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=== チケット転売の取締根拠 ===
全てのパターンに共通するのは『[[契約自由の原則]]』だけをもって[[違法性阻却事由|違法性を阻却]]しない点(つまり、売り手買い手双方が同意した場合であっても犯罪は成立)である。
 
==== 迷惑防止条例 ====
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ダフ屋行為が禁じられたのは、戦後の食糧難の時代において、[[配給]]券の買い占め行為が存在し、放置しておいてはそれによる[[餓死]]者が出る恐れがあったため、時代の要請として緊急に取り締まる必要があったことが契機である{{要出典|date=2013年6月}}。また、東京都で最初に迷惑防止条例が制定されダフ屋行為規制が盛り込まれた1962年当時は[[暴力団]]の資金源を絶つ目的の他、ダフ屋によるつきまといや[[押売り]]などの[[愚連隊]]による不良行為が問題となっており、その排除が大きな目的の一つに挙げられていた<ref>{{Cite news|title=愚連隊にとどめを刺す―都で全国初の防止条例|newspaper=[[朝日新聞社]]|date=1962-09-08}}</ref>。
 
かつてはダフ屋は暴力団の関係者が多いとされたが、インターネットの普及により一般人がチケット類を大量に購入して[[インターネットオークション]]([[#インターネットオークション|後述]])で高額で売りさばく例が増加している。暴力団の関係者ではない一般人のダフ屋を指して「'''シロダフ'''」(「素人('''シロ'''ウト)の'''ダフ'''屋」という言葉から。)とも呼ばれる<ref name="sankei">[[産経新聞]],2005年2月17日</ref>。
 
==== 物価統制令 ====
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チケット等の買い方が、売り方が不正転売をしているものと認識していた場合には、買い方が[[盗品等関与罪|盗品等有償譲受罪]]に当たる可能性もある<ref>{{Cite web|url=https://news.yahoo.co.jp/byline/maedatsunehiko/20181210-00106693/|title=6月施行のチケット転売規制法Q&A(前田恒彦) - Yahoo!ニュース|accessdate=2018-12-10|website=Yahoo!ニュース 個人|language=ja}}</ref>。[[特定興行入場券の不正転売の禁止等による興行入場券の適正な流通の確保に関する法律]]施行後における特定興行入場券の高額転売では、その購入価格だけを以て、買い方が、売り方が不正転売をしているものと認識していたとされる可能性もある。
 
== =ダフ屋の対象等 ===
ダフ屋にとって仕入れ対象のチケット類は「イベントの恩恵を受けられる人の数に上限が存在する」という性格がある。そのため、通常の商品のように需要に対して供給が不足している場合に供給を増やすという対応が取りにくく、「供給不足・需要過剰」になりやすいという特徴がある。チケット類について「通常購入価格より高い値段でも買いたいという消費者が存在する」という状況下で「通常購入価格で購入して通常購入価格より高い値段で転売すれば利益が出る」という金銭的動機からダフ屋行為が行われる。人気チケット類をいち早く入手できる人を「[[チケットゲッター]]」と呼称することもある。
 
ダフ屋の対象となるチケット類のイベントの例としては以下のものがあり、人気があればあるほど対象となりやすい。
*スポーツの試合
*芸能関連興行(映画、演劇、演芸、音楽、舞踊など)
*展示物 - 人気パビリオンなど
*遊具 - アトラクションなどの人気が集中する時間帯な
*交通機関の指定席や限定券など
 
===ダフ屋の売買場所===
ダフ屋が用いる売買手段としては次がある。
* チケット類が必要なスポーツや興行が実施される施設周辺
* 上記の施設の最寄り[[鉄道駅|駅]]周辺
* インターネットオークション([[#インターネットオークション|後述]])
 
== チケット転売に付随する犯罪 ==
ダフ屋からチケット類を(高額で)購入した者が、身分証明書を偽造・変造して行使し、検挙や逮捕される事例が出ている<ref name=":1" />。
 
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購入チケット類の名義の本人確認のために、運営側が身分証明書等による確認を現場で行うケースがあるが、その際に偽造・変造をした身分証明書を提示すれば、有印公(私)文書偽造罪・同変造罪、同行使罪などの[[文書偽造の罪]]に問われる。<ref group="注">なお、文書偽造の罪としては行使の目的で偽造物・変造物を作出した時点で犯罪が成立する。また行使した時点でも同様である。</ref>
 
