「ブラックバーン バッカニア」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
41行目:
英軍のバッカニアの最初で最後の実戦参加は[[1991年]]に勃発した[[湾岸戦争]]であり、12機のバッカニアが[[トーネード IDS]]が投弾した[[誘導爆弾|レーザー誘導爆弾]]を誘導する任務に就いた。(戦いの後半には、制空権確保に伴い自らも誘導爆弾投下を行っている)低空での危険な行動が多かったものの、参加した12機は合計226回もの任務を全うし全機が帰還した。湾岸戦争後の[[1994年]]3月31日に、バッカニアは長い現役生活に終止符を打ち退役した。
 
バッカニアは海外への販売を積極的に行ったものの実を結ばず、南アフリカ空軍 ([[:en:South African Air Force|South African Air Force]]) のみが1963年に16機を採用し[[1965年]]に[[第24飛行 (南アフリカ空軍)|第24飛行隊]]([[:en:24 Squadron SAAF|24 Squadron SAAF]])への配備を開始、[[1991年]]に退役した。契約では16機のほかに14機のオプションを持っていたが、労働党政権が[[アパルトヘイト|人種隔離政策]]を行う南アフリカへの輸出規制を行ったために14機のオプションは行使されず、国連決議による武器輸出禁止によって予備部品も入手できない状況となった。1978年の[[アンゴラ内戦|アンゴラとの紛争]]において初の実戦参加を行うが、事故などの損耗によりこの時点での残存機は6機であった。1988年12月にアンゴラとの和平条約が調印されたが、最後の出撃は同年5月、退役時の残存機は4機で、9機が事故で失われたことになる。また、南アフリカではジェット戦闘機の体験飛行を行う[[:en:Thunder City|サンダーシティ]]で[[イングリッシュ・エレクトリック ライトニング|ライトニング]]や[[ホーカー ハンター]]と共に乗ることができる<ref>[http://www.maxsafari.com/thundercity/tc_fly_jets.htm 戦闘機 飛行機 超音速体験]</ref><ref>[http://incredible-adventures.com/capetown_thunder_city.html Fly a British Fighter Jet Over Thunder City, Cape Town]</ref>。
 
現役中期にはトーネードIDS開発において貢献することになる(トーネード用に開発されていた電子機器を搭載して飛行し空中試験を行なう機体に選定された)。元々がかなりタフな設計なうえに機体のサイズも近く、そして低空侵攻しての対地攻撃という共通の任務があったので適任とされ、実際に成果を挙げている。この用途で使われたものは機首の形が異なる(トーネード用の[[レドーム]]に換えられている)ので見た目での区別も可能である。