「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀」の版間の差分

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:凜雪鴉(リンセツア)は狡猾な手段を使い、人を欺き、陥れ、その誇りや宝を奪う怪盗であった。その為、いつも多くの人たちから恨まれていた。そこで、凜雪鴉は自分の用心棒として無双の剣鬼、殺無生(セツムショウ)を雇った。殺無生(セツムショウ)は金さえ払えば相手を殺す殺し屋であり、その名前は悪名高いものであった。殺無生は生まれた時から不遇の人生を送った。生まれた時に不吉な鳥が鳴き、それで母親が殺された。その後、その場で騒動が起こり、壮絶な殺し合いが起きた。それで、父親はまだ赤子だった殺無生(セツムショウ)の頭を叩き割り、頭蓋骨が見える血だらけの状態で剣術の道場の前に捨てた。そこで、殺無生(セツムショウ)は道場の師匠に拾われ、育てられ、剣術を習った。その後、殺無生(セツムショウ)は、人の情けを知らぬ冷酷な殺し屋になった。
:ある日、凜雪鴉は殺無生に「君はまっとうな人間にならないか。もし、過去の自分と決別したければ、別の新しい名前を使って名誉ある行いをすればいい」と言い、剣技を競い合う大会「劍聖會」(ケンセイカイ)の出場をすすめた。その大会は剣聖・鐵笛仙(テッキセン)が主催する大会であり、優勝はずっと鐵笛仙(テッキセン)が独占していた。また、鐵笛仙は殺無生の昔の剣術の恩師であった。 そこで、殺無生は「鳴鳳決殺」(メイホウケッサツ)という新しい名で出場することになった。しかし、この大会は最初から謎めいた展開となった。大会中に謎の矢が大会の参加者たちに射られたり、毒を盛られたりして、大会の参加者たちは次々と負傷した。殺無生にも、その謎の矢が飛んできたが、殺無生は素早くその矢を掴み取り無事だった。その後、殺無生はそんな参加者たちと対決していった。対戦相手には、玄鬼宗の殘凶(ザンキョウ)もいたが、先ほどの謎の矢で右手を負傷し、競技中に殺無生に降伏を申し出た。その後、殺無生は次の対戦相手に順調に勝利していき、最後は、剣聖・鐵笛仙(テッキセン)の対決となった、剣聖・鐵笛仙(テッキセン)は殺無生に「剣聖とは剣の玉座だ、貴様にはふさわしくない」と言って戦闘が始まった。剣聖・鐵笛仙と殺無生は互いの剣技をぶつけ合い、白熱した戦闘となったが、殺無生が剣聖・鐵笛仙(テッキセン)の腹に剣を突き刺して勝利した。しかし、大会の競技審判団は、殺無生に対し「反則負け」の判定をした。この予期せぬ判定結果に殺無生は驚き、なぜそんな判定になったのか理解できなかったが、剣聖・鐵笛仙(テッキセン)の足を見ると、戦闘中に誰かに射られたと思われる矢が突き刺さっていた。
:剣聖・鐵笛仙(テッキセン)は殺無生に「生涯、貴様には剣聖の名など与えられない、貴様は剣鬼でしかない。私は貴様に剣など教えるべきではなかった・・・。昔、貴様を拾った時、私は貴様があのまま死ぬのを待てば良かった、死なぬと言うならこの手で殺すべきだった・・・。」と言い残して死亡した。殺無生はまだ事態が理解できなかった。ここで、凜雪鴉が登場し、「大会側は、殺無生が卑怯な手段を使って参加者たちを事前に負傷させたり弱らせたりして、それで殺無生が戦いに勝利した、と思ったのだ」と説明した。それに対して、殺無生は「自分にも矢を何者かに射られた。攻撃された。」と反論するが、その時、自分に射られた矢は、凜雪鴉の幻術によって今は笛に変わっていた(つまり、殺無生のところには矢が飛んでこなかったことになる)。ここで、殺無生は自分が凜雪鴉にはめられたことに気づいた。最初、大会に出場するように勧めたのは凜雪鴉なのに、その凜雪鴉が殺無生を反則負けになるように仕組んでいたのだった。また、大会で、謎の矢を放った犯人は弓の名手の狩雲霄(シュウンショウ)であり、これも凜雪鴉が仕組んだことであった。凜雪鴉は、日頃から他人の剣技に格式ぶった肩書を与える「劍聖會」を不愉快に思っていた。しかも今回での大会の歴代の優勝者は主催者の鐵笛仙(テッキセン)がずーと独占していた。その長年の「劍聖會」の伝統と名誉も今回でなくなった。つまり、怪盗の凜雪鴉は殺無生を利用して、「劍聖會」の最高の至宝を盗んだのであった。一方、殺無生は、この大会に出場して過去の血塗られた人生と決別して、新しい人生を歩むという希望が打ち砕かれたので、凜雪鴉に対して激しい憎悪が生まれた。そして、自分の剣技を「反則負け」と一方的に断罪した大会の関係者たちをその場で次々と剣で殺していった。この時から、剣鬼の殺無生と怪盗の凜雪鴉は因縁の関係で結ばれ、殺無生は凜雪鴉を殺す為に、凜雪鴉の行方をどこまでも追うようになった。
 
=== 西幽玹歌 ===