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この期日以前でも[[プログラム (コンピュータ)|プログラム]]で内部的にこの制限を超えた時刻データを扱おうとすれば同様のエラーが発生するため、たとえばちょうど半分を経過した2004年1月11日にはすでに[[現金自動預け払い機|ATM]]の誤作動といったトラブルが発生した<ref>大和田尚孝「[http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NC/NEWS/20040202/139212/ コンピュータの“西暦2038年問題”発生、早くも日本を揺るがす]」[[日経コンピュータ]]、2004年2月2日</ref>。この事例ではプログラム中のある時刻と別の時刻の中間の時刻を求めるような処理で、相加[[平均]]を単純に求める <math>(t_1 + t_2) / 2</math> のような式を利用していたものとみられる(計算機による計算におけるこのような式による、露呈しにくいバグはこの問題に限らず普遍的なものであり、一般に注意を要する)。他にも顕在化していないトラブルが今後表面化するという可能性はあり得る。
 
以下のような理由により、[[2000年問題]]より深刻であるという指摘もある<ref>{{Cite web|title=2025年問題の次は2038年問題!コンピュータの暦問題を探る(後編) |author=CHANGE-MAKERS|url= https://www.change-makers.jp/technology/11351|access-date=2018年11月20日}}</ref>。
*[[2000年問題]]はアプリケーションレベルでの修正が可能であったが、この問題は現在普及しているC言語処理系やOSのAPIといったシステムの深いレイヤに潜む問題である。
*「32ビットの符号付2進表現におけるラップアラウンド」という理由を理解するには、ある程度の専門知識を必要とするので、一般大衆、経営者、政治家などの理解と関心を得にくい可能性がある。
*2000年問題のように暦年の変わり目というキリのよいときに地域の標準時に応じて順次に問題の時刻が世界を巡るのではなく、ごく中途半端な時刻に世界同時に一斉に問題の時刻が訪れるので、もし問題が生じた場合は対応するための人的資源の確保がより困難となる可能性がある。