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==略歴==
===出生===
匈奴は中華諸国などに進出しては略奪する北方[[騎馬民族]]であり、中華諸国にとっては長年の悩みの種であった。各国は馬が越えられない壁([[長城]])を築き、中華を統一した秦の[[始皇帝]]はそれをつなげて長大な[[万里の長城]]を築いた。これにより匈奴は略奪中華諸国への侵入が難しくなり、更に始皇帝は[[蒙恬]]に命じて匈奴討伐の軍を出したため、その勢力は大幅に後退。同じく遊牧北方騎馬だが違う部族である西の[[月氏]]、東の[[東胡]]に圧迫されるようになっていた。
 
冒頓は[[頭曼単于]]の子として生まれた。当初は、父の後継者に立てられていた。しかし父の後妻が男子を産み、頭曼の関心がこの異母弟に向けられると、冒頓は邪魔者扱いされ、緊張関係にある隣接勢力の[[月氏]]の元に和平のための[[人質]]として送られる。間もなく、頭曼は月氏が無礼であるとの理由で、[[戦争]]を仕掛ける。嫡子を差し出したことの油断を突くことと、冒頓が月氏の手で殺害されるのを見越してである。しかし、この危機を悟った冒頓は、間一髪のところで月氏の駿馬を盗み脱出に成功し、父のもとに逃亡する。
 
===即位===