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|去年甲申一年の仕込高、桜葉漬込卅壱樽、但し一樽に凡そ二万五千枚程入、葉数〆七拾七万五千枚なり、但し餅一に葉弐枚宛なり、此餅数〆卅八万七千五百、一つの価四文宛、此代〆壱千五百五拾貫文なり、金に直して二百廿ヒ両壱分弐朱と四百五拾文、但六貫八百文の相場、此内五拾両砂糖代を引き、年中平均して一日の売高四貫三百五文三分宛なり
|屋代弘賢 |兎園小説(文政八年、1825年)}}
桜餅一つの売値四文は現在の価値に直すと、推定で米の価格から換算した場合は約63円、大工の賃金から換算した場合は約322円<ref>[https://web.archive.org/web/20171226235337/http://www.teiocollection.com/kakaku.htm 江戸時代の貨幣価値換算表]</ref><ref>[https://web.archive.org/web/20171117141314/http://www.imes.boj.or.jp/cm/history/historyfaq/1ryou.pdf 江戸時代の1両は今のいくら?]</ref>。[[喜多村信節]]著文政十三年(1830年)自序の『嬉遊笑覧』には内容を変えて作られていることが記される。
{{quote
|近年隅田川長命寺の内にて櫻の葉を貯へ置て櫻餅とて柏餅のやうに葛粉にて作るはしめハ[[粳米]]にて製りしがやがてかくかへたり
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桜餅はさまざまな絵画や詩文にも登場する。
[[長谷川雪旦]]画「桜餅屋」『東都歳時記』天保九年(1838年)<ref>[https://web.archive.org/web/20180412082637/http://sendan.kaisya.co.jp/kotobbak200801.html#mar2008 「桜餅」歳時記のかおり 三月、『香りと言葉』2008年3月号、月刊「e船団」、船団の会]</ref>は、「隅田川名物 さくらもち」の店の絵である。
 
[[歌川国芳]]の「諸鳥やすうりづくし」([[天保]]十三年頃、[[1842年]]頃)には、隅田川名物櫻もちを作る2羽の[[都鳥]]が描かれている。この桜餅は現代のものとは異なり、[[餡]]を使っていない。
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桜餅の独特の芳香は、この桜の塩蔵葉に含まれる香り成分の[[クマリン]]による。桜の葉をそのまま食べてもよいが、[[全国和菓子協会]]の見解では菓子本来の味を感じるために桜の葉は食べないことを推奨している<ref>[https://j-town.net/tokyo/news/localnews/278700.html 桜餅の葉っぱ、どうする? 全国和菓子協会の見解は「食べないで!」]Jタウンネット、2019年4月21日</ref>。そのまま食べる場合は、クマリンは[[食品添加物]]としては認められておらず肝毒性も持つため、過剰摂食には注意が必要である<ref>
{{cite web
|url=https://web.archive.org/web/20160305150313/http://www.ffcr.or.jp/__4925659f000b0c5d.nsf/0/7dc30c3a678009634925696d0020137f?OpenDocument&Highlight=2,_j221ks443fk8872ggge9g_
|title=FDA CFR21 189-C-130(クマリン)アメリカ食品医薬品局
|date=1989-01-12
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{{cite web
|title=厚生労働省行政情報-通知-食品衛生法施行規則及び食品、添加物等の規格基準の一部改正について
|url=https://web.archive.org/web/20171017162326/http://www.ffcr.or.jp/__492565a9002172b7.nsf/0/eb255c3e1e55eee7492566c10010a1f1?OpenDocument&Highlight=2,_j221ks443fk8872ggge9g_
|date=1971-03-17
|publisher=財団法人 日本食品化学研究振興財団