「かぐや姫の物語」の版間の差分

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姫は、翁が宮中から招いた[[#相模|女官の相模]]から「高貴の姫君」としての躾けを受けさせられる。ふざける姫だが、作法は身につけていた。やがて「[[#かぐや姫|なよたけのかぐや姫]]」の名を与えられ、成人儀礼([[裳着]])と披露目の宴が行われる。だが、酔った宴の客は翁に対し姫を侮辱する暴言を口にした。それを聞いた姫は屋敷を飛び出し、装束も脱ぎ捨てながら走り続け、肌着一枚の姿で故郷の山の家にたどり着く。木地師の去った冬の枯れ山で、姫は炭焼きの男から再び春が到来することを教えられる。雪の中で行き倒れた姫は、気が付くと元の装束をまとって屋敷に戻っていた。以来、姫は行儀よく振る舞った。
 
次の春、屋敷の前は姫を望む多くの男であふれた。ついには5人の公達([[#登場人物|車持皇子]]・[[#登場人物|石作皇子]]・[[#登場人物|阿部右大臣]]・[[#登場人物|大伴大納言]]・[[#登場人物|石上中納言]])が揃って求婚に訪れる。姫を珍しい宝物に例えて称える公達に対し、姫は自分を思う気持ちの証として、自分と比較された宝物をそれぞれの公達に持参するよう求めた。公達は唖然として引き上げ、門前の男たちも姿を消した。これを喜んだ姫は、媼や侍女の[[#女童|女童]]を伴って[[花見]]に出かける。桜の木の下で自分にぶつかった身分の低そうな子どもの家族が、平伏して許しを請い立ち去ったことに衝撃を受け、花見もせずに帰路につく。その途上、物盗りの疑いで追われる捨丸と偶然顔を合わせ、盗みに対する制裁の暴力を受けるのを見て、姫は悲しんだ。
 
3年後、宝物を持参したと称する公達が現れたが、贋物であったり、姫の関心を引くために巧言を弄したことが暴かれる。宝物を得るために石上中納言が事故死したことで、姫は自らを責め悲嘆した。だが、[[#御門|御門]]はかぐや姫に「5人の公達を手玉に取る女」と興味を示し、宮中に招こうとする。命に代えても出仕しないという姫に、御門は忍びで屋敷を訪れ、姫を抱きすくめて連れて行こうとする。その瞬間、姫の姿はかき消える。おどろいた御門が叫ぶ呼びかけで、姫は姿を現し、御門は「次は自分の元に来ると信じている」と御所へと引き上げた。