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FA
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|選手名 = アダム・ウェインライト
|英語表記 = Adam Wainwright
|所属球団 = セントルイス・カージナルス
|背番号 = 50
|選手写真ファイル名 = Adam_Wainwright_(46932585984)_(cropped).jpg
|写真サイズ = 280
|写真のコメント = セントルイス・カージナルス時代<br />(2019年4月15日)
|国籍 = {{USA}}
|出身地 = [[ジョージア州]][[グリン郡 (ジョージア州)|グリン郡]][[ブランズウィック (ジョージア州)|ブランズウィック]]
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|プロ入り年度 = 2000年
|ドラフト順位 = MLBドラフト1巡目
|初出場 = 2005年9月11日 [[ニューヨーク・メッツ]]戦
|最終出場 =
|年俸 = $2,000,000(2019年)<ref>{{Cite web|url=http://www.spotrac.com/mlb/st.-louis-cardinals/adam-wainwright/|title=Adam Wainwright Contract Details, Salaries, &amp; Earnings|work=Spotrac|language=英語|accessdate=2019年7月2日}}</ref>
|経歴 =
* {{仮リンク|グリン・アカデミー|en|Glynn Academy}}
* [[セントルイス・カージナルス]] (2005 - 2010, 2012 - 2020)
|代表チーム =
|五輪 =
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|選出方法 =
}}
'''アダム・パリッシュ・ウェインライト'''('''Adam Parrish Wainwright''', [[1981年]][[8月30日]] - )は、[[アメリカ合衆国]][[ジョージア州]][[グリン郡 (ジョージア州)|グリン郡]][[ブランズウィック (ジョージア州)|ブランズウィック]]出身の[[プロ野球選手]]([[投手]])。右投右打。現在は、[[フリーエージェント (プロスポーツ)#メジャーリーグベースボール|MLB]]の[[セントルイス・カフリーエージナルスェント]]所属(FA)
 
== 経歴 ==
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{{by|2000年}}の[[2000年のMLBドラフト|MLBドラフト]]でブレーブスから1巡目(全体29位)で投手として指名される。全体19位指名権を持つ[[ピッツバーグ・パイレーツ]]も[[外野手]]としてウェインライトを指名することを検討していたが、結局回避して代わりに左腕投手の[[ショーン・バーネット]]を選んだ<ref name="triple threat" />。[[代理人]]事務所で[[インターンシップ]]として勤務した経験を持つ兄トレイがブレーブスとの入団交渉に臨んだが、ウェインライトがブレーブスのファンだったこともあって契約はまとまった<ref name="childhooddream">Jorge Arangure Jr., "[http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2006/10/24/AR2006102401421.html The Childhood Dream, Almost]," ''[[ワシントン・ポスト|washingtonpost.com]]'', October 25, 2006. 2010年11月20日閲覧。</ref>。同年のうちに[[マイナーリーグ]]最下層のルーキー級でプロ初登板を果たし、この年は13試合で防御率2.35を記録する。
 
{{by|2001年}}以降、先発投手として育成される。同年はA級{{仮リンク|メイコンローム・ブレーブス|en|MaconRome Braves|label=メイコン・ブレーブス}}でプレーし、28試合に登板して10勝10敗防御率3.77[[三振|奪三振率]]10.1を記録した
 
{{by|2002年}}はAdv-A+級[[マートルビーチ・ペリカンズ]]でプレーし、28試合に登板して9勝6敗防御率3.31という成績を残し、7月にはマイナーリーグのオールスター "[[オールスター・フューチャーズゲーム|フューチャーズゲーム]]" に選出される<ref>"[http://mlb.mlb.com/mlb/events/allstar2002/mlb_futures_2002.jsp 2002 All-Star Futures Game]," ''MLB.com''. 2010年11月20日閲覧。</ref>。シーズン開幕から4ヶ月は8勝3敗、防御率2.24だったのに対し最後の2か月は1勝3敗、防御率6.32と成績が落ち込み、シーズンを通しての体力には課題を残したものの、90-93mph(約144.8-149.7km/h)の[[速球]]と鋭く曲がる[[カーブ (球種)|カーブ]]、それに[[ストライク (野球)|ストライク]]を稼げる[[チェンジアップ]]を組み合わせた投球は高い評価を受けた<ref>Bill Ballew, "[http://www.baseballamerica.com/today/features/bravestop03.html Braves Top 10 Prospects]," ''Baseball America'', January 16, 2003. 2010年11月20日閲覧。</ref>。
 
