「かぐや姫の物語」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集 |
m Bot作業依頼#Cite webの和書引数追加 |
||
24行目:
| 製作国 = {{JPN}}
| 言語 = [[日本語]]
| 製作費 = 51.5億円<ref>{{Cite web
| 興行収入 = 24.7億円<ref>{{Cite web
| 前作 =
| 次作 =
34行目:
== 概要 ==
日本のアニメ映画としては破格ともいえる、企画開始から8年の歳月と50億円を超える製作費が投じられた<ref>{{Cite web
== あらすじ ==
145行目:
2010年4月に坂口による修正が入った準備稿が作られ、関係者の間で高い評価を得る{{R|monogatari}}。6月に[[東小金井駅]]南側に専用スタジオが開設され、同月には美術監督として[[男鹿和雄]]の参加が決まる{{R|michi|monogatari}}。だがその後も、田辺と高畑による絵コンテの進行は依然として遅かった。停滞打破に向けて[[パイロット版|パイロットフィルム]]制作が鈴木敏夫から社命として下り、2011年に完成したが、長編映画になりうるかという点での社内の評価は厳しかった{{R|cro}}。次の手段として、キャラクターのイメージを得ることも目的に、台詞の[[プレスコ]]を実施することとなる。最初のプレスコは2011年8 - 9月に実施された{{R|cro}}{{Efn|プレスコは2012年にも実施されている<ref>[http://www.fukuoka-navi.jp/cinema/%E6%98%A0%E7%94%BB%E3%80%8C%E3%81%8B%E3%81%90%E3%82%84%E5%A7%AB%E3%81%AE%E7%89%A9%E8%AA%9E%E3%80%8D%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%BC/ 映画『かぐや姫の物語』トークショー] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20160926220241/http://www.fukuoka-navi.jp/cinema/%e6%98%a0%e7%94%bb%e3%80%8c%e3%81%8b%e3%81%90%e3%82%84%e5%a7%ab%e3%81%ae%e7%89%a9%e8%aa%9e%e3%80%8d%e3%83%88%e3%83%bc%e3%82%af%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%bc/ |date=2016年9月26日 }} - Fukuokaナビ</ref><ref>[http://eiga.com/news/20131123/5/ 「かぐや姫の物語」に抜てきの朝倉あき、起用理由は「ワガママな声」] - 映画.comニュース(2013年11月23日)</ref>。}}。また、絵コンテ作業の進捗改善のため、田辺以外の人物によってベースとなるラフコンテの作成がおこなわれた{{Efn|クレジットにおいて「絵コンテ補佐」とされたスタッフがこれに該当する。最終的には田辺によってリライトされている{{R|web3}}。}}。2011年秋、スタジオジブリ社内で、本作と[[宮崎駿]]監督作品『[[風立ちぬ (2013年の映画)|風立ちぬ]]』の同時公開が決定される{{R|cro}}。西村義明は、この決定は高畑を奮起させてスケジュールの回復を促すために鈴木敏夫と仕組んだ「大博打」だったと記している<ref>西村義明「映画監督・高畑勲との8年」(映画パンフレット)</ref>。
[[2012年]]2月にはさらに広い「第7スタジオ」に制作拠点を移動{{R|michi|monogatari|cro}}。2012年12月13日に『風立ちぬ』と同日に劇場公開<ref>{{Cite web
鈴木敏夫は本作について、作品自体だけでなく、外注のみというスタッフ編成や資金集めまで含めて「実験をやりたかった」という意図があったと公開後に述べている<ref name="suzukip230">『仕事道楽 新版』p.230</ref>。このため、西村義明からジブリスタッフによる支援要請が来ても鈴木は断り続けたという{{R|suzukip230}}。また、製作遅延が深刻化した折には西村に「大事なのはどっちだ?作品か、高畑さんか」と問いかけ、西村が作品の公開だと返答すると、それなら高畑解任(も選択肢)だと話したことを明かしている<ref>『仕事道楽 新版』p.231</ref>。
152行目:
=== 音楽 ===
音楽は2012年の発表では[[池辺晋一郎]]の担当とされたが、2013年に入ってから[[久石譲]]に変更された<ref name="tower20131113">{{cite news|title = タワーレコード - ニュースリリース - 高畑勲監督作、久石譲音楽の美しいサントラ『かぐや姫の物語』 |url = https://tower.jp/article/feature_item/2013/11/13/0110|publisher = [[タワーレコード]]|date = 2013年11月13日| accessdate = 2013年11月23日}}</ref>。『[[風の谷のナウシカ (映画)|風の谷のナウシカ]]』で久石を起用したのは高畑であり、その後も長年にわたり[[宮崎駿]]作品に参加している久石だったが、高畑監督作品に参加するのは初めてだった<ref>{{Cite web|和書|url=https://realsound.jp/2018/04/post-182838.html|title=高畑勲は“音楽の演出”も抜きん出ていた 監督作品などから功績を辿る RealSound|accessdate=2018年4月21日|publisher=}}</ref>。