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| 終了号 =
| 巻数 = 既刊82巻(2023年6月現在)
| 話数 = 全387話(36巻まで)<ref group="注釈">{{Efn|原作:一部の話が、ジャンプコミックスセレクションおよび集英社コミック文庫では削除されている。</ref>}}
| その他 =
}}
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戦うことによって形成される[[友情]]の美しさを主眼においており、敵役として登場したキャラクター([[ウォーズマン]]・[[バッファローマン]]・[[アシュラマン]])たちが主人公たちとの戦いの末に仲間になるのが一つのパターンとなっている。また当初は「ダメ超人」と人々にバカにされながらも、地球の平和を守りたいと戦い続けた主人公の成長していく姿も描いている。
 
当初は変身ヒーローを題材とした[[ギャグ漫画]]<ref>[http://allabout.co.jp/contents/weekender_sp_c/prowrestling/CU20060510A/index2/ ゆでたまご嶋田先生が語るキン肉マン1]{{リンク切れ|date=2016年2月}}-[WEEKENDER(ウィークエンダー)]All About</ref>(『[[ウルトラマン]]』のパロディ<ref group="注釈">{{Efn|連載前の読み切りでは、キン肉マンは[[ウルトラの父]]の不義の子とされている。</ref>}})であったが、第28話にて始まった第20回[[超人オリンピック]]編から格闘路線にストーリーを変更して人気を博す。格闘ものに転向してからもしばらくはギャグ色の濃い内容だったが、中盤以降はシリアスな戦闘が中心となり、終盤になるとギャグ的要素はほとんど無くなっていった。
 
本作の特色として、伏線や物語の整合性などを考えず、その場の盛り上がりを重視した[[wikt:荒唐無稽|荒唐無稽]]な展開の数々が挙げられる。これは「細かい設定にこだわっていると、結果として内容がつまらなくなる」との作者の考えのためであり、より良い設定を思いつけば、あえて過去の設定は切り捨てるという<ref>ゆでたまご「これがゆで流創作術!キン肉マン―運命の選択肢― 〜夢の超人タッグ編〜」『キン肉マン 夢の超人タッグ (3) 決着!!栄光のトロフィー編』集英社〈ジャンプリミックス ワイド版〉、2006年9月30日、{{ISBN2|978-4-08-109270-3}}、322頁。</ref>。そのため、作中には多くの矛盾点があるものの、それが逆に今もなお愛される所以となっており、作者自身も「[[漫才#ボケとツッコミ|ツッコミ]]所が多いほうが読者が親近感を持ってくれる」と語っている<ref>[[徳間書店]]『プロ論。2』嶋田隆司インタビュー、254-259頁。</ref>。
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: 超人オリンピックV2チャンピオン、宇宙超人タッグトーナメント優勝とシングル・タッグ両栄冠という偉大な戦績を残したキン肉マンに対し、父・真弓はキン肉星の王位を継承させることを決意する。しかし、成長するキン肉マンの[[火事場のクソ力]]に恐れをなした邪悪の神により、出生時の取り違えの可能性があると[[運命の5王子]]と呼ばれる5人の王位継承候補者を仕向けられた。6人のキン肉マンは各自チームを結成し、キン肉星王位争奪戦を繰り広げていく。
: シングル、タッグときて勝ち抜き方式の団体戦という方式をとったのは、当時[[新日本プロレス]]で頻繁に行われていた新日本vs[[UWF]]の団体戦からの影響<ref>ゆでたまご(嶋田隆司、中井義則)「社会的大ブーム到来 〜そして連載終了へ〜」『生たまご ゆでたまごのキン肉マン青春録』、259頁。</ref>。
; 完璧超人始祖編<ref group="注釈">{{Efn|「完璧超人始祖」の読みは「パーフェクト・オリジン」。</ref>}}{{refnest|group="注釈"Efn|名称はシリーズ最終話で明かされた。作者の嶋田はこのシリーズをWEB連載で開始した際に、どこまで続けられるのかが不透明で全体の構想が大幅に変わる可能性があったためシリーズ名をあえて付けなかったとしており、「無量大数軍以上の強敵もどんどん出せる展開になったので、(「完璧・無量大数軍編」と名付けるのを)見送ってよかったですね」「今のシリーズが終わるときには発表できるように考えておきます」とコメントしていた<ref>ゆでたまご「コミックス巻末特別企画 ゆでたまご先生への質問コーナーQ&A ゆで問答」『キン肉マン 第56巻』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2016年8月9日、{{ISBN2|978-4-08-880772-0}}、189頁。</ref>。}}(新シリーズ第1話 - 第208話 全208話)