{{by|2003年}}はAA級[[ミシシッピ・ブレーブス|グリーンビル・ブレーブス]]で27試合に先発し、10勝8敗、防御率3.37だった。
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{{by|2005年}}はAAA級メンフィスで[[先発ローテーション]]を1年間守りきり、[[パシフィック・コーストリーグ]]最多の182イニングを消化<ref>"[http://www.baseball-reference.com/minors/leader.cgi?type=pitch&id=13450 2005 Pacific Coast League Pitching Leaders]," ''Baseball-Reference.com''. 2010年11月23日閲覧。</ref>。マイナーリーグのレギュラーシーズンが閉幕した9月上旬にメジャー昇格となり、11日の[[ニューヨーク・メッツ]]戦で初登板を果たす。この試合の9回表に3番手として登場したものの、先頭打者の[[松井稼頭央]]に中前打を許すと、二死二・三塁から[[ビクトル・ディアス (野球)|ビクター・ディアス]]に3点[[本塁打]]を浴び、1回3失点というほろ苦いデビュー戦となった<ref>"[http://www.baseball-reference.com/boxes/SLN/SLN200509110.shtml Sep 11, 2005, Mets at Cardinals Play by Play and Box Score]" ''Baseball-Reference.com''. 2010年11月23日閲覧。</ref>。
 
{{by|2006年}}の[[スプリングトレーニング]]で[[シドニー・ポンソン]]らと先発ローテーション5番手の座を争う。結果はポンソンがローテーション入りとなるが、その後のオープン戦でウェインライトは[[リリーフ]]として好投、開幕[[ロースター (MLB)|ロースター]]入りを勝ち取った<ref>Matthew Leach / MLB.com, "[http://mlb.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20060329&content_id=1369635&vkey=spt2006news&fext=.jsp&c_id=stl Notes: Cardinals trim roster by three / Cruz released, two sent down; Wainwright wins bullpen job]," ''cardinals.com'', March 29, 2006. 2010年11月23日閲覧。</ref>。4月3日のシーズン開幕戦で8点リードの8回裏に登板し1イニングを無失点に抑えると<ref>"[http://www.baseball-reference.com/boxes/PHI/PHI200604030.shtml Apr 3, 2006, Cardinals at Phillies Box Score and Play by Play]," ''Baseball-Reference.com''. 2010年11月23日閲覧。</ref>、そのままメジャーに定着し、前半戦終了時点で33試合44.2イニングを投げて9[[ホールド]]・防御率2.82という成績を残す。5月24日には[[初打席本塁打|初打席初本塁打]]も記録している。シーズン終盤の9月には、それまで抑え投手を務めていた[[ジェイソン・イズリングハウゼン]]が左[[尻|臀部]]故障のために戦線離脱し<ref>ESPN.com news services, "[http://sports.espn.go.com/mlb/news/story?id=2590653 Cards' Isringhausen done for season with hip injury]," ''ESPN.com'', September 19, 2006. 2010年10月23日閲覧。</ref>、代役として抑えを務め、レギュラーシーズン終了までに2[[セーブ]]を挙げた。イズリングハウゼンからは「一歩下がって、気持ちを落ち着かせるように」とアドバイスをもらったという<ref>[[三尾圭]] 「セントルイス・カージナルス レッドバーズを支えた脇役たち」 『月刊[[スラッガー (雑誌)|月刊スラッガー]]』2007年1月号、[[日本スポーツ企画出版社]]、2006年、[[雑誌コード|雑誌]]15509-1、16-18頁。</ref>。
 
