削除された内容 追加された内容
m編集の要約なし
m編集の要約なし
21行目:
 
== 来歴 ==
[[1930年代]]に登場した[[.357マグナム弾]]は、先行する38-44 HV弾と同様、基本的には[[.44スペシャル弾]]のために設計された頑丈な[[拳銃]]を[[口径|小口径]]化するかたちで運用されていた。[[スミス&ウェッソン]]社でも、.357マグナム弾と同時に、その名前を冠して発表した後の[[S&W M27|M27]]は、大型のNフレームにもとづいている{{Sfn|Supica|Nahas|2007|p=135}}。しかし、このような大型拳銃は、特に法執行官が日常業務で携行するのは困難であった{{Sfn|Supica|Nahas|2007|p=135}}

このことから、[[:en:Combat pistol shooting|コンバットシューティング]]の第一人者であり、自身も{{仮リンク|アメリカ国境警備隊|en|United States Border Patrol|label=アメリカ国境警備隊(USBP)}}で法執行任務に携わっていた[[:en:Bill Jordan (Marine)|ビル・ジョーダン]][[大佐]]の意見を取り入れて、従来は[[.38スペシャル弾]]用の[[S&W M10|ミリタリー&ポリス]]などで用いられてきた[[スミス&ウェッソン#リボルバーのフレームについて|Kフレーム]]・リボルバーをもとに、.357マグナム弾を使えるように強化して開発されたのが本銃である{{Sfn|Supica|Nahas|2007|p=136}}。
 
== 設計 ==
35 ⟶ 37行目:
本銃は、本場[[アメリカ合衆国の警察|アメリカの警察]]で多く採用されている。FBI捜査官の間でも好評を博し、後に同社の[[S&W M10#.357マグナム|M13]]が制式採用された<ref name="Vanderpool2011">{{Cite web|author=Bill Vanderpool|date=August 22, 2011|url=https://www.americanrifleman.org/articles/2011/8/22/a-history-of-fbi-handguns/|title=A History of FBI Handguns|language=英語|accessdate=2017/01/21}}</ref>。
 
また[[1972年]]の[[ミュンヘンオリンピック事件]]を受けて、[[大陸ヨーロッパ]]の法執行機関では[[対テロ作戦]]を担当する[[特殊部隊]]編成するようになったが相次いだが、創設直後のこれらの部隊は、動作の確実性を評価して、本銃を含む回転式拳銃を多用していた。[[1977年]]の[[ルフトハンザ航空181便ハイジャック事件]]で、突入した[[GSG-9]]隊員が装備していた[[H&K P9S]]自動拳銃および[[H&K MP5]][[短機関銃]]が有名になったが、隊長のウェグナー大佐はM19を、また突入隊員の数人もM66を携行していた{{Sfn|ネヴィル|2019|pp=156-193}}{{Efn2|ただ狭い[[飛行機]]の機内での取り回本作戦通じ重視し、多くの隊員が拳銃を携行していたもの、本作戦の経験から、拳銃では瞬間制圧力不足が痛感されたであることからが問題になり、GSG9はその後、MP5への依存度を高めていくことになった{{Sfn|トンプソン|2019|p=94}}。}}。
 
日本でも、[[海上保安庁]]の[[特殊警備隊]](SST)の前身となった[[関西国際空港]]海上警備隊(海警隊)は、4インチ銃身モデルのM19を使用していた{{Sfn|小峯|坂本|2005|pp=45-74}}。
54 ⟶ 56行目:
 
== 関連項目 ==
* {{CommonsCommonscat-inline|Category:Smith & Wesson Model 19}}
* {{CommonsCommonscat-inline|Category:Smith & Wesson Model 66|S&W M66}}
* [[コルト・パイソン]] - [[コルト・ファイヤーアームズ|コルト]]社の同口径拳銃
* [[回転式拳銃]]
* [[S&W M29]] - S&W社の大口径拳銃
* [[マグナム (実包)|マグナム]]
* [[S&W M29]]
* [[コルト・パイソン]]
 
{{デフォルトソート:S&W M019}}