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=== 役者の養成 ===
歌舞伎役者の家柄に生まれた者の場合、幼少時から芸の基礎となる習い事(日本舞踊、長唄、鳴物など)を始め、未就学のうちに役者の子や孫として舞台に上がる「初お目見え」<ref>{{Cite news|和書|title=【歌舞伎展望】20年後のスターは間違いなし! 未就学の御曹司が舞台に続々と初お目見え|url=https://www.sankei.com/article/20160508-UTSE537OOBI6VNY7U4VYESXLLQ/|newspaper=産経ニュース|date=2016-05-06|accessdate=2021-07-02|languagepublisher=ja|first=SANKEI DIGITAL|last=INC産業経済新聞社}}</ref>、そして「初舞台」を経験し、子役として舞台経験を積む<ref>{{Cite news|和書|title=【歌舞伎】もうすぐ「初舞台」 伝統継ぐ、ちびっ子歌舞伎俳優たち|url=https://www.sankei.com/article/20170101-UK2GBF5O3JNUHGPV3MVBVF4IGY/|newspaper=産経ニュース|date=2016-12-29|accessdate=2021-07-02|languagepublisher=ja|first=SANKEI DIGITAL|last=INC産業経済新聞社}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://www.eigeki.com/special/column/kabukisaika_n60|title=第60回 歌舞伎彩歌 ちょっと幕間 初舞台と初お目見え|accessdate=2021-07-02|publisher=衛星劇場}}</ref>。思春期になり変声をすると役がつかなくなり、20歳ごろまでは稽古をしながら学業に励む時期となるため、ここで自らの進路について考えることとなる<ref>{{Cite web|和書|title=幼児なのになぜ!? 歌舞伎俳優の子どもたちが舞台を立派に全うできるワケ {{!}} citrus(シトラス)|url=https://citrus-net.jp/article/25182|website=citrus|date=2017年5月29日|accessdate=2021-07-02|language=ja}}</ref>。歌舞伎役者になることを選ばない者もいる。
 
歌舞伎とは関係のない家に生まれた世襲以外の志望者については、国立劇場の新人育成研修([[歌舞伎#伝統歌舞伎保存会|後述]])、1997年に開塾した松竹上方歌舞伎塾<ref>{{Cite news|和書|title=【亀岡典子の恋する伝芸】どこを切っても上方色満載「晴の会」の挑戦-一般家庭出身、ゆかたは着崩れ、正座もできなかった塾生が…|url=https://www.sankei.com/article/20160727-LYG6IKK3NJPNLGDYI7WNIGOZ6E/|newspaper=産経ニュース|date=2016-09-04|accessdate=2021-06-26|languagepublisher=ja|first=SANKEI DIGITAL|last=INC産業経済新聞社}}</ref><ref>{{Cite news|和書|title=はんなりした味わい 人間国宝の女形片岡秀太郎さん死去:朝日新聞デジタル|url=https://www.asahi.com/articles/ASP5W41M9P5WPTFC007.html|website=朝日新聞デジタル|date=2021年5月27日|accessdate=2021-06-26|language=ja}}</ref>で研修生を募集しており、選考試験に合格した者が研修を受けることができる。研修終了後は国立劇場養成課などを通じ、歌舞伎俳優に弟子入りをして、師匠から芸名をもらう<ref>{{Cite web|和書|title=【素顔】歌舞伎役者ってどうやったらなれるの!?■ゲスト:成駒屋 中村橋吾《前編》【中村橋吾の新企画絶賛配信中!】|url=https://www.youtube.com/watch?v=0n8wCgg1nyg|accessdate=2021-07-02|language=ja-JP}}</ref>。また入門後に歌舞伎の世界の礼儀作法やしきたりなどを覚え、セリフの無い役や立ち廻り、後見や付き人などとして役者修行をはじめる<ref>{{Cite web|和書|title=《歌舞伎》女形のキャリアパスを聞いたら、神様の話になった。(前編)【中村芝のぶ新企画!絶賛配信中!】|url=https://www.youtube.com/watch?v=rR7ktdR_wHk|accessdate=2021-07-02|language=ja-JP}}</ref>。このような経緯を辿って役者となり、抜擢も受けるようになった例としては、[[市川笑也 (2代目)|二代目市川笑也]]や[[中村芝のぶ]]<ref group="注釈">2代目市川笑也と中村芝のぶは、2012年に伝統歌舞伎保存会に入会しており、重要無形文化財(総合認定)である。</ref>、[[喜多村緑郎 (2代目)|二代目市川月乃助]]や[[河合雪之丞|二代目市川春猿]]<ref group="注釈">市川月之助は2016年に、市川春猿は2017年に[[新派]]に移籍した。月乃助は[[喜多村緑郎 (2代目)|二代目喜多村緑郎]]を襲名、春猿は芸名を[[河合雪之丞]]と改名している。</ref>らが知られる。
 
