット]]である。
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しかし、'''ペットロボット'''というジャンルを確立した意義は大きい。それまでにも類似の商品がなかったわけではないが([[ファービー]]など)、受け身ではなく自律稼働する個体として家庭に持ち込まれた「ペット」であるという点が革命的だった。また、「電気製品の日本」「ロボット大国日本」のイメージを世界に向けて強く発信したという面も功績の一つだといえる。
 
[[2007年]]には[[PlayStation 3]]と連携する構想があったが実現しなかった<ref>{{citation|title=New AIBO in the Works, Could be PS3-Compatible |url=http://gizmodo.com/286812/new-aibo-in-the-works-could-be-ps3-compatible |accessdate=2017-11-01 |publisher=GIZMODO |date=2008-07-07}}</ref><ref>{{citation|title=Sony Working On New AIBO Possibly |url=http://techcrunch.com/2007/08/07/sony-working-on-new-aibo-possibly/ |accessdate=2011-11-01 |publisher=Tech Crunch Japan |date=2007-08-07}}</ref>。
 
=== 「死」 ===
'''ソニーによる修理対応が[[2014年]]3月末で打ち切られた'''ため<ref name="J-Jishin">{{cite web | title=「アイボ」修理サポート終了で“病気”困った飼い主たちは [[Yahoo!ニュース]] | author=[[女性自身]] | url=http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150130-00010003-jisin-soci | accessdate=2015/2/9}}</ref>、故障したAIBOの修理は困難となり、皮肉にも[[不老不死|「死なないペット」]]であったはずのAIBOに実質的な[[死]]が訪れることとなった。
 
[[2014年]][[7月1日]]、ソニーのPC事業が譲渡され、[[VAIO (企業)|VAIO社]]が発足。VAIO社の本社になった長野県安曇野市の工場はAIBOの生産拠点でもあった。その後、VAIOはAIBOの生産ノウハウを活かしてロボット事業に参入した。
 
ただし、ソニー元社員を中心とする有志の活動により、非公式ながら2015年現在もなお[[電池|バッテリー]]寿命を迎えた個体などへの対応が続けられている<ref name="J-Jishin" /><ref>{{cite web | title=修理事例 Repair Case | author=A・FUN 株式会社ア・ファン 〜匠工房〜| url=http://a-fun.biz/case.html | accessdate=2015/2/9}}</ref>。
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11月19日の本堂で行われた葬儀では白い[[袈裟]]姿のAIBO3台が「先輩アイボの皆さん。どうぞ安らかにお眠りください」などと弔辞を述べ読経。その後住職も読経し、全員が手を合わせた<ref>「愛犬しのび供養 アイボ71台、集団葬」(『千葉日報』2015年11月20日11面)</ref>。
 
=== その後再登場 ===
撤退から10年となる[[2016年]][[6月29日]]、ソニーはロボット事業に再参入することを発表した<ref>{{citation|title=ソニー、ロボット再参入へ 平井社長が意欲
[[2007年]]には[[PlayStation 3]]と連携する構想があったが実現しなかった<ref>{{citation|title=New AIBO in the Works, Could be PS3-Compatible |url=http://gizmodo.com/286812/new-aibo-in-the-works-could-be-ps3-compatible |accessdate=2017-11-01 |publisher=GIZMODO |date=2008-07-07}}</ref><ref>{{citation|title=Sony Working On New AIBO Possibly |url=http://techcrunch.com/2007/08/07/sony-working-on-new-aibo-possibly/ |accessdate=2011-11-01 |publisher=Tech Crunch Japan |date=2007-08-07}}</ref>。
|url=https://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ29H1Z_Z20C16A6EAF000/ |accessdate=2017-11-01 |publisher=日経新聞 |date=2016-06-29}}</ref>。
 
[[2017年]]、[[ソニービル]]にて開催された「It’s a Sony展」にて、動かない状態でQRIOとともに展示された<ref>{{citation|title=銀座ソニービル建て替えのカウントダウンイベント「It’s a Sony展」が懐かしすぎて胸が苦しくなった |url=http://gigazine.net/news/20170118-its-a-sony-ginza-sonybuilding/ |accessdate=2017-11-01 |publisher=Gigazine |date=2017-01-18}}</ref>。
[[2014年]][[7月1日]]、ソニーのPC事業が譲渡され、[[VAIO (企業)|VAIO社]]が発足。VAIO社の本社になった長野県安曇野市の工場はAIBOの生産拠点でもあった。その後、VAIOはAIBOの生産ノウハウを活かしてロボット事業に参入した。
 
