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:世界的なサルヴェージ業者の「スマット」に所属していた過去があり、かつてはそこの鬼教官として江口を鍛えていた時もあったが、ドン・フライスに捨てられてからは莞爾に救出され、そこから「難波サルヴェージ」に住み込む様になった。
;船越源太郎(ふなこし げんたろう)
:麟太郎の父親と共に「難波サルヴェージ」を切り盛りしてきた初老のベテランサルヴァー。主に操船等、船上での作業を行う。麟太郎からは「じっちゃん」、ヒロからは「おじい」と呼ばれ、麟太郎を「ボン」と呼び、暖かく見守っている。料理の腕は沢と同じくかなり悪い。コーヒーは砂糖抜きを好む。高所恐怖症で、空に上がることを恐れる。
;有働ヒロ(うどう ひろ)
:「難波サルヴェージ」の紅一点。モデル並みのルックスとスタイルの持ち主。5年前に莞爾に拾われ、「難波サルヴェージ」に入る。母を苦しめた父親(ドン・フライス)を憎んでいるために男性不信だったが、とある仕事を経て麟太郎を信用し、相思相愛に近い関係になった。沢と同じく「スマット」と因縁があり、フライスに自分の所有物の意味を持たれる焼き印を入れられている。メカに強く、PCから船舶操縦までなんでもこなすが、借金を取り立てに来る日曜銀行の斉藤が苦手(全員苦手だが、ヒロは特に)で、彼が登場すると大抵鳥肌を立てながら離れていく。本名はモーイ。コーヒーはブラック派。
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=== 大和サルヴェージ ===
;江口元(えぐち げん)
:大手である「大和サルヴェージ」にて、史上最速最年少でサルヴェージマスターになった男。緻密な計算と豊富な経験に裏打ちされた技術によるサルヴェージを用いて、それを自身にとっての「美学」と称した並々ならぬ拘りを持つ。そのため常識外れで運頼みのような難波サルヴェージのやり方を否定しており、麟太郎とはまったく逆のタイプだったが、不審船引き上げ作業時に沢の言葉と麟太郎の行動と判断を見て、その実力を認め、良きライバルとして意識するだけではなく、麟太郎の情からくる周囲のスタッフへの気遣いも見せる様になる。
:麟太郎とヒロの関係が深まるに連れて、真彩と付き合いはじめる。
;武藤(むとう)
:大和サルヴェージ常務で、会社内でもかなりの実力者となる。
:大柄な体格の「大和サルヴェージ」社員。江口と共に不審船引き上げ作業に加わるが、実は「大和サルヴェージ」内で台頭してきた江口の事を快く思わない上層部によって、江口の妨害をする様に差し向けられていた間者だった。しかし、減圧室での長期間滞在に耐えられず、人格崩壊を起こしてリタイアしてしまうが、回復後には江口に仲間と認められるようになる。
:独自の美学とサルヴェージ能力を発揮し、会社の中でのし上がってきた江口の事を快く思っておらず、何かに付けて文句をいったり、排除しようと画策する。
:武藤 義美(むとう よしみ)
:大柄な体格の「大和サルヴェージ」社員。江口と共に不審船引き上げ作業に加わるが、実は「大和サルヴェージ」内で台頭してきた江口の事を快く思わない上層部叔父によって、江口の妨害をする様に差し向けられていた間者だった。しかし、減圧室での長期間滞在に耐えられず、人格崩壊を起こしてリタイアしてしまうが、回復後には江口に仲間と認められるようになる。
 
=== 海上保安庁 ===
;葛西直哉(かさい なおや)
:海上保安庁本庁警備課課長補佐で、麟太郎の元上司であり、麟太郎の父・莞爾とは幼なじみで、当初は実家に戻ることに抵抗があった麟太郎を諭し、やがて関門海峡の自動車航送船沈没事故で難波サルヴェージに引き上げ作業を依頼し、成功して以降、東京湾でのLPガス爆発危機や、不審船引き上げ作業などと国家規模の仕事の依頼をする程信頼し合う関係となっていく。
:家族は妻と男子の3人。
;丹羽(にわ)
:海上保安庁警備課本部長で、葛西の上司となる肥満人物。
:海保の中での実権や影響力は小さくはないが、やや事なかれ主義人物であり、本庁への栄転を望んでおり、共にコンビを組む事となっただけでなく、様々な重大海難が起こるようになってしまった事で、葛西を厄介者扱いにしており、難波サルヴェージの行動にいつもヒヤヒヤさせられているが、最後まで現場の状況を見続けて離れない事から、決して神経が細いだけでは無い模様。
;小石川(こいしがわ)
