削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
9行目:
ロトスコープは未熟なアニメーターでもリアリティのある動画制作を可能にするものとして当初は考案された。しかしフライシャーはむしろ、実写をなぞることでできあがる動きの奇妙さ(単純化を行なうアニメーションにそぐわないリアリティの創出)に注目し、その物珍しさを興行的な売りとすることとなった<ref name="gendaibijutugojiten">[http://artscape.jp/artword/index.php/%E3%83%AD%E3%83%88%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%97 ロトスコープ | 現代美術用語辞典ver.2.0] artscape 2015年10月1日号</ref>。
 
一方、ディズニーは逐語的に映像をなぞるのではなく、トレース箇所を選択することにより、キャラクターの動きにリアリティを付与する方向を選んだ(『白雪姫』、1937)。[[華人民共和]]やソ連の国営スタジオにおいても、ディズニーの影響から、同様の技法が用いられるようになる<ref name="gendaibijutugojiten" />。
 
ロトスコープは歴史的に議論の的となっており、実写を用いるがゆえに純粋なる運動の創造ではないという批判をつねに浴びてきた(ラルフ・バクシの実践など)<ref name="gendaibijutugojiten" />。撮影の手間と機材の用意を考慮すれば、非常に贅沢な制作方法と言えるが、近年は[[デジタルアニメ]]の技術向上などにより、インディーズのアニメにも時折使用される。