: キン肉マンが58代キン肉星大王に即位し、キン肉星に帰還した後、地球では正義超人・悪魔超人・完璧超人の間に三属性不可侵条約が締結される。その数日後、宇宙超人タッグ・トーナメントで撃退した完璧超人の本隊である真・完璧超人軍率いる完璧・無量大数軍(パーフェクト・ラージナンバーズ)が条約の撤回と正義超人の殲滅のために地球に襲来。7人の悪魔超人も介入し、無量大数軍と戦うことになるが、正義超人とは馴れ合わない姿勢を取る。
: 7人の悪魔超人の参戦は陽動であり、その間に悪魔将軍が悪魔六騎士と共に完璧超人の本拠地である[[超人墓場]]に侵攻。その後、国立競技場に姿を現した「許されざる世界樹」で勝ち残った完璧超人と正義超人・悪魔超人の戦いが再開される。
: テーマは各超人軍間の「[[イデオロギー]]闘争」であり<ref>ゆでたまご「嶋田隆司先生×中井義則先生 ゆでたまご漫画家生活35周年記念ロングインタビュー」『キン肉マン 公式ファンブック 超人閻魔帳』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2014年8月9日、{{ISBN2|978-4-08-880249-7}}、209頁。</ref>、ゆでたまごは『キン肉マンII世』で敵勢力を「悪行超人」として一括りにしたことで、戦う理由を単純化しすぎてキャラクターの深みを消してしまったと反省し、本シリーズではそれぞれに理由をつけることで3属性ごとの正しさを表現したかったと語っている<ref>サンケイスポーツ特別版『キン肉マン新聞』より。</ref>。
; オメガ・ケンタウリの六鎗客編(新シリーズ第209話 - 第316話 全108話)<ref group="注釈">{{Efn|「完璧超人始祖編」と同様、シリーズ名称はシリーズ最終話で発表された。</ref>}}
:完璧・無量大数軍、完璧超人始祖との戦いから1か月後。「7人の悪魔超人編」「黄金のマスク編」で悪魔超人を従えていた大魔王サタンが再び活動を開始する。悪魔超人に見切りをつけた彼は、オメガ・ケンタウルス星団出身の6人の超人に目をつけ、彼らに地球を襲撃させる。サタンによって正義・悪魔・完璧超人軍の主力メンバーを封印された中、6人を撃退すべく、超人オリンピックでキン肉マンらと戦った5人の正義超人が立ち上がる。
: ウルフマン、カナディアンマン、カレクック、ベンキマン、ティーパックマンの5人を出したのは、作画担当の中井義則が今なら彼らをもっと格好よく描けると思い嶋田に直訴したため<ref>{{Cite book|和書|year=2019-11-29|title=キン肉マン 290 クイズブック|page=144|publisher=集英社〈ジャンプ・コミックス〉|isbn=978-4088821580}}</ref>。
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: 超人とロボットのハーフ。ロボットでも超人でもない存在だが、人間と同様成長する。ウォーズマンは「ロボ超人は年を取らない」とも語っているが、「耐久年数が過ぎた」など身体年齢のことも言及している。
: ウォーズマン、カマーンダス、『キン肉マンII世』ではイリューヒンとその父親など。
: 読切作品「ウォーズマンビギンズ」にてウォーズマンは、元は生身の超人ながら機械超人への改造手術を受けた父親(ミハイル・ボルコフ)と人間の母親(ナターシャ)の間に生まれたと明かされた<ref group="注釈">{{Efn|つまり厳密には、機械化されたロボ超人と人間のハーフで、身体半分の生身部分は人類タイプである。</ref>}}
; 機械超人
: ロボ超人とは似て非なる存在であり、体全体が機械で、乗物や家電類の化身超人もさす。また、ミハイルマンのように改造によって機械超人になった者もいる。
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{{Main|キン肉マンの登場人物}}
 
劇中には多くの超人、怪獣、人間が登場する。読者から送られたデザイン案を基にデザインが行われることも多く、連載時は読者参加型の様相があった。人気超人のラーメンマン、ロビンマスク、ウォーズマンも、読者考案のキャラクターである<ref>ゆでたまご「肉談 第2回」『キン肉マンII世 3』集英社〈集英社文庫(コミック版)〉、300頁。</ref><ref name="{{R|mantan"/>}}
 
== 用語 ==
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: キン肉星人は主な種族としてキン肉族、シュラスコ族(ミート、ミンチなど)、ホルモン族(ビビンバ、ホルモンヤーキなど)、バーベキュー族(シシカバ・ブー、シャミカバ・ブーなど)が4大勢力とされており、それぞれに長老と族長がいる。また、ハラボテ族もキン肉星人の部族のひとつとされる<ref>{{Cite book|和書|year=2019-06-04|title=キン肉マン「超人」|page96|publisher=学研|isbn=978-4054066069}}</ref>。
