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== 概要 ==
[[1945年]]、国文学者の[[角川源義]]により[[角川書店]]として創業。 出版第1号は佐藤佐太郎歌集「歩道」。角川の[[鳳凰]]のマークは、1946年創刊の飛鳥新書で使用したことに始まる<ref>{{Cite web|url=http://www.zakzak.co.jp/gei/200905/g2009050829_all.html|title=【ロゴの研究】角川グループホールディングス|publisher= 株式会社産経デジタル|accessdate=2017-10-26}}</ref>。1949年創刊の[[角川文庫]]と1952年発刊の昭和文学全集が成功し、文芸出版社として基礎を確立する。1956年「角川国語辞典」を刊行し、辞典分野に進出。1957年には高等学校の国語教科書に参入<ref>教科書発行者番号「153」</ref>。
 
[[1975年]]に[[角川春樹]]が社長就任後、[[角川文庫]]を文芸路線から[[横溝正史]]を初めとする一般大衆向けに路線転換し、翌年には『[[犬神家の一族 (1976年の映画)|犬神家の一族]]』で映画製作に進出。自社発行書籍を原作として映画を製作テレビコマーシャルを利用して大々的に宣伝し、原作書籍と自社グループ製作の映画・音楽を販売する出版と映像と音楽の[[メディアミックス]]戦略を成功させ、日本映画界に[[角川映画]]旋風を巻き起こした。映画製作に関連して1979年に角川レコードを設立し、音楽・芸能産業へ参入。

1982年にテレビ情報誌の[[ザテレビジョン]]創刊以降、ゲームソフト情報誌[[コンプティーク]]やアニメ情報誌[[Newtype]]、ビデオ情報誌ビデオでーた(現DVD&動画配信でーた)、都市情報誌[[東京ウォーカー]]などの各種メディア対応の情報誌を立て続けに創刊。1983年に映画『[[幻魔大戦 (映画)|幻魔大戦]]』でアニメ製作に参入。1984年角川ビデオと言うレーベルで映像パッケージを設立し、[[ビデオグラム]]の製作に参入。
 
[[1988年]]に[[富士見ファンタジア文庫]]と[[角川スニーカー文庫]]<ref group="注">{{Cite web|url=http://sneakerbunko.jp/archives/25th-comment/index.php|title=スニーカー文庫についてはレーベルとして出版されたのは1989年だが、KADOKAWA側は名称決定した1988年を創刊年としている。|publisher= KADOKAWAスニーカー文庫|accessdate=2017-10-15}}</ref>を創刊し、[[ライトノベル]]というジャンルが確立されて以来、[[電撃文庫]]・[[MF文庫J]]などをあわせて[[ライトノベル]]市場の国内最大手となる<ref>{{Cite web|url=https://xbusiness.jp/young-adult-fiction/marketing|title=ライトノベル市場の実態と展望|publisher= 株式会社矢野経済研究所|accessdate=2017-10-16}}</ref>。1993年の『[[無責任艦長タイラー (アニメ)|無責任艦長タイラー]]』からKADOKAWAの発行書籍を原作としたテレビアニメが放送されるようになる。
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1985年に少女コミック誌[[月刊Asuka|ASUKA]]を創刊し、コミック出版に進出。後発参入だった角川は、アニメやゲームといった近接ジャンルのプロや同人誌卸売会からスカウトした同人作家を漫画家・漫画原作者として起用することで先行する出版社にはないタイプの作家や作品が生まれる<ref>{{Cite web|url=http://ir.kadokawa.co.jp/ir/houkoku/54md/html/01.html|title=常にニッチを開拓せよ角川グループのコミック展開|publisher= 角川グループホールディングス|accessdate=2017-10-16}}</ref>。
 
1993年に[[メディアワークス]]の代表を兼務する形で社長に就任した角川歴彦は、メガソフトウェア・パブリッシャーを標榜し、資本と経営の分離、[[M&A]]や業務提携、コンテンツのマルチメディア展開を行う。1995年に[[スーパーファミコン]]ソフト『妖怪バスター ルカの大冒険』でゲームパブリッシャー事業に参入。2000年にはWeb媒体と紙媒体が連動した情報サイト『ウォーカープラス』を開設。2002年11月に大映の営業権を取得し、スタジオ運営事業に進出
 
