「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀」の版間の差分

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=== 東離劍遊紀3(第三期) ===
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:物語は第二期の直後から始まる。魔脊山(ませきざん)の大決戦で、殤不患(ショウフカン)たち3人は婁震戒(ロウシンカイ)を力を合わせて倒した。そして、残りの魔剣「妖姫・七殺天凌」を回収しようとした。
:しかし、その時、婁震戒(ロウシンカイ)は傷ついた体で大きくジャンプして、空中に舞う「妖姫・七殺天凌」を奪取して、魔脊山(ませきざん)の崖の下に落ちていった。また、この時、婁震戒(ロウシンカイ)は右腕を失った。
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: 実はその頃、魔族の刑亥(ケイガイ)が魔脊山の「闇の洞窟」を時空の入り交じる空間「無界閣(むかいかく)」へと改造していたのだった。そして、現世の空間と魔界の空間を自由に往来できるように連結していた。
: そんなことも知らず、そこを歩いていた殤不患たち一行は、突然、敵の集団に襲撃された。襲撃したのは「神蝗盟」(しんこうめい)の法師である異飄渺(イヒョウビョウ)とその配下たち、そして魔族の刑亥(ケイガイ)だった。「神蝗盟」は、禍世螟蝗(カセイメイコウ)が率いる闇の集団であり、殤不患の持つ魔剣目録をいつも西幽で狙っていた。
: 殤不患(ショウフカン)たちは敵と戦うが、そんな乱戦のさなか、無界閣(むかいかく)に実っている葉の形をした「逢魔漏(おうまろう)」が妖しく瞬き、それに触った一行たちは、突然、大きな光に包まれて、異界へ飛ばされてしまった。
: その後、4人の一行は気が付くと、西幽の宮殿「鳳曦宮」(ホウギキュウ)の中に来ていた。浪巫謠(ロウフヨウ)は他の3人とはぐれ、1人で宮殿の中を歩いていた。すると、西幽の皇女・嘲風(チョウフウ)に偶然、会ってしまい、いきなり彼女に短剣で腹を刺されて出血した。そこへ、殤不患(ショウフカン)たち3人が彼の助けに入るが、皇女が西幽の衛兵たちを呼び、次々とこの4人の「不審者」を襲った。殤不患(ショウフカン)たち4人は急いで走り、なんとか衛兵の追っ手から逃げ切ったが、西幽の宮殿はとても広く、どうやって宮殿の外に脱出すればいいかわからなかった。そんな4人たちのところに西幽の将軍の萬軍破(バングンハ)が現われ、「俺についてこい。宮殿の外へ出られるように秘密の脱出通路を案内してやる」と言った。この萬軍破(バングンハ)という男は、実は殤不患(ショウフカン)とは西幽では知り合い同士の間柄であった。また殤不患(ショウフカン)は西幽では「啖劍太歳(たんけんたいさい)」とよく呼ばれている。
: 萬軍破(バングンハ)は4人を連れて秘密の通路を歩いている間、現在の西幽の宮廷のことを詳しく語った。西幽の帝は誰とも会わずに、いつも奥に引きこもり、宮廷の政治は彼の娘である皇女・嘲風(チョウフウ)が独断で行っていた。嘲風(チョウフウ)という女は悪逆非道の女であり、西幽の兵たちをいつも恐怖で支配していた。萬軍破(バングンハ)はこの嘲風(チョウフウ)のことをひどく嫌っており、このままでは西幽が滅びると、いつも国の将来を悲観していた。そんなことを話しながら萬軍破(バングンハ)たちが宮廷の扉を開いて外に出ると、そこは、とんでもない不気味な光景が広がっていた。西幽の邪教宗門「神蝗盟」(しんこうめい)の軍団がすでに4人たちを待ち伏せていた。西幽の将軍の萬軍破(バングンハ)は、西幽を救う為に邪教宗門の「神蝗盟」(しんこうめい)に入り、大悪党・禍世螟蝗(カセイメイコウ)を西幽の次の新しき指導者として支えることに決めたのである。
