「ニビル (仮説上の惑星)」の版間の差分

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惑星Xがニビルと混同されるのは、作家の[[ゼカリア・シッチン]]が1976年よりシュメール文明、[[古代宇宙飛行士説]]に関する著書、「The 12th Planet (第12番惑星)」と関連する7つの著書を発表したことによる。著書によるとニビルの名称の由来は[[シュメール|シュメール文明]]の粘土板に描かれたとされる11個の惑星のうち1つが「ニビル」と呼ばれていたという。ゼカリアによるとニビルとは[[シュメール語]]で「交差する」を意味するというが、シュメール語における「ニビル」という単語は川の分岐点や船着き場を意味するものでゼカリアの翻訳は誤りである。
 
この著書は世界で25の言語に翻訳、各国で出版され商業的成功を収めた。著書の内容は完全に[[疑似科学]]であったが、多くの人の目に触れたために影響力を持つに至った。科学者・歴史家・考古学者はゼカリアの著書について古代文献の解釈や物理学に関する理解に問題があると批判している。なお、著書の中でゼカリアはシュメールの研究者を自称しているが、実際には考古学者や天文学者ではなくジャーナリスト・編集者であり、「The 12th Planet (第12番惑星)」以前にシュメール文明や天文に関する研究を行った事はない。
 
惑星X仮説とゼカリアの作品に登場するニビルとは一切の関係がなく設定上の物理的・天文的性質も矛盾するが、[[終末論]]や[[ドゥームズデー・カルト]]では混同される事が多いので注意されたい。
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== 終末論との関係 ==
<!--終末論的仮説としてニビルが地球を含む、太陽系の惑星が存在する領域に入ると太陽の[[太陽活動]]が活発になり、巨大な[[太陽フレア]]を起こす可能性がある。一方で、ニビルの影響を受け、太陽活動が衰退した場合、[[宇宙線]]が容赦なく地球に降り注ぐようになる。その宇宙線が地中の[[マグマ]]に気泡を発生させ、火山の噴火やそれに伴って[[マグニチュード]]9クラスの巨大[[地震]]が発生する可能性がある{{要出典|date=2018年4月}}。 -->
終末論やドゥームズデー・カルトで人気があり、地球接近時に人類を滅亡させるなどの設定で毎年のように度々登場する<ref name="tocana2018">{{cite web|url=https://tocana.jp/2018/04/post_16595_entry.html|title=4月23日に人類滅亡、6月24日→4月23日に前倒し! ヨハネの黙示録とニビル到来で地球大噴火、科学者も「準備しなければ」|accessdate=2021-02-08}}</ref><ref name="tocana2017">{{cite web|url=https://tocana.jp/2017/08/post_14117_entry.html|title=皆既日食の影響で今年の9月23日に人類滅亡?ニビルが地球に衝突?数字の“33”が証明!|accessdate=2021-02-08}}</ref><ref name="tocana2016">{{cite web|url=https://tocana.jp/2016/09/post_10951_entry.html|title=今年11月に地球滅亡!? 惑星ニビルが最接近予定、ブラッドムーンとの関係も?|accessdate=2021-02-08}}</ref><ref name="tocana">{{cite web|url=https://tocana.jp/2015/10/post_7730_entry.html|title=【人類滅亡】2015年12月に惑星X(ニビル)が地球に衝突か?証拠映像も激写される!!|accessdate=2021-02-08}}</ref>。もちろん、これらの終末論的仮説には科学的な根拠は存在せず、大半が幻視や夢、予言や聖書における神の発言といった宗教的な論説を根拠として疑似科学的な物語を創作しているがおり2020年大学教授や研究者、政治家などの権威ある肩書時点で物(実際に滅亡してい架空の人物だったり、実在する人物でも発言を都合よく偏向的に誤訳や抜粋どを行う)を登場させてこれを肯定させることによって信憑性やリアリティを持たせる手法がとられる
 
当然ながら2020年の時点で人類は滅亡していない。
 
日本では2003年に宗教団体である[[パナウェーブ研究所]]が「ニビルが落ちてきて天変地異が起こる」などとワイドショー等で主張し福井県に向かって大移動を行い注目された。
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[[ファイル:Planet Nine in Celestia.png|250px|サムネイル|右|2016年に存在する可能性が示唆されたプラネット・ナインの想像図]]
また、[[2016年]]にはシミュレーションによって、太陽から約700 AU離れた位置に未知の惑星、[[プラネット・ナイン]]が存在する可能性が示唆された<ref>{{cite journal|url=http://iopscience.iop.org/article/10.3847/0004-6256/151/2/22/pdf|title=Evidence for a distant giant planet in the Solar system|format=[[Portable Document Format|PDF]]|first1=Konstantin|last1=Batygin|first2=Michael E.|last2=Brown|date=2015 November 13|journal=[[:en:The Astronomical Journal|The Astronomical Journal]]|volume=151|issue=2|issn=0004-6256|lccn=sf78000620|oclc=194559707|doi=10.3847/0004-6256/151/2/22}}</ref>。しかし、これらの発見はニビルの存在可能性を示すものではなく、あくまでもニビルは空想フィクション上の天体である。
 
== その他 ==
*2012年8月23日放送の[[奇跡体験!アンビリバボー]]にてニビルについて特集された<ref>{{cite web|url=http://tvtopic.goo.ne.jp/program/cx/1407/585613/|title=奇跡体験! アンビリバボー 2012年8月23日放送回|work=goo テレビ番組|accessdate=2016-01-24}}</ref>。本番組の中で「惑星ニビルが地球に接近」「NASAがニビルの存在を認めた」「人類滅亡カウントダウン」などの誤解を招く内容が放映されたがそういった事実はなく、NASAは明確にニビルの存在を否定している
*2002年に出現した[[新星]]、[[いっかくじゅう座V838星]]にもニビルという愛称がつけられている。