2003年4月に角川書店は、角川書店(2代目)、メディアワークス、SSコミュニケーションズ、角川大映映画、ビルディング・ブックセンターを統括する出版と映像、ネット事業の持株会社角川ホールディングスへ移行。同年9月にストック型[[フリーペーパー]]事業に参入。2004年1月に映像ソフト販売会社[[角川エンタテインメント]]を設立し、それまで他社に委託していた[[ビデオグラム]](DVDソフト)の販売を自社販売に切り替えた。2005年3月に日本ヘラルド映画を子会社化したことで、外国映画の輸入配給、映画の興行、吹替・字幕版制作に本格進出。
 
2003年4月に角川書店は、角川書店(2代目)、メディアワークス、SSコミュニケーションズ、角川大映映画、ビルディング・ブックセンターを統括する出版と映像、ネット事業の持株会社角川ホールディングスへ移行。同年9月にストック型[[フリーペーパー]]事業に参入。2004年1月[[角川エンタテインメント]]を設立し、映像パッケージ販売事業に本格参入。2006年7月に角川グループの持株会社であることを社名に表わすため角川ホールディングスから角川グループホールディングスに社名変更。2009年に角川グループ合同児童書レーベル[[角川つばさ文庫]]を創刊し、2012年から児童文庫レーベルシェアNo.1となる<ref>{{Cite web|url=https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003152.000007006.html|title=児童書レーベルの文学賞「第5回角川つばさ文庫小説賞」受賞作品が決定!!2018年に10周年を迎える児童書No.1シェアレーベル|publisher= KADOKAWA|accessdate=2017-10-15}}</ref> 。
 
2013年6月に角川グループホールディングスは、株式会社KADOKAWAへ社名変更する。2013年10月に連結子会社9社と合併しOne CompanyになったKADOKAWAは、元々の[[角川書店]]と角川春樹が1976年に設立した角川春樹事務所、角川歴彦が創業した[[メディアワークス]]以外に、旧・[[セゾングループ]]の[[SSコミュニケーションズ]]、旧・[[ヘラルドグループ]]の[[日本ヘラルド映画]]、[[西和彦]]らが創業した[[メディアリーヴス|アスキー]]、[[魔法のiらんど]]、[[メディアファクトリー]](旧・[[リクルートグループ]])、[[SSコミュニケメディアファクトリションズ]]([[セゾングループ]])、[[日本ヘラルド映画]]([[ヘラルドグループ]]、[[中経出版]]、[[新人物往来社]]を出身母体とする企業となった。
 
