「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀」の版間の差分

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:衝撃波を受けた萬軍破は御簾の奥にいる帝(=禍世螟蝗)の顔を一瞬見て、死亡した。
:その後、皇女・嘲風(チョウフウ)がその場にやってくると、西幽の帝は、萬軍破のことを逆賊と言った。それを聞いた嘲風は、元・西幽将軍の萬軍破の遺体を何度も足で踏みつけた。
:一方、「無界閣」では、殤不患(ショウフカン)が魔剣「萬世神伏」(マンセイシンプク)を地中に突き刺して、「無界閣」を封印することにした。「無界閣」の世界は魔剣の効果でどんどん崩れていき、殤不患(ショウフカン)たちは急いで脱出したが、浪巫謠(ロウフヨウ)だけ、その崩れる「無界閣」の中に単独一人で戻っていった。そして、自分の父であり魔界伯爵である阿爾貝盧法(アジベルファ)と対面し、魔族の刑亥(ケイガイ)と一緒に魔界の世界に行った。
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: 狡猾な悪党を煽り、欺き、陥れ、その誇りの在り処を奪い、驕慢という宝石を屈辱という土塊にすり替えることを「至高の娯楽」としている。しかしその一方で、その全霊を賭けた企みが失敗した時は、欺いた悪党に対して我を忘れるほど激高し、身勝手な罵詈0雑言を叩きつけるほどに感情を露わにする。
: 実は、愛用の魔道具・煙管は剣「煙月(えんげつ)」に変形する。剣の達人であるが、それを他者にはひた隠しにしている。かつては剣の道を極めており決して侮らなかったゆえ、極めるほど果ての見えない剣の道に、ついには嫌気がさしてしまった。
: 第一期の最初の場面では、旅をしている丹翡(タンヒ)に殤不患(ショウフカン)が偶然、道中で出くわした。そして、その時、凜雪鴉(リンセツア)は殤不患(ショウフカン)とともに強引に旅の同行を丹翡(タンヒ)に紳士的に申し出たが、実はこれは、蔑天骸(ベツテンガイ)の「覇者の矜持」を奪うための画策だった。これも、怪盗・凜雪鴉(リンセツア)が巧妙に描いたシナリオの一部だった。
: その後、多くの悪漢を巻き込みながらもあと一歩というところまで蔑天骸を追い詰めるが、目的が失敗するどころか、魔神封印の手段をそのせいで失ってしまった。決着後には魔剣目録を持つ殤不患が引き寄せる悪に興味を持ち、たびたび彼の行く先に姿を現し、時として共闘するようになる。
: 「生死一劍」殤不患編では、凜雪鴉は道化師姿で登場し、東離での殤不患の武勇譚に尾ひれをつけて民衆に喧伝していた<ref name="seishi ikken">映画『Thunderbolt Fantasy 生死一劍』</ref>。この行為が偽殤不患の小さな騒動から始まり、後に第二期の「魔剣目録」をめぐる大きな騒乱へと繋がることになる。
: 第二期では、凜雪鴉(リンセツア)はまたもや偽名「鬼鳥」を名乗り、身分も「四方御使<ref>宮廷から派遣され、辺境各地にある刑部の内務監査をして廻る役人。</ref>」(しほうごし)と詐称して、事前に衙門に潜入した。表向き「四方御使」となった凜雪鴉(リンセツア)は得意の弁舌で人を信用させ、メガネをかけた西幽の捕吏・嘯狂狷(ショウキョウケン)も、凜雪鴉(リンセツア)の言うことを信用した。
: こうして、四方御使・凜雪鴉(リンセツア)は西幽の捕吏・嘯狂狷(ショウキョウケン)の案内役として彼に同行することに成功した。一方で、その裏では、凜雪鴉(リンセツア)は「友」である殤不患(ショウフカン)の窮地に駆けつけた。嘯狂狷に標的を絞り、騙そうとしたが嘯狂狷が生粋の悪党に豹変したことで失敗、激怒する。
: その後不患達と共に「喪月之夜」を使って「七殺天凌」を操る婁震戒を翻弄しこれを打ち破り、その際に甚く喪月之夜を気に入っていた。
:第三期では、凜雪鴉は魔剣「七殺天凌」(ななさつてんりょう)の捜索に半ば強引に加わるが、魔剣目録を狙う神蝗盟との戦いに巻き込まれながらも、次なる「獲物」の目星をつけ、得意の弁舌を駆使して「神蝗盟に接近を図る。そしての後、彼に深い恨みを抱く魔族の刑亥(ケイガイ)姦計はまり、抵抗むなしく七殺天凌魅了魔の光により意識を失い、「七殺天凌」の虜にされてしまったと思われた。しかし凜雪鴉は事前に捲殘雲(ケンサンウン)を自分の身代わりに立てて、その計略を回避し、同時に邪魔な異飄渺を捲殘雲に変装させて捲殘雲に殺させ、自分自身は異飄渺に成りすますというアクロバットなすり替わりの策を展開する。そ、極上の獲物として禍世螟蝗(カセイメイコウ)に狙いを定め、魔剣「七殺天凌への妄執で狂人と化した婁震戒(ロウシンカイ)を利用して照君臨を封印する。
 
