「ブラザーコンプレックス」の版間の差分

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== 原因 ==
原因に関しては不明。過度のブラザーコンプレックスの原因は両親の問題や社会不安などの原因があるという推測がある。児童心理学者[[ジャン・ピアジェ|ピアジェ]]に関連する解釈では姉の場合は弟の出生による自身の非中心化の葛藤を、弟を支配することで解消しているのではないかと推測される。
 
[[ジャック・ラカン|ラカン]]なども『家族複合』で触れてはいるが、フロイト派の論述は女性に関してはさほど適切でないとされている。なお、彼によると女性は初め父親に対して性愛を持つが、父親が母親を見ているのに気づき父親ではない兄弟に向くとしている。[[エディプスコンプレックス]]同様脱却が不完全になることが多いと解釈する。
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いわゆる[[2000年代|ゼロ年代]]以降、ゲーム(特に[[アダルトゲーム]])やアニメ、[[ライトノベル]]などで、[[萌え]]用語としてブラザーコンプレックスと言う用語が使われることもある。[[中国語]]では「兄控」、「弟控」という<ref>{{Cite web |date=2021-01-07|url=https://www.hk01.com/%E8%97%9D%E6%96%87/571405/%E5%B0%91%E5%A5%B3%E6%AD%B7%E5%8F%B2-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%B0%91%E5%A5%B3%E5%B8%B8%E8%AC%9B%E7%9A%84-%E5%8F%AF%E6%84%9B-%E6%98%AF%E5%87%BA%E6%96%BC%E8%83%BD%E5%8C%85%E5%AE%B9%E9%86%9C%E9%99%8B%E7%9A%84%E6%AF%8D%E6%80%A7|title=《少女歷史》|日本少女常講的「可愛」 是出於能包容醜陋的母性|publisher=[[香港01]] |accessdate=2021-01-24}}</ref>。ブラコンを扱った(もしくはその気質を持つ人物が登場する)具体的な作品例として、『[[月下の一群]]』<ref>{{Cite book |和書|author=南信長|authorlink=新保信長|year=2008|title=現代マンガの冒険者たち|publisher=[[NTT出版]] |page=377|isbn=9784757141773}}</ref>([[吉野朔実]]作、1982年)、『[[シスター・プリンセス]]』<ref>{{Cite book |和書|author=本田透|authorlink=本田透|year=2005|title=萌える男|publisher=[[筑摩書房]] |page=182|isbn=9784480062710}}</ref>、アダルトゲーム『[[かみぱに]]!』(2008年)『[[あまつみそらに]]』(2010年)、『[[プリズム◇リコレクション!]]』(2013年、制作はいずれもアダルトゲーム制作会社[[クロシェット]])、『[[俺の妹がこんなに可愛いわけがない]]』<ref>{{Cite book |和書|year=2014|title=アニメ『俺の妹。』がこんなに丸裸なわけがない。 |publisher=[[KADOKAWA]] |page=103|isbn=9784048664509}}</ref>、『[[お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ]]』([[鈴木大輔]]作、2010年~)、『[[お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!]]』<ref>{{Cite book|author1= Jonathan Clements|author2=Helen McCarthy |year=2015|title=The Anime Encyclopedia, 3rd Revised Edition: A Century of Japanese Animation|publisher=Stone Bridge Press |page=|isbn=}}</ref>([[草野紅壱]]作、2008~2016年)、『[[僕の彼女がマジメ過ぎる処女ビッチな件]]』([[松本ナミル]]作、2015年~)『[[俺が好きなのは妹だけど妹じゃない]]』<ref>{{Cite web|date=2018-11-27|url=https://www.animenewsnetwork.com/this-week-in-anime/2018-11-27/.139957|title=What the Hell is Happening in My Sister, My Writer? - This Week in Anime|website=Anime News Network |accessdate=2021-01-24}}</ref>、『[[聖剣使いの禁呪詠唱]]』<ref>{{Cite web |date=2015-01-11|url=https://www.animenewsnetwork.com/preview-guide/2015/winter/world-break-aria-of-curse-for-a-holy-swordsman/.82906|title=World Break: Aria of Curse for a Holy Swordsman - The Winter 2015 Anime Preview Guide|website=Anime News Network |accessdate=2021-01-24}}</ref> などの作品が挙げられる。この場合、男性のシスターコンプレックスに対応して利用されていると考えられるが、実際には女性のブラザーコンプレックスは悲劇的で激しいものが多いため、シスターコンプレックスに比べると利用率は低い。[[斎藤美奈子]]は、[[セイラ・マス]]は[[シャア・アズナブル]]に対してブラザーコンプレックス気味であると述べている<ref>{{Cite book |和書|author=斎藤美奈子|authorlink=斎藤美奈子|year=1998|title=紅一点論 アニメ・特撮・伝記のヒロイン像 |publisher=[[ビレッジセンター]] |pages=156-157|isbn=9784894361133}}</ref>。[[志村貴子]]の『ビューティフル・エブリデイ』にはブラザーコンプレックスの少女が登場する<ref>{{Cite web |last=Hodgkins|first=Crystalyn|date=2021-01-01|url=https://www.animenewsnetwork.com/news/2021-01-01/takako-shimura-ends-beautiful-everday-manga-on-february-8/.168048|title= Takako Shimura Ends Beautiful Everday Manga on February 8|website=Anime News Network |accessdate=2021-01-21}}</ref>。
 
また、近年{{いつ|date=2010年11月}}[[やおい]]系雑誌に対する[[評論]]を中心に、同性兄弟間においてもこの用語が使われることも多い。
 
2012年8月12日までに、[[フレックスコミックス]]は公式サイトに、ブラザーコンプレックスを題材とした[[アンソロジーコミック]]『ブラコンアンソロジー Liqueur ―リキュール―』の特設ページを開設した<ref>{{Cite web |date=2012-08-12|url=https://natalie.mu/comic/news/74558|title=ブラコンアンソロ2は草野紅壱表紙、執筆陣に位置原光Zら|website=[[ナタリー (ニュースサイト)|ナタリー]] |accessdate=2021-01-03}}</ref>。