2014年10月に株式会社ドワンゴと経営統合し、株式会社KADOKAWA・DWANGO(現・[[カドカワ]])を設立。2015年6月に『角川まんが学習シリーズ 日本の歴史』創刊し、[[学習まんが]]に参入<ref>{{Cite web|url=https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001832.000007006.html|title=発売4か月で110万部達成!|publisher= KADOKAWA|accessdate=2017-10-16}}</ref> 。同年UGC(ユーザージェネレイテッドコンテンツ)と呼ばれる、ネット上で発表された作品を書籍・電子書籍化して出版する小説の総称を'''新文芸'''と名付け、新たなジャンルとして展開<ref>{{Cite web|url=http://store.kadokawa.co.jp/shop/pages/special_articles_01.aspx|title=カドナビ井上伸一郎に聞くWEB発の新ジャンル新文芸|publisher= KADOKAWA|accessdate=2017-10-16}}</ref>。 
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** 3月 - '''株式会社ザテレビジョン'''、'''株式会社角川春樹事務所(2代目)'''及び'''株式会社角川メディアオフィス'''を吸収合併し、雑誌事業部、ソフト事業部、雑誌編集部を設置。
** 8月29日 - 春樹社長がコカイン密輸容疑で逮捕される。
** 9月 - 取締役会で角川春樹社長の辞任了承され、専務の大洞國光が代表取締役社長に就任。角川歴彦が顧問として角川書店に復帰。
** 10月 - 角川歴彦が代表取締役社長に、佐野正利が代表取締役専務に就任。
* [[1994年]] - '''株式会社角川書店流通センター'''を吸収合併。
* [[1995年]]
** 9月 - 株式会社[[アスミック・エース|ヘラルド・エース]]を子会社化し、株式会社エースピクチャーズに社名変更。
** 10月 - 本社を東京都千代田区富士見二丁目13番3号に移転。
* [[1998年]]
** 株式会社[[アスミック・エース|ヘラルド・エース]]を子会社化し、株式会社エースピクチャーズに社名変更。
**4月 - 子会社株式会社エースピクチャーズが、住友商事子会社の株式会社アスミックと合併し、[[アスミック・エース エンタテインメント]]株式会社が発足。
* [[1998年]]*11月 - [[東京証券取引所]]市場第二部上場。
* [[1999年]]
** 1月 - 株式会社メディアワークスの販売・物流業務を受託開始。
** 4月 - 台湾国際角川書店股份有限公司(現・台湾角川股份有限公司)を設立。
** 5月 - 株式会社[[東芝]]等と共同出資にて映像制作会社'''トスカドメイン株式会社'''を設立。
** 11月 - 株式会社キャラクター・アンド・アニメ・ドット・コム(現・キャラアニ)を設立。
* [[2000年]]2月 - 株式会社角川デジックス(現・角川アスキー総合研究所)を設立。
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** 4月1日 - 株式会社角川グループパブリッシングを吸収合併<ref>{{Cite press release|url = http://ir.kadokawa.co.jp/topics/09gh01da13.pdf|title = 当社完全子会社である株式会社角川グループパブリッシングの吸収合併に関するお知らせ|publisher = 株式会社角川グループホールディングス|date = 2013-01-09|accessdate = 2013-07-06}}</ref>。子会社角川書店(3代目)の会社分割により、株式会社[[角川大映スタジオ]]を設立。連結子会社中経出版及び新人物往来社が合併。
** 6月22日 - 商号を'''角川グループホールディングス'''から'''株式会社KADOKAWA'''に変更<ref name="kadokawahd_130328">{{PDFlink|[http://ir.kadokawa.co.jp/topics/20130328_csmch.pdf 連結子会社の吸収合併並びに商号及び定款の一部変更に関するお知らせ]|(2013年3月28日、 株式会社角川グループホールディングス)}}</ref><ref name="impress_130328" />。
** 10月1日 - 連結子会社9社(株式会社アスキー・メディアワークス(旧メディアワークス)、株式会社エンターブレイン(旧ベストロン映画)'''株式会社[[角川学芸出版]]'''(旧飛鳥企画)、株式会社角川書店(3代目)、株式会社[[角川プロダクション]]、'''[[角川マガジンズ|株式会社角川マガジンズ(2代目(旧角川マガジングループ)]]'''、株式会社中経出版、株式会社富士見書房(2代目)、株式会社メディアファクトリー(旧リクルート出版)を吸収合併<ref name="impress_130328">{{Cite web|url = http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20130328_593613.html|title = 角川グループホールディングス、子会社9社を吸収合併|publisher = INTERNET Watch|date = 2013-03-28|accessdate = 2013-07-06}}</ref>。角川プロダクションを除く8社はいずれも[[社内カンパニー|ブランドカンパニー]]として存続する。この日より[[提供クレジット]]やCMの最後に挿入される[[サウンドロゴ]]も基本的にKADOKAWAに統一<ref group="注">メディアファクトリーは製品のCMの最後に挿入されるサウンドロゴは以前のまま使用していたが、2014年作品からはKADOKAWAのサウンドロゴを使用している。</ref>し、商号に「角川」を冠したグループ企業についていた鳳凰マークも引き継いだ<ref group="注">一部の変化はあるが、基本デザインは角川書店時代のものを踏襲している。</ref>。キャッチコピーは「'''新しい物語をつくろう。'''」。
** 10月22日 - KADOKAWA International Edutainment株式会社(現・KADOKAWA Contents Academy)を設立。
** 12月26日 - 株式会社[[汐文社]]の発行済み株式を全取得し子会社化する<ref>[http://ir.kadokawa.co.jp/topics/20131226_kkcsp.pdf 株式会社汐文社の株式の取得(子会社化)のお知らせ],株式会社KADOKAWA,2013年12月26日</ref>。
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== 映像事業 ==
日本映画の企画・製作・配給、外国映画の輸入・配給、アニメ企画・製作、ドラマの企画・製作、外国ドラマの輸入、映像配信権の許諾、映像パッケージ(セル・レンタル)の販売を行っている。映像配信については、「とある魔術の禁書目録シリーズ」(アスキー・メディアワークス製作)などKADOKAWAからパッケージリリースされていない作品も含まれている<ref>{{cite web|url=https://www.b-ch.com/brand/ttl_list.php?chdr_c=10002|title=KADOKAWAのアニメ・動画|publisher=バンダイチャンネル|accessdate=2018-10-11}}</ref>
 