カージナルスは83勝78敗で[[ナショナルリーグ中地区]]優勝を果たした。ウェインライトは引き続き抑え投手として[[ポストシーズン]]に突入する。まず[[サンディエゴ・パドレス]]との[[2006年のナショナルリーグディビジョンシリーズ|地区シリーズ]]はカージナルスが3勝1敗で勝利。ウェインライトは勝った3試合全てで最後を締めた。続くメッツとの[[2006年のナショナルリーグチャンピオンシップシリーズ|リーグ優勝決定戦]]は、両チームとも譲らず3勝3敗となり、勝負の行方は最終第7戦へもつれ込む。この試合、1-1の同点で迎えた9回表に[[ヤディアー・モリーナ]]が2点本塁打を放ちカージナルスが勝ち越し。そして9回裏にウェインライトが登場するが、この日は[[球種 (野球)|変化球]]の制球に苦しみ、二死満塁と一打[[サヨナラゲーム|逆転サヨナラ負け]]のピンチを招いて、打席にこのシリーズ3本塁打の[[カルロス・ベルトラン]]を迎える<ref>[[杉浦大介]] 「NLCS ナ・リーグ・チャンピオンシップシリーズ メッツが最終戦でカージナルスに苦杯」 『月刊スラッガー』2007年1月号、日本スポーツ企画出版社、2006年、雑誌15509-1、26-27頁。</ref>。だがここでウェインライトは初球から2球続けて変化球で[[ストライク (野球)|ストライク]]を取ると、最後は外角に落ちるカーブで見逃し三振に仕留め、カージナルスに2年ぶりのリーグ優勝をもたらした。
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{{by|2007年}}は前年に190イニング以上投げた[[ジェイソン・マーキー]]と[[ジェフ・スーパン]]に、ワールドシリーズの第2戦と第5戦に先発した[[ジェフ・ウィーバー]]、合わせて3人の先発投手がFAとなり他球団へ移籍し、イズリングハウゼンが復帰する見込みだったこともあり、救援から先発へ配置転換された<ref>Jim Molony / MLB.com, "[http://mlb.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20070315&content_id=1844140&vkey=spt2007news&fext=.jsp Trio of former closers adapts to rotation / Wainwright, Looper and Papelbon move back to starting roles]," ''MLB.com'', March 15, 2007. 2011年2月20日閲覧。</ref>。[[クリス・カーペンター]]や[[マーク・マルダー]]も故障でほとんど投げることができないなど先発投手陣が手薄な中で、ウェインライトは先発転向1年目からシーズンを通してローテーションを守り、投球回数・勝利数・防御率・奪三振数のいずれもチームトップという成績を残した。
 
{{by|2008年}}3月に4年総額1500万ドル(5年目と6年目は球団オプション)で契約を延長する<ref>Associated Press, "[http://sports.espn.go.com/mlb/news/story?id=3303562 Cardinals give Wainwright new four-year, $15M deal]," ''ESPN.com'', March 20, 2008. 2011年2月20日閲覧。</ref>。この年は6月上旬に右手中指を痛め[[故障者リスト#MLB|故障者リスト]]入りとなり<ref>"[http://stlouis.cardinals.mlb.com/news/press_releases/press_release.jsp?ymd=20080609&content_id=2879273&vkey=pr_stl&fext=.jsp&c_id=stl Cardinals to disable Adam Wainwright / Joel Pinero and Todd Wellemeyer cleared to return, as is Rick Ankiel]," ''cardinals.com'', June 9, 2008. 2011年2月20日閲覧。</ref>、2か月半にわたって欠場することになるが、2年連続の二桁勝利を挙げるとともに防御率も0.50改善させた。
 