; {{Anchors|殤不患}}殤不患(ショウフカン / Shāng Bù Huàn / シャン・ブーファン)
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: 西幽から「鬼歿之地」(きぼつのち)を越えて東離に来たという経歴から、その素性を東離の様々な人間に訝しがられることになる。
: また殤不患(ショウフカン)は英雄好漢を絵に描いたような真っ直ぐな人柄で、自他ともに悪戯に命を捨てることを良しとせず、時として敵を見逃し「その復讐に怯えない」自らを真の強者と考える。しかし後述の通り、「殤不患」は圧倒的な力を持っているためか、良くも悪くも大雑把であり、生来の情け深さも災いして状況を悪化させてしまうこともままある。
: 「刃無鋒」(ジンムホウ)の二つ名は、初め捲殘雲(ケンサンウン)が皮肉として付けた不名誉<ref>斬れない刃(=なまくら)の意。</ref>な名前である。しかし後述の理由から、殤不患(ショウフカン)はとても気に入っており、以降は進んでその二つ名を名乗ることになる。
: 西幽では、殤不患(ショウフカン)は帝の体制に抵抗して、魔剣・聖剣の回収を独自に続けていた。そのため、西幽から「'''啖劍太歳'''」'''(タンケンタイサイ)'''の二つ名で呼ばわれ、禍世冥蝗(カセイメイコウ)と並ぶ西の大悪党として広く恐れられている。七罪塔に行く途中、西幽での二つ名を捲殘雲(ケンサンウン)に問われた時、殤不患はぐらかし、伝えることをしなかった。
: また、殤不患は木の棒を以って鋼刃を凌駕する[[気功|氣功]]術の達人であり、「軽々しく剣を振るうものではなく、かと言って自身を常時戒めるのも面倒なため、いっそ刃の付いていない剣の方が良い」との理由で、普段は刀身を銀色に塗っただけの木刀「拙劍(せっけん)」を携えている。木刀を以ってして幾多の戦いを潜り抜けてきた事実に気づいた凜雪鴉(リンセツア)からは、その実力を改めて評価されている。また第二期の終局では、相手がこの拙劍を真剣と思い込んだことで勝利への一助となった局面が存在する。
: 西幽において、殤不患は人心を惑わし天下を乱した魔剣・妖剣・聖剣・邪剣の36振りを回収し、それらを「魔剣目録」の中に封印した。その後、「魔剣目録」を狙う悪党たちから逃れ、安全に捨てられる場所はないかと探し歩いた結果、気が付けば「鬼歿之地」(きぼつのち)を越えて、はるか遠い国の「東離」(とうり)に流れ着いていた。
: 西幽においては魔剣を戦争に使おうとした西幽の帝から剣を奪取したことで、殤不患(ショウフカン)はお尋ね者となり、悪人である禍世螟蝗の一門「神蝗盟」とも敵対関係にある。
: 「生死一劍」殤不患編では、旅先で「偽」殤不患騒動に遭遇。殤不患を名乗る小太りの男を問い詰め、騒ぎの元である凜雪鴉のところに口止めに行った。
: 第二期では、殤不患(ショウフカン)は「魔剣目録」の危険性を案じ、密かに仙鎮城に預けようとするものの、蠍瓔珞(カツエイラク)によって収蔵する魔剣二振りを奪われ、また嘯狂狷からもその身を追われるなど、窮地に陥っている。西幽での相棒役であった浪巫謠と行動を共にした。蠍瓔珞からの毒撃を受け一時は戦線を離脱するも、後に蠍瓔珞と再戦し、改心させた。彼女亡き後は我欲に従って暗躍する魔剣・「喪月之夜を携えた嘯狂狷、七殺天凌とともに殺戮を繰り返す婁震戒という二陣営と転戦する。最終的には嘯狂狷から奪還した喪月之夜と、凜雪鴉・浪巫謠との共闘で婁震戒を撃破する。
: しかし婁震戒は魔剣「七殺天凌」とともに谷底へ落ちて行方をくらまし、新たに仙鎮城から三本の聖具を魔剣目録に預かることになってしまうなど、当初の算段が失敗に終わってしまった。
:第三期では魔剣・七殺天凌」の回収に動くが、その先で「神蝗盟」の軍団と激突することになる。その戦いに割り込んできた魔界貴族の阿爾貝盧法(アジベルファ)によって、彼の人生に一大転機をもたらした「神誨魔械」の誕生の場へと送り込まれる。そこで、その中心人物である神仙・白蓮との出会いを通じて、「魔剣目録」を守ることが古の神仙・白蓮の志を守ることに繋がることを悟る。より一層の使命感に燃えて殤不患(ショウフカン)は元の時空へ戻ることになるが、刑亥の策によって「魔剣目録」を託したばかりの捲殘雲(実は異飄渺)を討たれ、異飄渺(実は凜雪鴉)に魔剣目録を取り上げられてしまう。殤不患(ショウフカン)は、そのまま刑亥に囚われるかと思われたが凜雪鴉の幻術によって人形を身代わりにして難を逃れる。そして、萬軍破(バングンハ)に加勢して、照君臨率いる魔界の軍勢へ斬り込み、凜雪鴉の助力もあって照君臨を実質的に討滅はしたものの、親友の萬軍破と浪巫謠との別離を経験する。
==== 東離の協力者 ====
; {{Anchors|丹翡}}丹翡(タンヒ / Dān Fěi / ダン・フェイ)