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== 概要 ==
今日の日本の[[議院内閣制]]における国務大臣は、各種許認可や補助金交付等の強大な権限を持つ。[[政治家]]にとって大臣の職は権威の象徴であり、特に重要な省庁(旧[[大蔵省]]などの重要な省庁の所管大臣として就任すれば、議員自身の政界における重みも増し、政治資金の調達などに大きな転換期となることもあり得る。逆に、本来大臣になっていていいはずのキャリアで大臣になれないでいることは、周囲から'''鼎の軽重を問われる'''ことにもなる。またごく一部の時期を除き[[自由民主党 (日本)|自由民主党]]が衆参ともに多数派を占めてきたとは言え大多数は総理・総裁はおろか派閥領袖にもなれなかった自民党議員たちにとっては、政治家生活のなかで大臣ポストを経験することが、おおむね議員引退後に受ける[[勲章(日本)|叙勲]]において三権の長経験者以外の在職年数の長い(もしくは[[国務大臣]]を経験した)国会議員が受章対象となる[[勲一等旭日大綬章]]([[旭日大綬章]])の受章とともに一つのステータス、ひいては死後においても選挙区内で「地元の功労者」として名前が残るバロメータとして国務大臣就任を志向する自民党議員は多い。
 
戦後において、常に選挙のたびに落選の危機感にさいなまれる非自民党系議員とは異なり、「ジバン(地盤)、カンバン(看板)、カバン(鞄)」の3つのバン([[三バン]])に守られ選挙も楽勝で当選回数を重ねる自民党系議員は昭和・平成・令和問わず相当数おり、国務大臣就任を志向する議員も数多い。