:; {{Anchors|キン肉族}}キン肉族
:: 正義超人に属する超人の一族。開祖はシルバーマン。主人公であるキン肉マン(キン肉スグル)やキン肉万太郎はこの一族の出身である。キン肉星に住むキン肉星人の一派であり、王家はマッスルガム宮殿{{refnest|group="注釈"Efn|モデルは[[バッキンガム宮殿]]<ref>{{Cite book|和書|date=2021-11-29|title=るるぶ キン肉マン|publisher=JTBパブリッシング|page=97|isbn=978-4-533-14720-3}}</ref>。}}にてキン肉星を統治している。その格式は高く、正義超人の中でもトップクラスで、キン肉族は正義超人のリーダー格とされる。名前の通り、発達した筋肉を持ち、力技に長ける。生まれた時からマスクを着ける習慣があり、素顔を他人だけでなく一族に晒すことは厳しく禁じられ、万が一晒した者は王族と言えども自害しなければならない厳しい掟があり、マスクを無くして24時間以内にマスクを見つけられなかった場合も自害しなければならない。かつてはマスクを自由に取り替えられたが、キン肉マンが生まれた時には法律が変わって生まれた時に着けたマスクから変えることはできなくなり、生まれてきた赤ん坊は自身のデータが書かれた紙を基にコンピューターが最も適したと判断して選んだマスクを着けることになった。マスクには「キン肉カッター」と呼ばれるトサカ状の飾りをつけている。王位を継ぐためには超人協会と105人の超人の神の承諾を得なければならず、なおかつ超人族最強の男でないとその資格がないとされる。国歌は[[吉野家|吉野屋]]のテーマ<ref>ゆでたまご「キン肉星を救え!の巻」『キン肉マン 第1巻』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、1980年2月15日、{{ISBN2|978-4-08-851131-3}}、58頁。</ref>。
:; {{Anchors|キン肉大神殿}}キン肉大神殿
:: 黄金のマスクと銀のマスクが置かれている場所で、シルバーマンが遺したフィニッシュホールドの壁画にはキン肉族三大奥義の「マッスル・インフェルノ」「マッスル・スパーク」「マッスル・リベンジャー」が描かれている。正義超人の聖地であり本拠地でもある<ref name="{{R|seigi"/>}}。大神殿のさらに奥、秘密の地下道を越えた先にある深い森はキン肉星禁制地域になっており、その真下にある地下水脈の最深部にキン肉マンの大叔父・キン肉サダハルが幽閉されていた地下牢がある。
:; {{Anchors|キン肉族超人予言書}}キン肉族超人予言書
:: キン肉星王位争奪編で登場。キン肉マンの先祖にあたる予言者が未来の運命を予言し、書き記した予言書。キン肉族やそれにかかわる超人たちについても書かれており、その運命には誰も逆らえない。しかも予言書のページを燃やすことは歴史の一部を消すことを意味し、特定の超人のページ(作中では「運命のページ」と呼ばれる)に細工を施せば、その超人の肉体にも影響を与える。燃やせば、その超人はいなかったことにされて、記録も全て消える(人々の記憶には残ったままである)。最初の犠牲者はキン肉アタルで、決勝戦ではフェニックスが運命のページを使った試合を思いついたため、両チームから5人の犠牲者を出す大惨事となった。ただ唯一、王の称号を得たキン肉マンがシリーズ最終話で予言書を燃やされ犠牲となったチームメイトたちを蘇らせた。
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: [[イラク]]南部某所にある、地上と天上界を繋ぐと言われる塔。建物としては7階までしかないが、各階にある聖なる光の壁に囲まれたリングで超神と対戦し、勝つことにより自動的に遥か彼方真上の最上階に転送される仕組みになっている。神でない者が進入することは本来不可能だが、地上の超人でも天界由来の物質であるカピラリアの欠片を持つ者に限り進入路が開かれる。天に昇る資格を与える権限を持つ者は神の中で厳格に選ばれた数名のみで、調和の神はその内の最有力の1人。
; {{Anchors|魔界}}魔界
: 悪魔超人の本拠地であり修業場。かつて悪魔将軍が建設した、地上とは別次元の異世界。超人墓場に似せて作られている。統治は悪魔将軍が認めた魔界の王族(皇太子はアシュラマン)に委任されている<ref>ゆでたまご「属性別超人名鑑 壱 悪魔超人篇」『キン肉マン 公式ファンブック 超人閻魔帳』66-67頁。</ref>。アシュラマンが育った魔界城もこの地に存在する<ref name="makai">{{Cite book|和書|year=2019-06-04|title=キン肉マン「超人」|page=249|publisher=学研|isbn=978-4054066069}}</ref>。超人墓場と現世の間にあるという説、地球の地底にあるという説があるが、正確な場所は特定されていない<ref name="{{R|makai"/>}}
