削除された内容 追加された内容
41行目:
冒頓は頭曼単于の元に戻る。頭曼は見込みがあると考え、[[私兵]]を与えたが、冒頓はいずれ殺されると思い、いわゆる[[クーデター|謀反]]を起こそうと考えた。そして冒頓は[[紀元前209年]]に謀反を起こし、父、継母、異母弟及びその側近を抹殺した上で、[[単于]]に即位した。
 
クーデター謀反に当たり、事前に冒頓は私兵を秘密裏に養成していた。私兵を率いて「我(われ)が[[鏑矢]]を放ったらすぐさま同じ方向に矢を放て」と命令する。そして、まず野獣を射た。矢を放たないものは斬り殺した。次いで自らの愛馬に向かって射た。同じく放たないものは斬り殺した。更に自分の愛妾を射ち、同じく放たないものは斬り殺した。そして父の愛馬を射るときには全ての部下が矢を放った。こうして忠実な部下を得たのである。
 
そして父が通りかかった際にそこに向けて鏑矢を放ち、配下の私兵も大量の矢を浴びせ、これが謀反の端緒となった。