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悟空が戻ると地上では百年経過していた。天帝は烈火のごとく怒り、天兵10万を派遣して包囲し、諸将を総動員して攻めかからせた。悟空の側は、七十二洞の妖怪たちと独角鬼王は生け捕られたが、猿たちはすべて逃げ延び、悟空は{{補助漢字フォント|哪}}{{JIS2004フォント|吒}}太子と[[四天王|四大天王]]、恵岸を打ち負かした。ところが恵岸がその師である[[観音菩薩]]に苦戦を報告したところ、菩薩は天帝に[[顕聖二郎真君]]を推薦する。二郎真君は梅山の六兄弟と共に悟空を遂に追い詰め、太上老君の投げた[[獨角兕大王|金剛琢]]で悟空が脳天を打たれてふらふらのところを捕まえた。
 
天帝は、悟空を斬妖台に引きだして八つ裂きの刑にするが、悟空は[[錬丹術|仙丹]]の力で無敵の体となっていたので刀も斧も歯が立たず、火や雷神の雷すら効果がミリもなかった。最終手段として太上老君の秘法'''[[八卦]]炉'''の前に差し出し押し込めて六丁神火で熔かそうとするも、火の回らない巽の隅に退避して無事を得る(代わりにいぶされて目が真っ赤{{読み仮名|火眼金睛|あかめ}}」となった、つまり炎の煙に弱い眼病。その後あらゆる嵐の影響を無効化できる定風丹を食べたけど、炎が巻き上げた煙に効かないかどうかは不明)。もう焼き尽くされたかと炉を開けると、勢い八卦炉から飛び出し<ref>この時割れて地上に落ちた八卦炉の破片が[[火焔山]]となった。</ref>、大暴れしてもう手が付けられない状態になった。悟空が怖ろしくなった天帝は、雷音寺の[[釈迦如来]]に助けを求めることになる。如来は悟空に身の程をわきまえさせるために賭けを持ちかけ、如来の手のひらから飛び出せなかった悟空を取り押さえて、'''[[五行思想|五行]]山'''<ref>別名「両界山」。この山が中国の国境であり、ここから先は妖仙の住む領域。</ref>に五百年間封印してしまった。
 
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