「中国人民解放軍」の版間の差分

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中華人民共和国憲法中央軍事委員会の指導下にあると規定されているが国家主席とは記載されていない。
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かつては中央軍事委員会の下に、[[作戦]]や[[指揮]]を担当する[[中国人民解放軍総参謀部|総参謀部]]、[[人事]]や[[政治教育]]を担当する[[中国人民解放軍総政治部|総政治部]]、[[補給]]を担当する[[中国人民解放軍総後勤部|総後勤部]]、[[武器]]の調達を担当する[[中国人民解放軍総装備部|総装備部]]の四総部があり、その下に各軍・七大軍区が位置していた。現在の中央軍事委員会内部機関は、これらの四総部を直轄化したうえで解体・再編制したものである。
 
[[中華人民共和国国務院|国務院]]の[[中華人民共和国国防部|国防部]]は外国との軍事交流などを担当しているだけで、人民解放軍に対する指揮権を持っていない。国務院の管轄下にない解放軍はあくまで党の軍隊であり、国家の軍隊ではないとする。党と軍の関係については、[[中華人民共和国憲法]]で中央軍事委員会の指導下にあると規定されているが[[中華人民産党中央委員会和国主席|国家主席]]とは記載されていない。そのため、[[中国共産党中央委員会主席|中国共産党主席]][[毛沢東]]など歴代の[[中華人民共和国の最高指導者一覧|最高指導者]]は中央軍事委員会主席を兼任している。
 
中国人民解放軍が党の軍である、という立場をとるのは[[暴力の独占|暴力装置]]である国家を操作する立場である中国共産党が、国家の最大の暴力装置である軍隊を管理するのは当然であると考えられたからである。建前上、中国人民解放軍は人民の軍隊であり、革命を遂行・防衛するための軍隊であるとされている。なお、[[ソビエト連邦]]では第二次世界大戦後の1946年に[[赤軍]]を国家の軍隊である[[ソビエト連邦軍]]に改組している。