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例えば、[[甲府市]]の[[裏春日]]や、会津地方では、飲食店に「無尽(会)承ります」などの看板が掲げられ、無尽向けのサービスを行っているところもある。具体的には、宴席の準備だけではなく、参加者の出欠の取りまとめなども行なう代わりに、固定の開催場所として利用してもらうというものである。また、[[石川県]][[加賀市]]、特に[[山中温泉|山中温泉地区]]、[[山代温泉|山代温泉地区]]では預金講(「よきんこ」と呼ばれる)という無尽が盛んである。これは[[蓮如]]が信者に講を勧めたことの名残りとされるが、現在では[[浄土真宗]]の信仰とは無関係である。特にこの地域で無尽が発達した理由には零細な旅館業者や[[山中塗]]の問屋や個人事業主である職人が多かったことから、金融機関に頼らずに相互に金を融通しあう組織が必要とされたことが大きいとされる。1990年代までは平時には宴会や旅行目的の会であるが、メンバー本人あるいはその身内に不幸があった場合は葬儀を業者に頼らず、預金講仲間が取り仕切るのが地域の常識であった。しかし2000年代に入ってからは地区の高齢化率の高さと地区住民の多くが従事する[[地場産業]]の疲弊ゆえにこの葬儀の際の互助組織という役割は廃れている。
 
無尽に対する評価は割れており、相互扶助を具現化したものとして無尽を積極的に評価する立場もあれば、金融制度の整備に伴い、無尽は高利貸資本的な機能を発揮する存在であり規制すべきとする立場もある<ref name=":0" />。無尽の存在が金融リテラシーの低下につながっているという指摘もあり、2016年6月に日本銀行が発表した金融リテラシーのランキングにおいて無尽が活発な山梨県が最下位であり、その原因として「金融知識がなくても仲間との互助でやっていけている」とする一方で「無尽頼みで金融知識が低いだけに、たまに金融機関などと接点を持つとトラブルになりやすい」と分析されている<ref>{{Cite news|url=https://dot.asahi.com/waarticles/2016090900054.html-/110378 |title=「金融リテラシー」最下位の山梨 理由は「無尽」の影響?【東日本編】|page=1|publisher=AERA dot.|date=2016-09-12}}</ref>。
 
== 日本以外の無尽 ==