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=== 主人公 ===
; あずみ
: 本作品の[[主人公]]。凄腕の[[美少女]][[刺客]]。幼いころに小幡月斎により拾われ刺客としての純粋培養で鍛え上げられて育てられ、常人を遥かに超える俊敏さと武術の腕を持つ作中で最強の存在である。月斎が凄腕刺客として育てた10人の子供らのうちの一人だが、彼女はその中でも傑出した実力を持ち、唯一の生き残りである。周りが男の子ばかりの環境で育ったので一人称は「俺」である。
:; 【容姿】
:: 稀有な美少女であり、作中の多くの男性たちからその美しさを指摘されている。普段の髪型は[[ポニーテール]]。父親が[[白人|異人]]という[[ハーフ (混血)|ハーフ]]であるため、[[孔|瞳]][[ヒトの虹彩の色#ブルー(Blue/青色)|青みが掛かっており]][[頭髪]][[ヒトの髪の色#栗毛|茶色っぽく]][[ヒトの肌の色|肌の色]]も透き通るように白い。
:: 腕と脚が丸出しの紫の[[ノースリーブ]]の着物を着ており、後に月斎との旅路で南蛮織の[[マント]]を買い与えられて以後はその上にそれを羽織るようになり、トレードマークになる。
:; 【武器】
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:; 【戦闘能力】
:: 作中無類の強さを誇り、彼女に勝利できた者はいない。[[宮本武蔵]]との果たし合いのみ途中で兵助が割って入って勝敗が明確にならない形で終わったが(ただ、あずみは無傷で、武蔵は左手と左肩を斬られて負傷していた。しかし、あずみは兵助が止めに入らなければ自分は武蔵に切られていたと心中で語っている)、他は全ての戦いに勝利している。一対多勢の時も多いが、どの戦いでもかすり傷一つ負わず敵を全滅させている。作中では特に[[柳生新陰流|柳生]]剣士26人斬りと毘沙門天一味5,60人斬りのことが彼女の強さの語り種になっている。
:: 手裏剣は投げ付けられても素手で簡単にキャッチでき、背中に投げつけられても刀で弾いており、彼女にとってはまるで驚異脅威にならない。鉄砲も素早く動き回ってまず当たらず、鉄砲隊を発見すると真っ先に始末に向かう。彼女の足は非常に速いので2発目を撃つ時間的余裕はなく、初弾を外した段階で鉄砲隊は彼女に皆殺しにされることが多い(踏み込んできて手当たり次第に喉笛や後ろ首を刺しまくる)。
:: 跳躍力も常人離れしており、簡単に人間を飛び越えることができるため、敵を頭上から斬り付けたり、斬りたくない相手を飛び越えて回避したり、逃げようとした標的の前に飛び降りたりしている。
:: 山奥で育った彼女は[[視力]][[聴力]]はもちろん、鳥や獣の動き、虫の音など僅かな変化を敏感に感じ取り、人の気配を察知する能力が常人よりはるかに優れていると作中で解説されている。
:: 最終話までずっと[[処女]]であり、色仕掛けで敵を倒すことはなく、男も太刀打ちできない卓絶した武術だけで敵を倒していく。美少女なので[[強姦]]しようとする男たちも数多く現れたが、強すぎて犯せた男はいない。あずみ当人も月斎の教えに疑問を感じることは増えても、圧倒的な武術の腕を身に着けさせてもらったおかげで男たちに陵辱されずに済んだことは最終盤まで感謝していた。
:; 【性格】
:: 刺客でありながらピュアな心を持つ<ref >『漫画家本vol13 小山ゆう本』 小学館p.58.</ref>。初期には月斎の洗脳下に近い状態にもあったが、様々な体験を経て月斎の言っていることに疑問や反発を感じるようになり、次第に自我を形成し、成長後は井上勘兵衛から「心に[[菩薩]]を抱いている」と表現されるほど慈愛に溢れた心優しい聖女のような性格になる。
:: 親しい者や情を移した者が苦しんでいるのを放っておけない質で、柳生などあずみの命を狙う者たちからは人質作戦といった形でその性格を利用される。また親しい者が惨たらしく殺されると怒りを制御できなくなり、殺した集団を皆殺しにしてしまうことがしばしばある。
:: 非常に誇り高い少女で、雪国編では[[サディズム|サディスト]]の静音と忠音の罠にかかって捕らわれの身となり散々に「調教」されたが、どれほど衰弱しようと家畜として餌を食うことは拒否し続けた。家畜化したフリをして油断を誘う手もあったが、そんな真似をするぐらいなら衰弱死する覚悟を決めていた(結局がっちに救出されて助かる)。兵助から使命をやめて自分の[[専業主婦]]になることを求められた時も何もせず兵助の厄介になることなどできないと断っている。また身分も身寄りもない女は[[遊女|女郎]]になるしかないが、女郎は誇りを捨てねばならないとしてなりたがっていない。そのため人殺しが好きなわけではないが使命を続けるしかないようである。
:: 誇り高いが高慢さはなく、人当たりがいい。ただ、自分の強さには絶対の自信があり、いたずらに自慢はしないが、自分を狙う刺客や強姦しようと迫る男たちに対しては自分には絶対勝てないので彼らが斬られて死ぬことを前提とした自信満々の警告を発することが多い。
:: [[子供]]の面倒見が良く、使命や道中で知り合った子供たちとは大抵すぐ仲良くなっているが、子供が自分に巻き込まれて殺されるのを恐れ長く一緒にはいない。また全編を通して子供を斬ったことはなく、弦太を刺客として送ってきた騙し討ちの一族の頭からも「あずみは子供は殺せんと見た」と分析されている。月斎の洗脳下にあった連載初期の段階でも下谷の村虐殺において[[赤ちゃん|赤ん坊]]を殺すことは躊躇っている(代わりにうきはが赤ん坊を殺害し、他の村の子供たちもひゅうがなどが虐殺したので、彼女は大の男以外は手にかけずに済んだ)。なお女性を殺す描写もほとんど見られないが、西国編では紫苑を斬っているので、こちらは特に禁忌にしているわけではないようである。
:; 【好きな男性のタイプ】
:: 闇の世界でしか生きられない彼女は夢を持つことができないため、夢や理想を持つ男性に惹かれ、陽のあたる存在である彼らを影から守りたがる<ref name="koyama62">『漫画家本vol13 小山ゆう本』 小学館p.62.</ref>。本作品では理想や夢を語ることが多い俊次郎、兵助、武信などに惹かれていた<ref name="koyama62"/>(ただし、いずれとも性交する関係には至っておらず、処女のままだった)。この傾向は続編『[[AZUMI (漫画)|AZUMI]]』のあずみにも引き継がれており、同作品では新時代への夢を語る[[坂本龍馬|坂本竜馬]]に惹かれ、また双子の俊介も恋愛対象ではないが似たような存在になっていた<ref name="koyama62"/>。