「境界知能」の版間の差分

'''境界知能'''（きょうかいちのう、{{lang-en-short|borderline intellectual functioning}}）とは、[[知能指数]]（IQ）の分布において、「'''平均知能'''とされる部分（IQ85から115）{{Efn2|IQ85以上115未満。}}」と「[[知的障害|知的障碍]]とされる部分（IQ70以下）{{Efn2|IQ70未満。}}」との境界に位置すること<ref name=":1">{{Cite web |title=なぜ何もかもうまくいかない？ わたしは「境界知能」でした {{!}} NHK {{!}} WEB特集 |url=https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210730/k10013164861000.html |website=NHKニュース |access-date=2022-10-28 |last=日本放送協会}}</ref><ref name=":2" /><ref name=":3" />。「平均知能未満でにはある満たないが一方で知的障害碍でもない」、知能指数で概ねにして'''IQ71IQ70以上85未満'''の状態を指す<ref name=":1" /><ref name=":0">{{Cite web |title=第3章　第２節　若者の抱える問題（コンプレックスニーズを持つ若者の理解のために） |url=https://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/h19-2/html/3_2_8.html |website=www8.cao.go.jp |access-date=2022-10-28 |publisher=[[内閣府]]}}</ref>。統計上、全体の14パーセントがこの「境界知能」に該当する<ref name=":2">{{Cite web |title=発達障害と知的障害 「IQ70以上」が生きづらいのはなぜか？ |url=https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00369/052700021/ |website=日経ビジネス電子版 |access-date=2022-11-03 |language=ja |last=日経ビジネス電子版}}</ref>。ここ境界知能に該当する人者は、1974年以前は[[世界保健機関]](WHO)（WHO）に「'''境界線精神遅滞'''（{{Efn2|知的障害碍の程度において、「軽度知的障害碍」の一つ前）。}}」として認定されていたが、現行の基準では障害、程度の低い順から「軽度知的障害碍」、「中等度知的障害碍」、「重度知的障害碍」、「最重度知的障害碍」のみをが知的障害碍と認定しされているため、知的障害碍とは見なされない。'''グレーゾーン'''とも呼ばれる<ref name=":2" /><ref name=":3">{{Cite web |title=｢7人に1人｣グレーゾーンの人が苦しい根本原因 |url=https://toyokeizai.net/articles/-/379145 |website=東洋経済オンライン |date=2020-10-05 |access-date=2022-11-03 |language=ja}}</ref><ref>{{Cite web |title=｢テストは平均20点｣授業についていけない"境界知能"の中1が特別支援の対象にならない単純で深刻な理由 支援者の確保や財政の面が追い付いていない |url=https://president.jp/articles/-/72944 |website=PRESIDENT Online（プレジデントオンライン） |date=2023-08-30 |access-date=2023-10-01 |language=ja}}</ref>。

境界知能児は、知的障害者碍児とは異なり、「自分が[[他者]]からどう見られているか」を認知できる程度の能力は持っを有してはいることによって、軽度知的障害碍児以上に[[非行]]や[[精神障害|精神障碍]]になる傾向が高強いとされる<ref name=":0" />。

[[File:IQ curve.svg|thumb|300px|知能指数分布図。左半分における「青く示された部分」がいわゆる境界知能。]]