同年7月にはロボカップ2017名古屋世界大会で<ref>[https://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201707/17-067/index.html ロボカップ2017名古屋世界大会に出展 AI×ロボティクスの広がりに向けて]</ref>、同年8月にも渋谷にてAIBOとQRIOが展示された<ref>[http://japanese.engadget.com/2017/08/19/sony-aibo-qrio-koov/ ソニー、渋谷でAI × ロボティクス展開催。AIBO、QRIOなど展示、KOOVはワークショップも]</ref>。
撤退から10年となる[[2016年]][[6月29日]]、ソニーはロボット事業に再参入することを発表した<ref>{{citation|title=ソニー、ロボット再参入へ 平井社長が意欲
|url=https://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ29H1Z_Z20C16A6EAF000/ |accessdate=2017-11-01 |publisher=日経新聞 |date=2016-06-29}}</ref>。
 
[[2017年]]、[[ソニービル]]にて開催された「It’s a Sony展」にて、動かない状態でQRIOとともに展示された<ref>{{citation|title=銀座ソニービル建て替えのカウントダウンイベント「It’s a Sony展」が懐かしすぎて胸が苦しくなった |url=http://gigazine.net/news/20170118-its-a-sony-ginza-sonybuilding/ |accessdate=2017-11-01 |publisher=Gigazine |date=2017-01-18}}</ref>。同年[[10月]]、ソニーは家庭用ロボット事業に再参入し、人工知能アシスタントを搭載することになる見込みであると報道された<ref>{{citation|title=ソニー、人工知能を搭載したAibo復活へ――Amazon Echo風AIロボット犬になる? |url=http://jp.techcrunch.com/2017/10/10/httpstechcrunch-com20171009sony-aibo-is-reportedly-returning-with-amazon-echo-like-features/ |accessdate=2011-11-01 |publisher=Tech Crunch Japan |date=2017-10-10}}</ref><ref>{{citation|title=Sony jumps back into robotics after 12-year hiatus |url=https://asia.nikkei.com/Business/Companies/Sony-jumps-back-into-robotics-after-12-year-hiatus?page=1 |accessdate=2011-11-01 |publisher=Nikkei Asian review |date=2017-10-08}}</ref>。同年11月1日、後継機「aibo」『ERS-1000』を2018年1月11日に発売すると発表<ref>{{citation|title= ソニー、新型AIBO 1月発売 犬型ロボに再挑戦 |url=https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22972230R01C17A1MM0000/ |accessdate=2017-11-01 |publisher=日経新聞 |date=2017-11-01 }}</ref><ref>[https://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201711/17-105/index.html エンタテインメントロボット“aibo”(アイボ)を発売] - ソニーニュースリリース 2017年11月1日</ref>、『ERS-7M3』の発売終了から約12年ぶりに復活することになる。
 
== 主な機能 ==
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== 関連項目 ==
* [[人工知能]]
* [[愛玩動物]]
* [[安曇野市]] - 市内の工場でAIBOが開発されたため、長年市役所豊科支所のロビーで来庁者を出迎えていたが、修理用部品枯渇を理由にソニーから返却を求められたため、2014年3月31日をもって引退している<ref>AIBOとお別れ 豊科支所の展示 31日まで([[市民タイムス]]2014年3月27日)</ref>。
* [[VAIO]] - AIBOと同時期に同じ工場(ソニーイーエムシーエス長野テック)で生産されていた。AIBOの生産終了後、工場は[[VAIO (企業)|VAIO]]本社として独立。
* Palmi - [[富士ソフト]]が開発、[[VAIO (企業)|VAIO]]が生産、[[DMM.com]]が販売しているエンタテインメントロボット<ref>{{Cite web |date=2015-08-19 |url=http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1508/19/news092.html |title=「VAIOの里」は「ロボットの里」にも、VAIO新社長が新領域を目指すす|accessdate=2015-11-14}}</ref>
* [[Nao (ロボット)|Nao]] - ロボカップ四足ロボットリーグ終了に伴い採用された、フランス [[Aldebaran Robotics]]社二足歩行ロボット。