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{{出典の明記|date=2012年3月}}
[[ファイル:US21SecondCombinationFuze1915.jpg|thumb|300px|時限式弾頭信管、イギリスで開発された2.95インチ山砲用にアメリカで設計されたもの]]
 
'''信管'''(しんかん)
'''信管'''(しんかん)とは[[弾薬]]を構成する部品の一つであり、弾薬の種類と用途に応じて所望の時期と場所で弾薬を作動させるための装置である。
 
現在、以下の4つの機能を持っていて、以下の機能が一つに結合された装置を信管と呼んでいる。
 
# 起爆時期を感知する機能
# 所望の時期以外では起爆させないための安全装置
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== 概要 ==
[[ファイル:Zapalovač princip.jpg|thumb|200px|着発式弾頭信管の概要図]]
 
図は信管の概要図で「弾頭」に装着する「着発式」で「遠心力式の安全装置」を持ち、「瞬発」と「延期」の切替え装置を持っている。
用途としては[[野砲]]などの[[榴弾]]で使用されるものである。
起爆は鋭敏な点火薬が撃発されることで起こり、起爆薬から添装填薬へと伝わり、砲弾の炸薬が起爆される。
 
# 撃針ブロック
#*砲弾が発射されると、2.が作動し9.を押し退けて3.から露出することで、目標に当たって4.に衝撃を伝え発火させる。
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: 信管を弾頭に装着する効果は、通常弾頭部は露出しているので信管の調整・交換・受信等の外部からのアクセスが容易であることと、着弾による衝撃を最初に感知できることである。
; 弾底信管(Base Detonation Fuse)
: [[ファイル:305mmMortarBasePercussionFuzeEarlyModelDiagram.png|thumb|250px|[[シュコダ30.5cm臼砲]]弾の弾底信管]]
: 砲弾等の弾底部に装着される信管で、主に徹甲榴弾や[[ベトン弾]](破甲榴弾)などの貫通力を持たせるために先端が硬い弾頭や、[[粘着榴弾]]などの砲弾、航空機等から投下される[[爆弾]]の補助信管として採用される事が多い。起爆するための外力に、着弾による衝撃力よりも着弾時の急激な速度低下による慣性力を利用しやすいので、後述する無延期信管の装着位置として優れている。また炸薬を後方から起爆させるので爆発エネルギーを前方に集中させやすく、装甲貫徹力を高めやすい。
: 弾頭信管では硬い装甲目標に命中した場合に信管が壊れてしまい起爆しない問題があるため装甲目標用の砲弾は弾底信管であることが多い。
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: 上記以外の装着位置の信管。
:;[[手榴弾]]
::[[ファイル:IDET2007-grenades-cutaway-detail.jpg|thumb|200px|right|手榴弾のカットモデル]]
::炸薬中心部を貫通するように信管が設けられていることが多い。
:;[[爆雷]]
::[[File:150kg対潜爆弾(カットモデル).JPG|250px|thumb|[[海上自衛隊]]の150kg[[爆雷|対潜爆弾]](カットモデル)]]
::弾頭(着水時に下になる側)と弾尾に独立した信管を備える。
::弾尾は指定した水深で起爆させるため時限式か水圧感知式の信管であり、航空爆雷では外部に露出したプロペラが投下後に一定数回転することで安全装置が解除される。弾頭は磁気検知式の近接信管であり、潜水艦を感知した際には即座に起爆する。
 
=== 作動方式による分類 ===
; 着発信管
[[ファイル:No105BFuzeDiagram.jpg|thumb|250px|イギリス軍が[[第一次世界大戦]]で[[2インチ中迫撃砲]]で使用していた発着式信管<br/>着弾の衝撃力で点火針が点火薬を撃発することで作動する<br/>Detonator Holder (点火薬皿、工場出荷時には別梱包)<br/>Detonator (点火薬)<br/>Creep Spring (抑えバネ)<br/>Body (構造体)<br/>Pellet with Needle (点火針)<br/>Magazine (添装填薬)<br/>Baffle Pin (安全ピン)<br/>Plug, transport (工場出荷時のプラグ、使用前に点火薬皿と交換される)]]
 
; 着発信管
: 着弾によって起爆する信管。
:; 瞬発信管(Super Quick Fuse)
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:: [[圧電素子]]を使用した信管で目標に激突した衝撃で発電した電力で電気雷管を起爆させる。
:: 電線で接続する構造から感知部分を先端に起爆部分を後ろに置くことができるので成形炸薬弾頭の信管として広く用いられている。
:
; 時限信管(Time Fuse)
: [[ファイル:No211TimeFuzeDiagram.jpg|thumb|250px|イギリスの機械式時限信管]]
: 発射をもってタイマーの作動が始まる信管。砲弾等を空中で起爆させることができるため、特に[[照明弾]]や[[発煙弾]]の起爆、広範囲の地域を制圧する[[曳火砲撃]]や[[高射砲]]による対空射撃に使われる。
:; 火道式時限信管
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:; 電気式時限信管
:: 内部に電子部品等で構成される時計が内蔵されている信管。極めて正確な延期時間が取れるが、静電気等に脆弱である。
:
; [[近接信管]](Variable Time Fuse、Proximity Fuse)
: 目標に接近したことをセンサで検知し作動する信管。内蔵するセンサの種類に応じて電波信管、光波信管、磁気信管等が存在する。作動方式ではアクティブ、セミアクティブ、パッシブの三種類に分類できる。電波信管は高速移動する航空機・ミサイル撃破に向いている為、砲弾やミサイルに搭載されるほか、対地攻撃では[[曳火砲撃]]時の信管として戦術的に利用される。赤外線やレーザーを用いた光波信管もあり、[[ASRAAM]]短距離空対空ミサイルはレーザー近接信管を用いている<ref>[http://www.mbda-systems.com/air-dominance/asraam/ ASRAAM,MBDA]</ref>。磁気信管は他の近接信管と比較すれば旧来の技術ではあるものの信頼性が高く、ミサイルや地雷・機雷・魚雷等に利用されている。
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== 安全装置 ==
信管には安全装置が必須であり、二種類以上の安全装置が組み込まれている場合も多い。
 
; 安全ピン
: 最も一般的で安全装置として分かりやすいものである。撃針の付いているブロックを機械的に固定して点火薬に触れないようにすることで作動を防ぐ方式である。初期から現代まで砲弾の先端に取り付けられた信管に刺してある安全ピンを発射前に抜くのが一般的に見られる。この方式の最大の欠点は信管解除を忘れたまま発射してしまう可能性があること(このミスを防ぐために、「装填前に抜け」と大書された赤や黄色のタグが付けられていることもある)。また、信管が加熱されたりして点火薬が発火した場合には誤爆を防げないという欠点もある。
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; 信頼水準と信頼度
: 信管がどれだけ確実に作動するかは設定された信頼水準を元に算出された[[信頼度]]を持って表される。
 
== 脚注 ==
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== 参考文献 ==
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* [[雷管]]
* [[炸薬]]
 
==脚注==
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{{DEFAULTSORT:しんかん}}