; {{Anchors|マグネット・パワー}}マグネット・パワー
: 肉体から「[[磁性|磁気]]」を発生させる能力で、周囲の金属類を磁気で引き寄せたり、逆に突き放したりすることができる。パートナー同士でそれぞれ「+」と「-」を発動することでより強力な磁気を発生させることができ、落雷や時間すらも操る。金や銀のような磁力を帯びない金属でも、時間に差はあるものの長時間浴びせ続けることによって帯磁させることができる。地球のエネルギーを利用しており、弱点としてはアポロン・ウィンドウに鍵をかけることによって封印される。こちらは主にネプチューンマンとネプチューン・キングが使用する。
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; ソード・デスマッチ
: リング外に剣板を敷き詰めた状態で闘う試合形式。脱出不可能という点ではランバージャック・デスマッチと同じだが、場外へ落ちるとこちらは大ケガをする。宇宙超人タッグ・トーナメント決勝のマッスル・ブラザーズ対ヘル・ミッショネルズの試合で行われた。考案者はネプチューン・キングで、完全決着の方法として古代超人時代には頻繁に行われてきたが、近代になってあまりに残虐な試合方法のため一切行われなくなっていた。
: モチーフはアントニオ猪木と[[上田馬之助 (プロレスラー)|上田馬之助]]が行った[[デスマッチ#五寸釘デスマッチ (釘板デスマッチ)|ネイルデスマッチ]]<ref name="{{R|inoki"/>}}
; サンダードーム・デスマッチ
: 通常の四角ではなく、天井から鎖で吊るされた球形の金網の中で闘う金網デスマッチ。モーターバイクの体を持つバイクマンにとって、エンジンパワーの瞬発力によって360度の空間全てを戦いの場として利用できるバイクマンの専用ロードとも言える試合形式。キン肉星王位争奪サバイバル・マッチ準決勝のラーメンマン対バイクマンの試合で行われた。アニメでは「キリングドームデスマッチ」に名称が変更されている。
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=== 吉野家 ===
<!--CMソングや劇中歌など歌詞に該当すると思われる部分は問題となる可能性がある為記載しないで下さい-->
キン肉マンの大好物として[[牛丼]]が描かれ、作中で主に「吉野'''屋'''」の名で頻繁に登場<ref group="注釈">{{Efn|アニメ版においては第1話より「[[吉野家]]」の表記が用いられていた。</ref>}}。ゆでたまごの嶋田隆司によるとキン肉星の国歌も吉野家のCMの歌を意識したものであり(実際には当時のCMソングの歌詞がほぼそのまま使われている<ref>{{Cite book|和書|date=1980-02-15|title=キン肉マン|volume=1巻|chapter=キン肉星を救え!の巻|page=58|author=ゆでたまご|publisher=集英社|series=ジャンプ・コミックス|isbn=978-4-08-870725-9}}</ref>)、それが変化してアニメ版では「牛丼音頭」になったという<ref>DVD『キン肉マン』Vol.11収録「『キン肉マン』DVDスペシャルインタビュー」より。</ref>。しかし作者によれば、作中の牛丼は[[なか卯]]がモデルであり<ref name="taidan">[http://www.zensho.co.jp/29/interview/index.html キン肉マン祭り 特別対談(ゼンショー)]{{リンク切れ|date=2016年2月}}</ref><ref>[https://www.narinari.com/Nd/20080810102.html キン肉マンが吉野家を裏切った? すき家&なか卯コラボの真相は。] [[narinari.com]] 2008年8月28日</ref>、コミック第1巻に登場する看板やメニューの場面にて[[うどん]]があることをその根拠と説明している<ref name="{{R|taidan"/>}}<ref>[[日刊スポーツ]] 2008年8月24日紙面「日曜日のヒーロー/第633回 ゆでたまご・嶋田隆司/キン肉マン 29周年」より</ref><ref name="biz080901">https://www.itmedia.co.jp/makoto/articles/0809/01/news075.html キン肉マンに登場した牛丼屋を探してみた (1)] [https://www.itmedia.co.jp/makoto/articles/0809/01/news075_2.html (2)] [[ITmedia|Business Media 誠]] 2008年9月1日</ref><!