ほか、子役で歌舞伎の舞台に出演したときに素質を見込まれて部屋子・芸養子となると、役者と同じ楽屋で鏡台を並べ、有力な役者の子弟(御曹司)と同様に教育を受けることとなる。このように育成された例としては、[[坂東玉三郎 (5代目)|五代目坂東玉三郎]]や[[片岡愛之助 (6代目)|六代目片岡愛之助]]などが知られている{{Refnest|group="注釈"|子役は歌舞伎役者の子ども以外では、[[児童劇団]]に所属する子役俳優や日本舞踊を習っている児童などから選考され、集中稽古で行儀作法や発声・所作の指導を受けた後に出演となっている。そのため、一般家庭の子弟が歌舞伎役者の目に止まることがある。2014年4月に、松竹により「[https://web.archive.org/web/20140214001245/https://www.shochiku.co.jp/terakoya/index.html 歌舞伎アカデミーこども 歌舞伎スクール『寺子屋』]」が開校し、小学校卒業までの年齢の児童に稽古を行っている<ref>({{Cite news|和書|url=https://www.jiji.com/jc/v4?id=kabukikids201911050005|title=歌舞伎俳優になる!道を開く若者たち|date=2019年11月5日|work=時事通信}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title=部屋子、芸養子、御曹司 {{!}} 歌舞伎俳優名鑑 現在の俳優篇|url=https://meikandb.kabuki.ne.jp/word02/|accessdate=2021-07-02|language=ja}}</ref>。}}。
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[[独立行政法人]][[日本芸術文化振興会]]([[国立劇場]])や松竹と協力し、歌舞伎俳優(1970年より)と歌舞伎音楽演奏者(竹本は1975年、鳴物は1981年、長唄は1999年より)の新人養成事業を行っている<ref>{{Cite web|和書|title=新人研修 {{!}} 伝統歌舞伎保存会|url=http://www.kabuki.or.jp/densyou/sinjin.html|website=www.kabuki.or.jp|accessdate=2021-07-02}}</ref>。また若手俳優や演奏家に対して各劇場の稽古場で日常的に研修を行うほか、研修・勉強会に指導者を派遣するなど、歌舞伎という芸能の伝承と育成のための活動<ref>{{Cite web|和書|title=伝承と育成 {{!}} 伝統歌舞伎保存会|url=http://www.kabuki.or.jp/densyou/|website=www.kabuki.or.jp|accessdate=2021-07-02}}</ref>、中学生・高校生を対象としたワークショップも継続している<ref>{{Cite web|和書|title=普及活動 {{!}} 伝統歌舞伎保存会|url=http://www.kabuki.or.jp/fukyu/|website=www.kabuki.or.jp|accessdate=2021-07-02}}</ref>。
 
2020年5月28日に[[日本俳優協会]]と[[YouTube]]チャンネル「歌舞伎ましょう」<ref>{{Cite web|和書|title=「歌舞伎ましょう」日本俳優協会・伝統歌舞伎保存会【公式】 - YouTube|url=https://www.youtube.com/channel/UCrrqtFzHct-BLRalxkQtbDg/featured|website=www.youtube.com|accessdate=2021-08-30}}</ref>を開設しており、歌舞伎の魅力を伝えるための動画配信を行っている<ref>{{Cite web|和書|title=YouTubeチャンネル「歌舞伎ましょう」開設、松本幸四郎の隈取動画公開(動画あり)|url=https://natalie.mu/stage/news/380884|website=ステージナタリー(2020年5月28日)|accessdate=2021-08-30|languagepublisher=ja|first=Natasha|last=Incナターシャ}}</ref>。歌舞伎の舞台裏や役者の稽古の様子、自主公演のPRや私生活での趣味など多種多様な内容の動画がアップロードされており、[[市村竹松 (6代目)|六代目市村竹松]]・尾上音蔵による歌舞伎・歌舞伎化粧の英語解説の動画も作られている。<!--大名跡のほぼ全員が会員になっています-->
 
== 舞台 ==