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====入江長八の作品====
主屋には漆喰彫刻が施され、主屋2階の天井の龍と、主屋2階の廊下の雨中の虎が設置されている<ref>{{Cite book|冊子|author=沼津市教育委員会 文化振興課 文化財センター|title=重要文化財 松城家住宅保存修理工事〜特別公開第1回〜 |publisher=沼津市教育委員会 文化振興課 文化財センター |isbn=}}</ref>。
入江長八は鏝絵師として知られるが、松城家住宅には左官そのものの長八の技術が窺える特異な建築装飾も、2階の壁面に表れている<ref name="静岡県文化財団51p"/>。次の間の床の一間、奥行き20センチメートル弱の鼠色の壁面で、壁一面に着物のしぼり模様のような文様が刻まれている<ref name="静岡県文化財団51p"/>。壁面が湿っている状態で、薄い布をかぶせ、その布を軽くつまんで絞るように描かれたものと思われ、光を当てることで微妙に変化する壁面の肌合いを見せる工夫とみられる<ref name="静岡県文化財団51p">{{Cite book|和書|author=創碧社 |title=しずおかの文化新書 伊豆の長八・駿河の鶴堂 |publisher=静岡県文化財団 |date=2012 |page=51 |isbn=}}</ref>。
このほか特徴的な装飾に、掛け軸を土壁で描いた「寒梅の塗掛け軸」とよばれる壁画がある<ref name="静岡県文化財団53p"/>。掛け軸の四周を擦り切れさせ、軸は丸く盛り上がり、古びて見せるなど手が込んだものとなっている<ref name="静岡県文化財団53p"/>。1875年(明治8年)、長八61歳の折の作とされる<ref name="静岡県文化財団53p"/>。
*牡丹 刀鍔の額縁の中に牡丹が3輪描かれている<ref>沼津市教育委員会 重要文化財松城家住宅 9P</ref>。