-- 参考資料 https://nikupedia.hatenadiary.org/entry/20080828/1219934949 --><ref>{{Cite book|和書|date=1980-02-15|title=キン肉マン|volume=1巻|chapter=キン肉星からの使者の巻|page=35|author=ゆでたまご|publisher=集英社|series=ジャンプ・コミックス|isbn=978-4-08-870725-9}}</ref>。また、作中には[[養老乃瀧]]の牛丼も出ており<ref>{{Cite book|和書|date=1980-12-15|title=キン肉マン|volume=5巻|chapter=グランド・キャニオンの空中決戦の巻|page=154|author=ゆでたまご|publisher=集英社|series=ジャンプ・コミックス|isbn=978-4-08-870729-7}}</ref>、2017年10月現在、復刻され販売されている。
 
ゆでたまご・嶋田隆司が2010年4月に[[Twitter]]で明かしたところでは<ref name="livedoornews20100413">{{Cite web
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|title=牛丼戦争に予期せぬ風が――、キン肉マン著者が牛丼事情明かす(Entame Watch) - livedoor ニュース
|accessdate=2010-12-15
}}</ref>、[[セゾングループ]]で会社更生を開始した吉野家側から東映の担当プロデューサーに連絡があり、アニメ化にあたって牛丼が吉野家のものになったという。その影響により、吉野家にファンの子供を含め客がやってくるようになり、当時[[会社更生法]]を受け<ref group="注釈">{{Efn|吉野家は、『週刊少年ジャンプ』における連載開始後の1980年7月に会社更生法適用を申請し、アニメ第1期が開始した1983年にセゾングループによる再建計画が認可された。その後吉野家は、『週刊少年ジャンプ』における連載終了後の1987年に会社更生終結決定を受け、再建を果たしている。</ref>}}、苦しい経営状態だった吉野家の復活に貢献したと述べている。嶋田によれば吉野家は同アニメのスポンサーにはなっておらず、「タダで宣伝再建したようなもの」と評した。
 
『キン肉マンII世』連載中に吉野家は、感謝の意として作者に「名前入り特製どんぶり」および「名前入り特製湯のみ」を贈った<ref name="spbc07">ゆでたまご『キン肉マンII世 7』集英社〈スーパー・プレイボーイ・コミックス〉、1999年12月18日、{{ISBN2|978-4-08-857372-4}}、カバー折り返し作者コメントより</ref>。ゆでたまごは「このmyどんぶりを持って行ったら、全国どこの吉野家さんでも牛丼をタダにしてもらえませんかね?」と語っていた<ref name="{{R|spbc07"/>}}が、後にこの発言からの派生かどうかは不明だが、このどんぶりには持参すると牛丼が無料で食べられるという[[都市伝説一覧#企業・商品・サービス|都市伝説]]ができてしまう。それにあわせ、バラエティ番組『[[トリビアの泉 〜素晴らしきムダ知識〜]]』([[フジテレビジョン|フジテレビ]])2003年10月15日放送分において実際にゆでたまご嶋田に実行させるという企画が持たれた。結果は料金を取られている<ref name="{{R|livedoornews20100413"/>}}。さらに、嶋田が2010年にブログで語ったところによれば、この企画の後、吉野家社員が菓子折りと牛丼の無料券を持ってお詫びに来たものの、「キン肉マンは牛丼にすごい影響を与えてるんですね?」「(放映当時)キン肉マンを覚えている社員がほとんど残っておらず解からなかった」と発言したことに激怒、菓子折りおよび無料券を叩き返したことを告白している<ref>{{Cite news
|url= http://rocketnews24.com/2010/04/18/%E3%80%8E%E3%82%AD%E3%83%B3%E8%82%89%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%80%8F%E4%BD%9C%E8%80%85%E3%81%8C%E6%BF%80%E6%80%92%EF%BC%81-%E8%AC%9D%E7%BD%AA%E3%81%99%E3%82%8B%E5%90%89%E9%87%8E%E5%AE%B6%E7%A4%BE%E5%93%A1/
|title=『キン肉マン』作者が激怒! 謝罪する吉野家社員にタダ券を叩き返す