:海上保安庁長官。葛西や丹羽と共に、不審船引き揚げ作業を依頼した難波・大和の作業を見守り、政府からの引き揚げ中止の命令が下っても、葛西の働きかけと、現場での判断と思いに応えて、引き揚げ作業を続けさせた。
;柿原英一郎(かきはら えいいちろう)
:海上保安庁での麟太郎の元同僚で、海保時代の麟太郎とは冗談を言い合う程の良好な関係だったが、麟太郎が実家を継ぐために海保を離れた後も留まり、[[北朝鮮|某国]]の不審船に対する戦闘行為の際に負傷し、脊椎損傷で歩けなってしまう。それを知った麟太郎は一時心が折れかけるが、葛西の説得に麟太郎は引き上げ依頼を受け、困難の果てに仕事を達成した麟太郎に発奮する程に気力を取り戻した。
;弓永(ゆみなが)
:海上保安庁の現場指揮官で、葛西の後輩にあたる。
:不審船引き揚げ作業で、難波と大和のJV(共同作業)のバックアップをし、当初は大和では無く、難波に肩入れする葛西の心境を理解出来なかったが、麟太郎達が現場で見せた機転と判断と行動に敬意と信頼を抱き、葛西のマニュアルに従い、某国の妨害工作や脅しにも屈せずに身体を張って阻止したりもする。
=== その他 ===
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;榎田菊蔵(えのきだ きくぞう)
:元零戦搭乗員で、幸の父光野とは戦友だったが、婚約者を光野に寝取られ、その憎しみから光野の乗った零戦を撃墜して瀬戸内海に沈める。そして零戦の中に60年間埋もれていた光野の手紙を聞かされ、幸と同じく、憎しみから解放された。
;ダニエル
:東南アジア系の人物で、鋼材運搬船「タルタス」のボースン(甲板長)となり、故郷へ残してきた家族の為に日本に出稼ぎに来ていたが、船長に冷遇され、理不尽な扱いや命令にも家族の為にという一心で耐えてきた。
:船長の法定オーバーの過積載で事故を起こし、更にジミーの詐欺に遭って、船を沈めてしまう事になったが、こまめに航海日誌を付けており、それによって船長の過失を暴く事となる。
;立川(たちかわ)
:[[内閣総理大臣]]で、不審船引き揚げ作業を海上保安庁に委託するが、法外な報酬を要求してくるサルヴェージ会社にも、それに協力する海上保安庁も自分の都合の良い手駒程度にしか思っていない酷薄な人物で、上手くいかないと某国の妨害を望んだり、作業成功でも自身の功名心の為に利用しようとする。
;モハメド
:海上石油や天然ガスプラント設置の講習を行うM・T・C(マレーシアトレーニングセンター)の所長で、沢の旧知。
:スマット時代の沢の鬼教官振りを目の当たりにしていたが、難波サルヴェージに入社してからの沢の姿に驚きつつも、麟太郎とヒロ、源太郎にプラント設置の講習を沢とと共に叩き込む。
;向井涼(むかい りょう)
:「難波サルヴェージ」の知り合いの向井船長の娘で、女子高生ながら小さい頃から何度も船で父と共に海に出ていたので、海や船への知識は高く、プラントの座礁や、波や風の動きを肌で感知する能力を身につけている。
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;ドン・フライス
:世界中のサルヴァーや国家までもが跪く世界最大のサルヴェージ会社「スマット」の社長で、白髪と豊かな髭を伸ばした筋骨隆々とした体格の日焼けした肌を持つ男性。豊富な知識と経験だけではなく、莞爾と同じ「先目の目」を持って、難しいサルヴェージを難なくこなし、財を成した伝説的サルヴァーだが、莞爾と違い、性格は冷酷で目的の為には手段を選ばず、欲しいものには「M」の字の焼き印を入れたり、依頼者を足蹴にし、沢のように失敗した部下を遠慮無く切り棄てたり、女を強引に奪い取って孕ませ、ヒロの心にトラウマを植え付けるような暴君とも呼べる存在で、沢やヒロだけでなく、麟太郎の周辺全てに衝撃と絶望を与えていく。
:北海[[サハリン]]沖の石油プラント設置で「難波サルヴェージ」と勝負し、それは僅差で麟太郎達の決死の努力によって「難波サルヴェージ」の勝利となったが、ジャンの独走工作によって石油採掘を既にしているように見せかけ細工した無理がたたった事でプラントが爆発し、深傷を負ったところ麟太郎に救助されるが、助命されるのを拒み、事後を任せた後に北海の藻屑となる道を選んだ。
;ジャン
:ドン・フライスの片腕的な存在の白人男性で、同じく凄腕のサルヴァーだが、自分の力を過信しており、フライスを超えようという野心を抱いていた。しかし、その為に手段を選ばないやり方と、長年フライスに踏みつけられ、イザベラを奪われた恨みからフライスと対立し、結果的にフライスとスマットが破滅するきっかけを造ってしまう。