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[[2005年]]12月24日、中国時報グループのコントロール下にある香港の投資会社を通じて、それまで[[中国国民党]]の傘下にあった地上波テレビ局[[中国電視公司]]、ラジオ局[[中国広播公司]]、映画会社[[中央電影公司]](それぞれ中視・中広・中影と略称し「三中」と総称する)を買収、既に買収済みの[[中天電視]]とあわせ、放送・映像メディアでも台湾有数の影響力をもつメディアグループを形成している。2008年、食品大手・旺旺集団を率いる台湾一の富豪である蔡衍明がオーナーとなり、翌2009年正式に統合発足した「旺旺中時集団」の傘下に入った。蔡衍明は[[親中]]派で知られ、買収以降は中国寄りの論調が増えたと指摘されており<ref name="Kotobank"/>、その現状に反発して、辞める記者が相次いでいる。また、同様にメディアの中国寄りを憂慮する市民が、デモを展開している<ref>{{Cite news |url=http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130113/k10014776581000.html |title=台湾でデモ メディアへの中国影響懸念 |newspaper = [[日本放送協会|NHK]] |date=2013-1-13 |accessdate=2013-1-13}}</ref>。
 
[[2016年中華民国総統選挙|2016年総統選]]勝利した[[蔡英文]]は「[[九二共識]]」を認めない旨を表明し、対する圧力として[[中国政府]]は訪台中国人観光客を減らす方針を明らかにすると、『中国時報』は、蔡英文政権を批判して次のような報道を行った<ref name="朝日新聞0729"/>。「[[鳳梨酥|パイナップルケーキ]]の年間生産額は約200億台湾元であるが、現在、店頭では売り上げが2割強減少しており、通年換算では40~50億台湾元の減少となる見通しである。通常、[[土産|手土産]]はツアー最終日の前日に台北地域で購入されるため、影響は主に[[台北市|台北]]とその周辺地域に集中するだろう。欧米客で穴埋めしようにも、欧米人はパイナップルケーキを好まないため無用な努力だ」。しかし報道後、台湾の[[ネチズン]]が[[経済部 (中華民国)|経済部]]の統計資料を調査したうえで、次のような指摘を行った<ref name="朝日新聞0729"/>。「台湾全体のすべての[[ベーカリー|ベーカリー業界]]を合わせても年間売り上げは240億台湾元なのに、パイナップルケーキの年間生産額が200億元? [[中華まん|肉まん]]、[[饅頭 (中国)|マントウ]]、[[パン]]、[[クッキー]]、[[太陽餅]]など、数えきれない種類の商品があるなかで、パイナップルケーキの比重がそんなに大きいか? (中略)経済部のデータを調べる奴なんかいないから騙せるとでも思ったの?」、[[PTT (台湾)|PTT]]に書き込まれたこの文章は、[[ソーシャル・ネットワーキング・サービス|SNS]]で瞬く間に拡散され、[[マスメディア|メディア]]で引用されて、台湾社会では、中国の圧力に対する草の根の抗議が起こった<ref name="朝日新聞0729">{{Cite news|author=|url=https://book.asahi.com/jinbun/article/14405274|title=パイナップルケーキ論争 台湾のネット民は、中国をどう「論破」したか?|newspaper=[[朝日新聞]]|publisher=|date=2021-07-29|archiveurl=https://web.archive.org/web/20210729024939/https://book.asahi.com/jinbun/article/14405274|archivedate=2021-07-29}}</ref>。
 
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