「エイズ否認主義」の版間の差分

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==主張==
エイズ否認主義と呼ばれる説を支持する科学者たちの主張の要旨は「エイズは[[ヒト免疫不全ウイルス]]によって引き起こされるものではなく、[[麻薬]]や[[血液製剤]]などの直接作用によって[[免疫]]機能が低下することで起きる」というものである。それによれば、まず、エイズは一つの病気ではないとされる。(参考文献出典「[[HIV]]は本当に[[エイズ]]の原因か?」([[日本医事新報]]1993年、3619号70-72頁)、佐藤雅彦(著)「AIDSの虚像と真実―HIV単一病因説は間違っている! (CyberX bio) 」(工学社・2002年))彼らに依れば、(1)麻薬常用者のエイズ、(2)血友病患者のエイズ、(3)男性同性愛者のエイズ、(4)アフリカのエイズ、は、それぞれが独自の原因によって引き起こされている別々の疾患であるとされる。要約すれば、彼らの主張では、(1)麻薬常用者のエイズは、HIVが原因ではなく、ヘロイン等の麻薬その物が持つ免疫障害が原因である。(2)[[血友病]]患者のエイズも、血液製剤中のHIVが原因なのではなく、投与された血液製剤中の他人の蛋白質の過剰投与が原因である。(3)男性同性愛者のエイズは、欧米の男性同性愛者が、肛門性交を容易にする為に使用する事の多い亜硝酸アミル及び彼等が高率に使用する麻薬が原因である。(4)アフリカのエイズは、病像も欧米のエイズと異なる全く別の疾患患者が、たまたま抗HIV抗体陽性であった場合に、欧米のエイズと混同されて来た物である、等と説明される。更に、麻薬常習者の場合は、自己抗体が出現しやすい事から、抗HIV抗体が陽性であっても、偽陽性である場合が多いと論じる論者もある(Duesberg)。論拠としては疫学的な物が多く、血友病患者のエイズでは、スコットランドで報告されたように、HIV陰性の血液製剤を投与された場合でも臨床的にエイズと見なされる症状を呈した症例が少なからず見られた事(Lancetに論文が掲載されている)、HIV陰性のエイズが存在する事、ヘロインはそれ自体がリンパ球破壊作用を持つ事が実験的に証明されている事、医療従事者の針刺し事故の追跡では、HIV陽性とされる血液を誤って刺した場合でも、エイズを発症する場合が余りにも稀である事、その他が挙げられている。
 
===英語圏===
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*セス・C・カリッチマン『エイズを弄ぶ人々--疑似科学と陰謀説が招いた人類の悲劇』野中香方子訳(化学同人、2011)。
*ミルコ・D・グルメク著『エイズの歴史』中島ひかる・中山建夫訳(藤原書店・1993年)収録、中山建夫「エイズ解題」。
*「[[HIV]]は本当に[[エイズ]]の原因か?」([[日本医事新報]]1993年、3619号70-72頁)
*佐藤雅彦(著)「AIDSの虚像と真実―HIV単一病因説は間違っている! (CyberX bio) 」(工学社・2002年) https://www.amazon.co.jp/AIDS%E3%81%AE%E8%99%9A%E5%83%8F%E3%81%A8%E7%9C%9F%E5%AE%9F%E2%80%95HIV%E5%8D%98%E4%B8%80%E7%97%85%E5%9B%A0%E8%AA%AC%E3%81%AF%E9%96%93%E9%81%95%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B-CyberX-bio-%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%BCX%E7%B7%A8%E9%9B%86%E9%83%A8/dp/4875932669?fbclid=IwAR3v9VpactLidYd-HSr1Qh5Kf9q_25tldYyzxgOzVUukQdmoVbSdYT3_bGQ
*Gabriel G.Nahas, Nicole Souciu-Foca, Jean-Pierre Armand, Akira Morishima. Inhibition of Cellular Midiated Immunity in Marisuana Smokers.(1974)(Science. Vol.183: 419-420)