796行目:
}}</ref>。
 
2008年晩夏には、モデルとなった[[なか卯]]とグループ内の[[すき家]]にて「キン肉マン祭り」と称した[[コラボレーション]][[キャンペーン]]が行われた<ref name="maturi">[https://web.archive.org/web/20080905143029/http://www.zensho.co.jp/29/ すき家×なか卯 キン肉マン祭り(ゼンショー)]</ref>(詳細は後述の「[[#生誕29周年|キン肉マンの日]]」参照)。連載開始29周年にあたって、事前に集英社から吉野家に「今こそ恩返しするチャンスです」と連絡がなされたが、「私どもはやる気はありません」と拒否され、なか卯をかかえるゼンショーグループが名乗りを上げたという<ref name="{{R|livedoornews20100413"/>}}
 
吉野家のライバルであるすき家とのコラボレーションについて、「ゆでたまごが吉野家を裏切った」と批判的に受け取ったファンも少なからずいたといい、ゆでたまごが吉野家との確執をTwitterで明かしたのはそのような経緯もあったという<ref name="{{R|livedoornews20100413"/>}}。一方で吉野家は、ゆでたまごが語ったこれらの経緯について「事実と違うと考えています」というコメントを発表している<ref>{{Cite news
|url=http://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-news/news/20100414/enn1004141614012-n2.htm
|title=絶縁状つきつけたキン肉マン作者が吉野家と「確執」激白
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=== プロレスブーム ===
連載当時は[[ゴールデンタイム]]で[[プロレス]]の生放送が行われており<ref group="注釈">{{Efn|連載開始時点で、ゴールデンタイムで放送されていたプロレス中継は、『[[ワールドプロレスリング]]』([[テレビ朝日]])と『[[プロレスアワー|国際プロレスアワー]]』([[テレビ東京|東京12チャンネル]]、1981年3月終了)の2番組だった。アニメ第1期と『キン肉星王位争奪編』の放送局であった[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]の『[[全日本プロレス中継]]』は、連載開始当初は土曜夕方枠で放送されていたが(『[[土曜トップスペシャル]]』における特番は生中継で放送)、1985年10月にゴールデンタイムへ復帰した。『全日本プロレス中継』と『ワールドプロレスリング』は『週刊少年ジャンプ』における連載終了後の1988年4月にゴールデンタイムを外れ、アニメ『キン肉星王位争奪編』の放送時点では両番組とも深夜帯での放送となっていた。なお、『全日本プロレス中継』は2000年6月に放送が終了した。</ref>}}、人気を博していた。そのためプロレスを題材としたこの作品も世間に受け入れられやすかった。当時の『キン肉マン』人気を受け[[新日本プロレス]]が、同じく漫画作品であった『[[タイガーマスク]]』から誕生し、大ブームとなった同名のプロレスラー・[[タイガーマスク (プロレスラー)#初代|タイガーマスク]]に倣って、キン肉マンも実際のプロレスラーとして登場させる予定があった。候補として[[平田淳嗣]]と[[高杉正彦]]の名が挙がったが、諸事情により中止となり、代わりに[[平田淳嗣|スーパー・ストロング・マシーン]]が誕生した。その他にも、[[プロレスラー]]の[[大仁田厚]]が[[フロンティア・マーシャルアーツ・レスリング|FMW]]在籍時に、キン肉マンのマスクを被って漫画の世界観を再現したプロレスを行う予定であったが、これも都合により中止になった。
 
==== プロレス技 ====
836行目:
** [[マリリンジョイ]] - 2016年10月27日放送分。バッファローマンのコスプレで出演。
* [[バカリズム]](升野英知) - 2016年8月24日放送の『[[そんなバカなマン]]』において、オリジナル超人を描く企画で考案した「ザ・ペンシルマシーン」が優秀賞に選ばれ、2016年9月12日配信の『キン肉マン』第183話で採用された。この超人は元々は升野が小学生時代に『キン肉マン』の超人募集に投稿したものの、採用されなかったアイデア<ref>{{Cite web|date=2016-09-12|url=https://wpb.shueisha.co.jp/news/entertainment/2016/09/12/71671/|title=『そんなバカなマン』コラボが実現、バカリズム考案オリジナル超人が『キン肉マン』183話に登場!|work=週プレNEWS|publisher=集英社|accessdate=2017-05-14}}</ref>。