{{by|2009年}}は自身初めて[[開幕投手]]を務めた。4月16日から8月30日にかけて26試合連続で6イニング以上を投げ、6月26日から8月30日にかけて13試合連続で2自責点以下を記録。球団史上の過去55年間の先発投手で[[ジョン・テューダー]]の15試合に次ぐ記録となった<ref>{{Cite web|author=[[AP通信|Associated Press]]|date=August 30, 2009|url=http://espn.go.com/mlb/recap?gameId=290830124|title=Wainwright's MLB-best 16th win helps Cards complete sweep of Nats|work=[[ESPN|ESPN.com]]|language=英語 |accessdate=2010年7月3日 }}</ref>。リーグ最多タイとなる34先発・19勝・233イニングを記録。[[サイ・ヤング賞]]の投票では1位票が最も多かったが、[[ティム・リンスカム]]、カーペンターに次ぐ3位に終わった<ref>{{Cite web|url=http://www.baseball-reference.com/awards/awards_2009.shtml#NLcya|title=Baseball Awards Voting for 2009|work=Baseball-Reference.com|language=英語 |accessdate=2010年7月3日 }}</ref>。選手間投票で選出される[[プレイヤーズ・チョイス・アワード]]の最優秀投手や、[[ゴールドグラブ賞]]に選出された。
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{{by|2019年}}は14勝を挙げるなど復活した。オフの10月31日に再びFAとなったが、11月12日に1年の再契約を結んだ<ref>{{Cite web|url=https://www.mlb.com/news/adam-wainwright-signs-new-deal-with-cardinals |title=Wainwright signs with Cards for another year|author=Anne Rogers|website=MLB.com|language=英語|date=2019年11月12日|accessdate=2019年11月13日}}</ref>。
 
{{by|2020年}}オフの10月28日にFAとなった<ref>{{Cite web|url=https://www.mlb.com/news/2021-mlb-free-agents-by-position |title=2020-21 free agents, position by position|author=Manny Randhawa and Paul Casella|website=MLB.com|language=英語|date=2020年11月16日|accessdate=2020年11月21日}}</ref>。
 
== プレースタイル ==
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=== 記録 ===
;MiLB
* [[オールスター・フューチャーズゲーム]]選出:1回([[2002年のオールスター・フューチャーズゲーム|2002年]])
 
;MLB
* 2006年5月24日の[[サンフランシスコ・ジャイアンツ]]戦でウェインライトは、4回裏から3イニングを投げて[[勝利投手]]になっただけでなく、5回表のメジャー初打席では[[ノア・ロウリー]]から初球本塁打を放った<ref>{{Cite web|url=http://www.baseball-reference.com/boxes/SFN/SFN200605240.shtml |title=Cardinals at Giants Box Score and Play by Play |publisher=Baseball-Reference.com |date=2006-05-24 |accessdate=2010-11-23}}</ref>。メジャー初打席本塁打と勝利投手を1試合で同時に記録したのは、[[ホイト・ウィルヘルム]]({{by|1952年}})と{{仮リンク|ジョン・モンテフュスコ|en|John_Montefusco}}({{by|1974年}})に次いでウェインライトが史上3人目である<ref>{{Cite web|url=http://sports.espn.go.com/espn/news/story?id=2457372 |title=Elias Says ... |publisher=ESPN.com |author=[[:en:Elias Sports Bureau|Elias Sports Bureau, Inc.]] |date=2006-05-25 |accessdate=2010-11-23}}</ref>。また、初打席の初球を本塁打にしたのは、ウェインライトが史上22人目となる<ref>{{Cite web|url=http://www.baseball-almanac.com/feats/feats6.shtml |title=Home Run With First Pitch Ever |publisher=[[:en:Baseball Almanac|Baseball Almanac]] |accessdate=2010-11-23}}</ref>。
 
=== 背番号 ===
* '''60'''(2005年)
* '''50'''(2006年 - 2010年、2012年 - 2020年
 
== 脚注 ==
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== 外部リンク ==
{{MLBstats|mlb=425794|espn=5403|br=w/wainwad01|fangraphs=2233|cube=Adam-Wainwright|brm=wainwr001ada}}
* [http://www.milb.com/player/index.jsp?player_id=425794 Adam Wainwright stats] MiLB.com {{en icon}}
 
{{セントルイス・カージナルス}}
{{Navboxes|title=業績
|list1=
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}}
{{2006 セントルイス・カージナルス}}
 
{{Baseball-biography-stub}}
{{DEFAULTSORT:うえいんらいと あたむ}}
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[[Category:セントルイス・カージナルスの選手]]
[[Category:ナショナルリーグ最多勝投手]]
[[Category:オールスター・フューチャーズゲーム選出選手]]
[[Category:MLBオールスターゲーム選出選手]]
[[Category:ワールドシリーズ優勝選手]]