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==== 設立趣旨 ====
{{Quotation|
物質文明の弊日に甚だしく、人は唯だ科智を重んじて、徳性涵養を忘る今日に於て育とは唯だ科學化学智の買たるのみ此の如きは唯だ物質文明に終る、精神文明なくして家豈に一日の安きを得んや、蓋し精神文明は物質文明を統一指導するものなり、精巧の武器、種羅列するも、兵士起て之運用するに非るよりは、戦場に何の効果なからん、吾人は精神文明と精神敎育とを此際に唱道して家の柱石たる知識を養成せん事を期す。
 
の最高府はた天下に公開されざるなり、若し公開さるゝとするも、ノート式の講竟死のみ、其説く處高遠深邃なるが如きも、遂に之れ形式範畴のみ、何等の情熱なく、信念なし、人を化するの力なし、形式、規則、規律、試験、之れ今日の所謂育なるものなり。
 
吾人茲に於てか卓落不覊高く形式の外に立つの士に依り、膝を交へて親しく活を講ずるの道場を開設せんと欲す、法三章、唯だに師たり弟たるの情誼に依て之を維持せん事を期す、來る者は拒まず去る者は追はず、天空海濶他の束なく、唯だ自ら守る礼とを尚ぶのみ。
 
而して此の道場は大自力を孕むの契機たるを期す、陋隘僅かに膝を容るるの一小寺小屋たりと雖も、大正維新の松蔭塾たる効果あらん、一心足つて能始めて用ゆべし、我が道場の期するは、心なり活なり、信念の交感なり、理を説いて理に堕せず、術を語つて術に溺れず、舌頭有を吐呑して方丈裏に風雲を捲かんとするに在り。<ref>1917(大正6)年11月4日に青年大民團と国士舘の併記で配布された配布物</ref><ref>国士舘百年史編纂委員会 専門委員会 『国士舘百年史』 史料編 上、2015年、85-86頁</ref>}}
 
==== 目的 ====
国士舘における教育指針の3大要綱「読書」「体験」「反省」と4条目「誠意」「勤労」「見識」「気魄」の訓話を学校法人至徳学園設立時に寄付行為と定めており、大学の理念の根底となっている。
 
聖人至徳を志し、不断の[[読書]]、[[体験]]、[[反省]]により、誠意・勤労・見識・気魄を涵養し、もって道義日本を建設し、世界の平和と進運とに貢献する有為の人材を養成する教育を行うことを目的とする。(出典.1919(大正8)年11月4日私塾国士舘入学式訓話。)寄付行為は1952(昭和27)年10月10日に旧[[文部科学省|文部省]]によって認可され、その後改訂されていない。