* [[オードリー (お笑いコンビ)|オードリー]] - MCを務める番組『[[ひらがな推し]]』で、キン肉マンを用いた例えツッコミを披露し、共演する[[日向坂46|けやき坂46(現・日向坂46)]]をポカンとさせている<ref>{{Cite web|date=2018-11-12|url=https://news.mynavi.jp/article/20181112-722640/|title=オードリー若林、けやき坂46からクレームも「俺はやめないぞ!」|work=マイナビニュース|publisher=マイナビ|accessdate=2019-02-12}}</ref><ref name=gana>{{Cite web|date=2019-02-11|url=https://thetv.jp/news/detail/178851/|title=<ひらがな推し>キン肉マン企画に大反響「まじ最高」「激アツ」|work=ザ・テレビジョン|publisher=KADOKAWA|accessdate=2019-02-12}}</ref>。2019年2月10日の放送分では、けやき坂46メンバーがキン肉マンツッコミを習得する企画が行われた<ref name={{R|gana/>}}
 
==== 格闘家 ====
868行目:
2008年に連載開始から29(ニク)周年を迎えたため、キン肉マンの日(29日の[[金曜日]])制定やDVD-BOX発売など、様々な企画が行われた。
 
『キン肉マン』生誕29周年に因み、「29日が金曜日となる日(金29→キン肉)」を「キン肉マンの日」と集英社が制定し、[[日本記念日協会]]に認定された<ref>[http://dengekionline.com/data/news/2008/3/1/b00e2893d3521dccb4bbfa1612dfc6be.html 新宿バルド9に稲妻走る! キン肉マン生誕29周年記念イベントにファンが大集結]</ref><ref name="{{R|kinen"/>}}。「キン肉マンの日」は年に1回または2回あるが、[[金曜日から始まる閏年|月曜日の2月29日が入る年]](例:2016年)のみは年に3回ある。
 
* 初回の「キン肉マンの日」のイベントとして、2008年2月29日に[[新宿三丁目イーストビル|新宿バルト9]]で「キン肉マン映画祭」を開催<ref>[http://www.bandai.co.jp/releases/J2008011801.html バンダイ プレスリリース 2008年1月18日 「キン消し復刻版」列びに第1回「キン肉マンの日」について」]</ref>。その後も様々なイベントで連載開始29周年を盛り上げた。
876行目:
* 初のイラスト&原画集『「キン肉マン」生誕29周年ビジュアルブック MUSCLE GALLERY〜筋肉画廊〜』が2008年6月16日に発売。
* 記念本『肉萬 キン肉マン萬之書(よろずのしょ)』が2008年8月29日の「キン肉マンの日」に発売。業界の著名人たちが描き下ろしたキン肉マンのイラストも含まれる内容<ref>[http://mainichi.jp/enta/mantan/news/20080820mog00m200020000c.html キン肉マン:生誕29年記念本出版へ 藤子A、荒木飛呂彦らのオリジナル超人も]{{リンク切れ|date=2016年2月}} 毎日新聞 2008年8月20日</ref>。
* 2008年夏には、[[集英社]]と[[ゼンショー]]がタッグを組み、[[すき家]]と[[なか卯]]にて2008年8月28日から9月28日の間にキン肉マン祭りが開催され、スクラッチカードによるフィギュアやTシャツプレゼント、肉 (29) 券による牛丼の割引が行われた<ref name="{{R|maturi"/>}}
* 完全予約限定生産『キン肉マン コンプリートDVD-BOX』が2008年12月20日に発売。
* 『[[キン肉マンII世]]』の主人公・[[キン肉万太郎]]が正体不明のレスラーとして、2008年12月31日に行われた『[[Dynamite!! 〜勇気のチカラ2008〜]]』に参戦し、[[DJ OZMA]]プロデュースのもと、[[ボブ・サップ]]と対戦した<ref>[http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/headlines/etc/20081222-00000012-spnavi-fight.html キン肉万太郎がDynamite!!参戦 DJ OZMAプロデュースでサップと激突]{{リンク切れ|date=2016年2月}}、[http://www.dreamofficial.com/free/fighters/detail.php?id=1230093624 DREAM 選手データ キン肉万太郎]参照。</ref>。
