削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
出典の追加
タグ: ビジュアルエディター モバイル編集 モバイルウェブ編集
193行目:
形質人類学では'''[[古モンゴロイド]]'''に属す。
 
[[明治]]以来、アイヌは他のモンゴロイド([[新モンゴロイド]])に比べて、彫りが深い、体毛が濃い、四肢が発達しているなどの身体的特徴を根拠として、人種論的な観点から[[コーカソイド]]に近いという説が広く行き渡っていた時期があった。20世紀のアイヌ語研究者の代表とも言える[[金田一京助]]も、この説の影響を少なからず受けてアイヌ論を展開した。これまでアイヌの起源論については[[考古学]]・比較解剖人類学・[[文化人類学]]・[[医学]]・[[言語学]]などからアプローチされてきたが、近年[[DNA]]解析が進み、遺伝的にはコーカソイドとの類縁性はなく、歯冠形質においても明らかにモンゴロイドの系統に属することが判明している<ref>{{要出典Cite web|dateurl=2020年4月https://nichibun.repo.nii.ac.jp › ...PDF
アイヌの遺伝的起源|title=アイヌの遺伝的起源|accessdate=20211208|format=PDF}}</ref>。また系統的に類縁性があるのは[[琉球人 (曖昧さ回避)|琉球人]]である。(ヨーロッパ人と似た外観を持つのはアイヌの一部で、大多数がシベリア人・北アジア人に似ており、特に[[チュクチ人]]に最も類似する、との分析もある{{要出典|date=2021年11月}}。)アイヌは北海道の[[縄文人]]の子孫とされるが、縄文人も形質的にコーカソイドに類似するとの研究<ref>https://www.pnas.org/content/pnas/98/17/10017.full.pdf</ref>もある。
 
2015年のアイヌを対象にした遺伝子分析により、顔の特徴に関連するDNA対立遺伝子が見つかった。 このDNA対立遺伝子はヨーロッパ人に一般的であり、一部のアイヌがヨーロッパ人のような顔の外見を持つ理由とされる。このDNA対立遺伝子は縄文時代にシベリアから到着したと考えられている<ref>{{Cite journal|last=Jinam|first=Timothy A.|last2=Kanzawa-Kiriyama|first2=Hideaki|last3=Inoue|first3=Ituro|last4=Tokunaga|first4=Katsushi|last5=Omoto|first5=Keiichi|last6=Saitou|first6=Naruya|date=2015-10|title=Unique characteristics of the Ainu population in Northern Japan|url=https://www.nature.com/articles/jhg201579|journal=Journal of Human Genetics|volume=60|issue=10|pages=565–571|language=en|doi=10.1038/jhg.2015.79|issn=1435-232X|Quote=We also report several SNP loci that are highly differentiated between the Ainu and the Mainland Japanese. These include two genes associated with facial structure in Europeans.}}</ref>。