久石の参加は、制作遅延に伴う公開予定日の変更により、『風立ちぬ』とバッティングしなくなったことで可能になったものである<ref>パンフレット「プロダクションノート」</ref>。起用の理由については、久石が2010年に手がけた映画『[[悪人 (小説)|悪人]]』の音楽を、高畑が気に入っていたことが大きいという。久石は音楽の制作に際し、「登場人物の気持ちを表現しない」「状況に付けない」「観客の気持ちを煽らない」という3点を高畑に求められたという<ref>賀来タクト「久石譲[音楽] これこそ映画音楽でしか味わえない醍醐味」『キネマ旬報』2013年12月上旬号、キネマ旬報社、38p</ref>。久石はかねてから高畑作品への参加を望んでおり、映画公開後には「30年越しの夢が叶った気分」と述べている<ref>『読売新聞』2013年11月25日号</ref>。
=== キャスティング ===
本作でもジブリアニメ作品の多くにみられるように一般芸能人を多数起用しているが、その1人である[[地井武男]]にとっては本作が遺作となった<ref name="oricon20130917">{{cite news|title = 地井武男さん、高畑勲監督最新作『かぐや姫の物語』に声の出演 |url = https://www.oricon.co.jp/news/2028740/full/|publisher = [[オリコン]]|date = 2013年9月17日| accessdate = 2013年11月23日}}</ref>。地井の担当した台詞の収録は、作画完成前に声を吹き込む[[プレスコ]]形式を採用していたために2011年には終了しており、体調を崩す前の演技が確認できる{{R|oricon20130917}}。ほとんどのシーンは地井が担当したが、彼の死後の完成間近に台詞の変更や息づかいの調整が行われた計6シーンの再収録にあたり、代役を[[三宅裕司]]が務めた<ref>{{Cite web
主人公のかぐや姫役はオーディションとなり、約300人の候補者(最終的に約50人に絞り込まれた)の中から[[朝倉あき]]が選ばれた<ref name="yuri">西村義明「日本一のアニメーション監督と過ごした八年間」(インタビュー)『ユリイカ』2013年12月号、青土社、pp.106 - 117</ref>。決め手になったのは、朝倉の悲しみ方に「悔しさがこもっていたこと」であると西村義明は述べている{{R|yuri}}。このオーディションには朝倉の他に[[瀧本美織]]が参加したが、その際瀧本は『[[風立ちぬ (2013年の映画)|風立ちぬ]]』の菜穂子役に推薦され、のちに正式に起用された<ref>{{Cite web|和書|date=2013-06-06|url=https://eiga.com/news/20130606/11/|title=瀧本美織、宮崎駿監督「風立ちぬ」ヒロインに!高畑勲監督の推薦で決断|website=[[映画.com]]|publisher=株式会社エイガ・ドット・コム|accessdate=2019-04-05}}</ref>。
== スタッフ ==
198行目:
== 主題歌 ==
; いのちの記憶
: 作詞・作曲・歌 - [[二階堂和美]]<ref>{{Cite web
== 劇中歌 ==
236行目:
|2015年{{0}}3月13日(金)
|19:56 - 22:54
|18.2%<ref>{{Cite web
|-
|2
296行目:
|-
|scope="row" rowspan="2" style="text-align:center;"|[[第37回日本アカデミー賞]]<ref>{{cite web |url= http://www.animenewsnetwork.com/news/2014-01-16/wind-rises-madoka-lupin-vs-conan-harlock-kaguya-earn-japan-academy-prize-nods|title= Wind Rises, Madoka, Lupin vs. Conan, Harlock, Kaguya Earn Japan Academy Prize Nods|date=2014-01-16|accessdate= 2014-01-16|work= Anime News Network}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://www.japan-academy-prize.jp/prizes/37.html|title=第37回日本アカデミー賞優秀作品発表!|publisher=[[日本アカデミー賞]]公式サイト|accessdate=2014-01-16}}</ref>
|[[日本アカデミー賞アニメーション作品賞|アニメーション作品賞]]
|
442行目:
|{{nom}}
|-
|scope="row" rowspan=1 style="text-align:center;" |[[第87回アカデミー賞]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.cinematoday.jp/news/N0069804|title=『かぐや姫の物語』米アカデミー賞ノミネート 宮崎駿以外で初の快挙|date=2015-01-15|accessdate=2015-01-15|work=シネマトゥデイ}}</ref>
|[[アカデミー長編アニメ映画賞|長編アニメ映画賞]]
|
|