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2009年5月29日、[[JCB HALL]]で各団体所属レスラーと超人たちがタッグを組む「キン肉マニア2009」が開催された。動員観客数2900人。
*超人タッグトーナメント準決勝 第1試合
**超人師弟コンビ(ロビンマスク、ウォーズマン、[[中西学]]{{refnest|group="注釈"Efn|後に中西がバラエティ番組『[[人類プロレスラー計画『中西ランド』]]』で考案した超人「鯖KAIDOU」が、2017年7月10日配信の『キン肉マン』第211話で採用されている<ref>{{Twitter status|nobitokun|884184688180383744}}</ref>。}})
**2000万パワーズ(バッファローマン、モンゴルマン、[[大森隆男]])
:リバースタワーブリッジでロビンマスクの勝利
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* キン肉マンCARNIVAL 2019
* キン肉マン超人総選挙2019
* [[南海電気鉄道|南海電鉄]][[ラピート]] キン肉マンラッピング号 - [[泉佐野市]]<ref group="注釈">{{Efn|公式キャラクター「[[イヌナキン]]」のデザインをゆでたまごが担当。</ref>}}とのコラボレーションラッピング電車「友情タッグラピート」([[南海50000系電車|50000系]])を運行<ref>{{PDFlink|[https://www.nankai.co.jp/library/company/news/pdf/190315_1.pdf 泉佐野市70周年×キン肉マン40周年 友情タッグラピート 3/23(土)運行開始]}} - 泉佐野市・南海電気鉄道 2019年3月15日</ref>。
* 『週刊プレイボーイ』キン肉マン号
* 学研の図鑑 キン肉マン「超人」
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== エピソード ==
* 元々『キン肉マン』は、原作担当の嶋田隆司が小学5年生の時に描いた同名作品がルーツで、各クラスに回覧されるほどの人気だったという。『キン肉マン』の「キン」の字がカタカナなのも当時「筋」の字が書けなかったから<ref>『フィギュア王No.119』 嶋田隆司インタビューより。</ref>。当時の設定は『[[スペクトルマン]]』をモチーフにしており、ホームレスの青年が、空の円盤に許可を取ってからキン肉マンに変身するといった内容だった。またキン肉マンのデザインも現在のものとは違っており、そのデザインはシシカバ・ブーに流用されている<ref>[[双葉社]]『帰ってきた怪獣魂』 嶋田隆司インタビューより。</ref>。この顔を週刊ペースでも描けるように単純化して現在のキン肉マンの顔になったが、この時点では額にシンボルマークとして[[ニンニク]]が描かれており、「[[ラッキョウ]]に見える」という理由で最終的に「肉」の文字になった<ref>DVD『キン肉マン』Vol.12収録「『キン肉マン』DVDスペシャルインタビュー」より。</ref>。
* 連載開始となる『週刊少年ジャンプ』1979年22号で表紙を飾るが、当初は表紙専門のイラストレーターによって描かれており、キン肉マンの顔は緑色に塗られていた<ref name="{{R|yorozu"/>}}
* キン肉星王位争奪編の最中に、原作担当の嶋田が腰痛(椎間板ヘルニア)が悪化し入院したため、3か月ほど連載が中断していた時期があった。休載期間の『週刊少年ジャンプ』1985年40号 - 49号には「熱湯メモリアル・スペシャル」が掲載され、過去の原稿の再掲載や作画担当の中井義則による4コマ漫画や描き下ろしイラストの掲載、人気投票の実施などが行なわれた。休載が明けて復帰した時には、作中でも長期の休載をネタにしていた<ref>『肉萬』26p、休載事件を取り上げたページ</ref>。また、連載再開した『週刊少年ジャンプ』1985年50号では「王位争奪編PART2」と題されていた。2019年のインタビューで嶋田は、この3か月の休載が響いて休載前のようなアンケートの順位が戻らなかったと振り返っている一方で、ヘルニアがきっかけでようやく休みが取れたとも話している<ref>東邦出版『KAMINOGE』vol.85 p.36-51</ref>。
* 原作担当の嶋田隆司はキン肉星王位争奪編以降も連載が続いていたら、次シリーズとして「未来超人編」の構想があったことを明かしている。未来の超人界が壊滅状態に陥ったため、キン肉マンたちが未来へと向かい戦いを演じるといった内容だった<ref>ゆでたまご「これがゆで流創作術!キン肉マン―運命の選択肢― キン肉星王位争奪編10」『キン肉マン キン肉星王位争奪戦10 大団円!キン肉大王即位編』集英社〈ジャンプリミックス ワイド版〉308頁。</ref>。