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:・・・「窮暮之戰」(きゅうぼのせん)で、人類は魔族との戦いに勝利して、平和な時代になった。しかし、まだ魔族の生き残りが地上にいた。そこで西幽の護印師たちが、各地に散らばり、その魔族の生き残りを探し出し、次々に殺していった。その時、魔族の中で優れた術師であった照君臨(ショウクンリン)は、美貌を持つ人間の女性に変身し、人前で芸を舞う仕事をして護印師たちの目から逃れた。その後、照君臨(ショウクンリン)は町の各地で芸を舞い、その舞う姿が評判になり人気が出てきた。西幽の貴族の男たちも彼女に夢中になった。やがて、照君臨(ショウクンリン)は宮廷内部に入ることに成功し、妓女として芸を舞うようになった。この時、照君臨(ショウクンリン)はウソの経歴を言って、宮廷の人たちは彼女の言うことをそのまま信じた。ついに、西幽の帝の寵姫になった照君臨(しょうくんりん)は、自分の美貌で帝の気持ちを掴みながら、自分の嫌う西幽の将軍たちを次々に獣たちのエサにして殺していった。また、西幽を内部から弱体化させていくのと並行して、魔族の軍団を西幽に侵攻させることも計画した。しかし、運の悪いことに、途中で自分の正体が魔族であることがバレてしまい、照君臨(ショウクンリン)は西幽の宮廷から追放された。そして、また護印師たちに追われる身となり、照君臨(ショウクンリン)は遠くへ逃げたが、最後は崖に追い詰められた。そして、護印師たちに聖剣で体を貫かれて死亡した。しかし、この時、照君臨(ショウクンリン)は必殺の魔術を使って、護印師たちの聖剣に自分の魂が乗り移ることに成功した。その後、その聖剣は150年もの長い年月をかけて魔剣になり、「七殺天凌」になった。ある日、護印師の子孫が、その魔剣を何も知らずに抜くと、「七殺天凌」の妖艶な声(=照君臨の声)によって頭の思考が変になり、周囲の人を殺しまくった。その後、「七殺天凌」の持ち主が別の人に変わっても、同じように妖艶な声でその持ち主の頭が変になり、多くの人たちを殺しまくった。しかし、ある時、西幽で魔剣を集めてる盗賊の「啖劍太歳(たんけんたいさい)」(=殤不患のこと)がその魔剣「七殺天凌」のことを知り、魔剣「七殺天凌」を奪取して、「魔剣目録」の中に封印した・・・。
:このことを聞いた刑亥(ケイガイ)は、また殤不患に対し、怒りが込み上げてきた。
:その後、刑亥(ケイガイ)は、萬軍破(バングンハ)たちのところに行くと、その近くに自分の嫌う凜雪鴉(リンセツア)がいた。彼は得意の弁舌を駆使して邪教宗門の「神蝗盟」(しんこうめい)に入ったのである。この予期せぬ事態に、刑亥(ケイガイ)は大いに驚き、憤り、もう人間たちと一緒に協力するのをやめて、自分だけで今ある「無界閣(むかいかく)」をさらに拡張することにした。さらに、同じ魔族である阿爾貝盧法(アジベルファ)にも協力を求め、魔剣「七殺天凌」を昔の人間の状態に戻したいので、過去にも行ける「逢魔漏(おうまろう)」を作る手伝いをしてほしい、と頼んだ。