== 実例・法律の適用 ==
=== インターネットオークション等 ===
[[インターネットオークション]]や、チケット転売サイト等において、チケット類を出品する場合は、転売目的や営業性、反復継続性によっては各種法令の適用により検挙、逮捕される事例がある。
 
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*2018年、[[AKB48]]のチケットを転売目的で購入し、学生証を印刷機械で偽造し、その他転売先の客の新幹線利用の際にキセル行為を幇助したなどとして、大学生らと韓国籍の男が逮捕された<ref>http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3396105.html</ref>
 
=== 問題点無料券 ===
有料で販売されているチケット類に絡むダフ屋行為として取り締まられているが、整理券や予約券のように無料で受け取った場合は「不特定の人に転売する目的でチケット等の購入すること」の「チケット等の購入」に該当しないため「転売目的でチケット類を公衆に対して発売する場所において購入すること」で取り締まることができず、「公衆の場で、チケット類を他者に転売すること」に該当しない限りは取り締まりができないという問題がある。
*[[2005年日本国際博覧会]]では「サツキとメイの家」という『[[となりのトトロ]]』にちなんだ人気パビリオンの予約整理券(無料)が事前に[[コンビニエンスストア]]に設置された[[Loppi]]などのチケット販売機などから大量予約され、2005年4月分が予約開始から1時間で完売するなど僅かな時間で予約枠が満杯になり、これがインターネットオークション上で数千円 - 4万円で売買されたり、同オークションシステムを利用しているインターネット通販の販売店が商品に添付する景品として利用するという事態が発生した。この問題により一般の入場者は整理券の入手が困難となり、逆にパビリオンでは一日800人の予約枠一杯に占有されたチケット類が実際には利用されず来場者がまばらとなったため、急遽「転売し損ねて来ないであろう予約」を見越して1割ほど予約人数枠を拡大したり、一度に最大6人分まで予約可能としていたのを4人分に制限する・同万博の前売り入場券に記載された整理番号を添付しないと入手できなくするなどの方策を打ち出した。
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ただし、元々は無料券であっても金券ショップで購入して転売した場合は「転売目的でチケット類を公衆に対して発売する場所において購入すること」に該当して取り締まりの対象となる。元々は無料券だったダフ屋行為の逮捕としては以下の例がある。
*2011年5月に、大相撲の技量審査場所の無料入場券を転売する目的で金券ショップで無料券を大量に購入した人物が逮捕された<ref>{{cite news |url=http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/05/20/kiji/K20110520000852850.html |title=無料なのに…技量審査場所でダフ屋行為 20万円荒稼ぎ |newspaper=Sponichi Annex(スポニチ) |publisher=スポーツニッポン新聞社 |date=2011-5-20 |accessdate=2015-12-17 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20110528125132/http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/05/20/kiji/K20110520000852850.html |archivedate=2011年5月28日 |deadurldate=2017年9月 }}</ref>。
 
== ダフ屋の対象等 ==
ダフ屋にとって仕入れ対象のチケット類は「イベントの恩恵を受けられる人の数に上限が存在する」という性格がある。そのため、通常の商品のように需要に対して供給が不足している場合に供給を増やすという対応が取りにくく、「供給不足・需要過剰」になりやすいという特徴がある。チケット類について「通常購入価格より高い値段でも買いたいという消費者が存在する」という状況下で「通常購入価格で購入して通常購入価格より高い値段で転売すれば利益が出る」という金銭的動機からダフ屋行為が行われる。人気チケット類をいち早く入手できる人を「[[チケットゲッター]]」と呼称することもある。
 
ダフ屋の対象となるチケット類のイベントの例としては以下のものがあり、人気があればあるほど対象となりやすい。
*スポーツの試合
*芸能関連興行(映画、演劇、演芸、音楽、舞踊など)
*展示物 - 人気パビリオンなど
*遊具 - アトラクションなどの人気が集中する時間帯なと
*交通機関の指定席や限定券など
 
===ダフ屋の売買場所===
ダフ屋が用いる売買手段としては次がある。
*チケット類が必要なスポーツや興行が実施される施設周辺
*上記の施設の最寄り[[鉄道駅|駅]]周辺
*インターネットオークション
 
== 対策 ==
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{{DEFAULTSORT:たふや}}
[[Category:経済犯罪]]
[[Category:取引]]