* [[角川映画]] - 旧[[角川書店]]の映画ブランド<ref name="brand">{{Cite web|url=http://ir.kadokawa.co.jp/company/bc.php|title=ブランド紹介|publisher=KADOKAWA|accessdate=2017-08-15}}</ref>
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*角川シネマコレクション - [[大映]]、角川映画、[[日本ヘラルド映画]]の貴重なライブラリー作品の次世代継承を目的としたブランド。
*[[角川書店#角川アニメ|角川アニメ]](KADOKAWA Anime) - 旧角川書店のアニメブランド<ref name="brand" />。
*[[メディアファクトリー#アニメ|MEDIA FACTORY]](アニメブランド)<ref>{{Cite web|url=https://twitter.com/mf_eizou|title=メディアファクトリー映像の公式アカウント|accessdate=2017-08-16}}</ref>
== 音楽事業 ==
アニメ音楽の制作と音楽配信権の許諾、音楽CDの販売、音楽著作権の管理を行っている。
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*電撃屋 - 電撃ブランドのECサイト。決済は、クレジットカードとコンビニ前払い、代金引換、携帯キャリア決済に対応。
== 映画興行 ==
*角川シネマ新宿(新宿区) - 2018年7月[[東宝]]所有の新宿文化ビル4階入居しているアニメ専門映画館(2018年7月にリニューアル)。5階は「アニメギャラリー」となっている
*角川シネマ有楽町(千代田区有楽町) - [[読売会館]]8階に入居しているミニシアター。
== グループ会社 ==
=== 主な連結子会社 ===
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== 事件 ==
=== お家騒動 ===
*1992年9月、当時の社長・角川春樹の下で副社長を務めていた春樹の実弟・角川歴彦が春樹との路線対立から突如辞任し、同年10月株式会社メディアワークスを設立。これに伴い歴彦が社長を務めていた角川メディアオフィスの従業員も大挙して退社、メディアワークスに移籍するという分裂状態が発生した。歴彦辞任後、取締役国際部長兼社長室長に昇格した春樹の長男による角川書店社員へのホモセクハラ疑惑が週刊文春より報じられた。1993年7月角川書店写真室係長が成田空港にてコカイン密輸の現行犯で逮捕され、8月11日角川書店関連会社役員が逮捕、同月12日ロサンゼルスにあるKADOKAWA PRODUCTIONS U.S. INCを、同月26日角川書店本社を家宅捜索し角川書店労働組合が春樹社長の解任要求、同月27日春樹を除く角川書店役員全員が春樹社長の解任要求、同月28日春樹社長がコカイン密輸容疑で逮捕される。9月2日開催の取締役会で春樹の社長辞が承認され、後任に大洞國光が社長に就任、同月15日歴彦が顧問として復帰。同月24日[[森村誠一]]と[[松原治]]らが、角川書店の将来を考える会を発足。10月19日開催の臨時株主総会を経て歴彦がメディアワークスの社長を兼務する形で角川書店社長に就任。最終的にはメディアワークスを角川書店の事実上子会社化することで決着を見た。
{{Main|メディアワークス#沿革}}
 
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== 外部リンク ==
* [http://www.kadokawa.co.jp/ KADOKAWAオフィシャルサイト](書籍・雑誌)
* [http://www.kadokawa-pictures.jp/ KADOKAWA](邦画・洋画・アニメ)
* [https://mediafactory.jp/ KADOKAWA メディアファクトリー](アニメDVD・音楽CD・ホビー商品・ドラマDVD・アニメDVD)
* [http://cinemakadokawa.jp/ 角川シネマコレクション](旧作映画)
* [http://kadokawa-d.jp/ 角川海外TVシリーズ](海外ドラマDVD)
* [http://www.kadokawa-cinema.jp/ 角川シネマ](映画館)
* [http://ir.kadokawa.co.jp/ KADOKAWA 企業情報]