:時空を操る魔界伯爵の阿爾貝盧法(アジベルファ)は刑亥(ケイガイ)に協力することにし、まず殤不患(ショウフカン)と浪巫謠(ロウフヨウ)を過去の異世界に飛ばした。殤不患(ショウフカン)が行ったところは、大昔の「神誨魔械」(シンカイマカイ)の鍛造の現場であり、そこで、聖剣の秘密を知った。浪巫謠(ロウフヨウ)が行ったところは、かつて、殤不患(ショウフカン)と浪巫謠(ロウフヨウ)と睦天命(ムツテンメイ)の3人が禍世螟蝗(カセイメイコウ)と対決している現場であった。彼らの戦闘を遠くから見ていた浪巫謠(ロウフヨウ)は、自分も戦闘に加わって過去を変えようかどうか葛藤したが、結局、何もできなかった(その後、睦天命は目を攻撃され、失明する)。その次に、浪巫謠が飛ばされたところは、自分が生まれる前の若き母親の所であった。母親は恋人の男に愛の告白をするが、その相手の男の正体は実は魔族であった。母親は男から目を攻撃されて失明し、その後、光を失った母親はその男との間にできた息子の浪巫謠(ロウフヨウ)を苦労して産む。その場面を初めて見た浪巫謠(ロウフヨウ)は、ひどく叫び、深い悲しみと絶望に沈んだ。そして、その魔族の男の正体(つまり、浪巫謠の父親)とは、同じ髪の色をし、時空を操る魔界伯爵の阿爾貝盧法(アジベルファ)であった。
:その後、殤不患(ショウフカン)と浪巫謠(ロウフヨウ)は、過去の世界から別々に「無界閣」(むかいかく)に戻ってきたが、殤不患(ショウフカン)は運悪く、「神蝗盟」の兵たちに捕まり、「魔剣目録」を萬軍破(バングンハ)に奪われしまった。そして、牢屋に厳重に入れられた。
:一方、婁震戒(ロウシンカイ)は結界から逃げた殤不患(ショウフカン)たちを追っていたが、彼らの姿を見失った。そして、自分が今どこの国にいるのかすら、わからなかった。
:最初、婁震戒(ロウシンカイ)は、魔脊山(ませきざん)で、空中に舞う「妖姫・七殺天凌」を奪取して、そのまま崖の下に落ちていったが、その時、右腕を失った。その後、婁震戒(ロウシンカイ)は魔剣「七殺天凌」をどこかで落とし、見知らぬ土地を1人で歩いていた。すると、世捨て人の隠者、鬼奪天工(キダツテンコウ)と出会い、「ここは、人間の世界から遠く離れた異世界だ」と知らされた。鬼奪天工(キダツテンコウ)は、右腕のない婁震戒(ロウシンカイ)を憐れみ、右腕の義手を彼にプレゼントした。その後、鬼奪天工(キダツテンコウ)はガラクタの装置で、時空の穴を夜空に人為的に作ると、婁震戒(ロウシンカイ)は空高くジャンプしてその穴に飛び込み、「無界閣(むかいかく)」に入った。そして、殤不患(ショウフカン)たちを再び見つけて彼らに戦闘を仕掛けたが、また見失ってしまった。そして、今、婁震戒(ロウシンカイ)が森をフラフラ歩いていると、西幽の衛兵たちに見つかり、西幽の宮殿に連行された。婁震戒は西幽の皇女・嘲風(チョウフウ)と謁見し、「私は東離から来た。今、殤不患(ショウフカン)を探している」と告げると、嘲風(チョウフウ)は彼を気に入り、西幽皇軍の部隊を彼に預けて、殤不患(=西幽では大悪党の「啖劍太歳(たんけんたいさい)」と呼ばれてる)の捜索に協力した。また、その時、その場には、西幽の将軍・萬軍破(バングンハ)がいて、同じく殤不患の行方を捜していたので、萬軍破は婁震戒を「神蝗盟」(しんこうめい)のアジトのある「無界閣」(むかいかく)に案内した。そこで婁震戒は自分の探し求めていた魔剣「七殺天凌」と再会した。そして、刑亥(ケイガイ)は新たな「逢魔漏(おうまろう)」を使って、婁震戒と魔剣「七殺天凌」と一緒に過去に行き、照君臨(ショウクンリン)の遺体を回収して、照君臨(ショウクンリン)を生き返らせた。そして、婁震戒はその過去の場所にそのまま置き去りにされて、刑亥(ケイガイ)と照君臨(ショウクンリン)は再び「無界閣」(むかいかく)に戻った。
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