「ルイ18世 (フランス王)」の版間の差分

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== 人物 ==
* [[ルイ14世]]ほどではないが、旺盛な大食家だった。本来、ふっくらとした体質に脂っこい食べ物を楽しみ、夕食時にワインも4本ずつ空ける食習慣を繰り返したため、せいで老年になるほど肥満症状がひどくなった。ルイ18世の家族と食事をする機会があった[[アーサー・ウェルズリー (初代ウェリントン公爵)|ウェリントン公爵]]によると、[[イチゴ]]がいっぱい出てくるのを見たルイ18世は満足しながら、他人に勧めもせずにそのイチゴを持ってきてみな砂糖とクリームにつけて食べたという。
* 総裁政府及びナポレオン政権にて外相を務めたタレーランは、最終的にリシュリューを重用したルイ18世により政権から放逐される。彼が残した記録には、「ルイ18世はおよそこの世で知る限り、きわめつきの嘘つきである。1814年以来、私が国王と初対面の折りに感じた失望は、とても口では言い表せない。……私がルイ18世に見たものは、いつもエゴイズム、鈍感、享楽家、恩知らず、といったところだ。……」と国王を酷評している。ルイ18世の崩御に際してタレーランは臨終を側から見守ったのに、ルイ18世の遺体は壊疽による膿でまみれ、悪臭が立ちこめた。この時の経験をめぐり、タレーランは「最も疎ましい任務」を遂行したと皮肉を言った。
* ナポレオンはルイ18世を「ルイ16世から実直さを引き、機知を足したもの」と評したと伝えられる<ref name="pp48" />。